韓国SCEK、16才未満のPSNへの接続およびアカウント作成を停止
11月20日施行の「シャットダウン制」への対応のため
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの韓国法人Sony Computer Entertainment Korea(SCEK)は現地時間の11月15日、青少年保護法の規定に従うため、11月18日より、16才未満のユーザーのPlayStation Network(PSN)への接続および新規アカウントの作成を停止すると発表した。これにより、16歳未満の韓国在住のユーザーは、原則としてPSNの利用およびPSNを介したゲームはプレイできないということになる。
今回の件をアナウンスするプレスリリース |
この措置は11月20日より、韓国の法律の青少年保護法に、新たに「シャットダウン制」という規定が盛り込まれることに対応したもの。「シャットダウン制」では、午前0時から午前6時までの“特定時間帯”において、満16才未満のオンラインゲームの利用を制限しなければならない。これはPC向けのオンラインゲームに加えて、オンラインプレイが可能なコンシューマーゲームも含まれ、プラットフォーマーはどのように対応するかが注目されていた。なお、韓国任天堂やMicrosoft Koreaはこの件に対する措置の内容をまだ明らかにしていない。
SCEKではこのシャットダウン制に対応するためのシステム開発を行なっていたものの、11月20日の施行に間に合わないことが判明し、急遽、16才未満の新規登録およびログインをシャットアウトするという形で対応することを決定。システム完成後は改めて16歳未満のユーザーの新規登録および“特定時間帯”外のPSNに接続してのプレイは可能にするとしているが、“特定時間帯”のプレイはできない。
もっとも、この措置が実施されてからも、PSNにログインしない形でのゲームプレイは時間を問わず行なえるほか、他人のアカウントを使えばプレイし放題で、更に言えば年齢を詐称を防ぐシステムもないため、詐称し放題であることなど、施工前からその実効性を疑問視する声も多い。
SCEKの担当者は今回の件について、「今回の措置は韓国法律の規制に従うためで、期限内に設備を用意することが技術的に難しかったため、このような対応になりました。新しいシステムが用意できる時期については申し上げる事ができません。また、発売予定のPlayStation Vitaの措置に関しては、改めて発表いたします」とコメントしており、韓国でも発売時期未定ながら今後発売を予定している新型携帯ゲーム機PS Vitaのリリースまでにはシステムを整えたい考えを明らかにしている。
(2011年 11月 15日)