バンダイナムコ、AC「機動戦士ガンダム 戦場の絆」REV.3稼動開始直前情報
追加新MSと新ステージ「キャリフォルニア・ベース」を公開
株式会社バンダイナムコゲームスは、AC「機動戦士ガンダム 戦場の絆」の最新バージョン「REV.3.01」を7月29日より稼動させる。システム基板をバージョンアップし、グラフィックスのクオリティが向上。さらに、8月頭にHDプロジェクターも導入店舗にて運用開始となり、表示解像度も向上する。シート下のスーパーウーハーにより、サウンドもパワーアップし、「バナパスポートカード」の導入により、遊びやすくなる。
今回は、前回の記事に引き続き、「REV3.01」の情報として新登場機体、そして新たなステージをレポートする。
■ 近距離戦型コスト280機体2機がいきなりロールアウト!
先日行なわれた「ブロックNo.1チーム決定戦」の会場にて発表された「特別カラーリングモビルスーツ」のうち、近距離戦型2機種は、「REV.2.52」まで支給されていなかった「ガンダムGP01」と「ガーベラ・テトラ」だった。この2機種が「REV.3」初の支給モビルスーツとなる。「ブロックNo.1チーム決定戦」優勝チームには、「特別カラーリングモビルスーツ」として支給されるが、「REV.3.01」稼動初日から、一般のプレーヤーも条件を満たせばこの2機種を手に入れることができる。
公式サイトの【G】までのモビルスーツを支給されており、階級は少尉以上という条件を満たすとターミナルの「配備申請画面」に登場。さらに「REV.3」からの新たな要素である勝利ポイントを60取得すれば支給される。
なお、勝利ポイントは、ステージに関係なく全国対戦かイベント戦において、オンラインの対人戦で「1勝」すると「2ポイント」貯まり、CPU戦になった場合は「1勝」で「1ポイント」が得られる。
● RX-78GP01 ガンダムGP01
特別支給カラー |
【取得条件】
・「ジム・ストライカー」、「ジム改」、「ジム・スナイパーII(ホワイト・ディンゴ隊)」(公式サイトの【G】のMS)支給済みで少尉以上
・勝利ポイント60
ガンダム開発計画によって造られた試作1号機。高い機動力を生かしたヒット&アウェイが得意。機体コストは280で、武装によるコストアップはない。地上のみ出撃が可能。
メイン武装に「ビーム・ライフル」2種、サブ武装は頭部バルカン砲のみ。格闘武器は「ビーム・サーベル」と武装周りの構成はシンプルな近距離戦型機体だ。
「ビーム・ライフルA」は単発発射の威力、弾速に優れるよろけるタイプの武器。装弾数は6発。単発ヒットでよろけを取りやすい(対高バランサーで1発よろけ2発ダウン)。1発目を斬り払い(格闘攻撃による射撃攻撃の無効化)されても、2発目を余裕を持って当てられる程度の連射性能で、威力は20強ほどで安定している。
「ビーム・ライフルB」も単発発射式だが、こちらは常時リロードタイプで、装弾数は6発。「A」に比べて連射性能に優れ、ビームの弾幕を張ることができる驚きの連射速度は見ものだ。こちらは蓄積バランサー値が低めで、対中~低バランサー機体との戦いはやりやすい反面、ダウンが取りづらい。低バランサー機体は1発でよろける。
メイン武器に共通しているのは、どちらも近距離戦型の「ビーム・ライフル」の特徴といえる、発射時の硬直がなく、使い勝手に優れているという点が最大のポイント。発射後の硬直がないため、その後クイック・ストライクにつないでもいいし、状況に合わせて動きやすいという点が大きい。
サブ武装の「頭部バルカン砲」は5発1セット発射。「ジム」を基本とする地球連邦軍の近距離戦型モビルスーツの流れをくむ、よろけがとりやすく使いやすいタイプ。トリガーを引きっぱなしにすれば一定間隔で連射も可能。「ジム・カスタム」ほど発射間隔は短くないので、バラけさせやすく使い勝手はいい。反面、1セット叩き込んでもダウンが取れないことも多いが、クイック・ストライクのきっかけとしては使いやすいだろう。
格闘武装の「ビーム・サーベル」は3連撃で85の威力。2発目のダメージが高いのが特徴となっている。
セッティングは機動重視が4、装甲重視が4まで。NセッティングでAP値(アーマー値)は290。
機動重視セッティングをチェックしてみると、機動重視4ではAPは255、機動重視3では265、機動重視2では277、機動重視1では285。ダッシュ性能が強化されるがジャンプ性能が下がる機動重視3、旋回性能はノーマルでジャンプ速度が劇的に向上、ダッシュ速度が1ランク向上する機動重視2、旋回速度が劇的に向上し、ジャンプ速度が1ランク向上、ジャンプブースト量が向上する機動重視1と特徴づけがされている。
装甲重視セッティングでは、装甲重視1、2、4でAPは295、アーマー値が向上するのは装甲重視3のみで340。タックル威力は装甲重視1、バランサー性能は装甲重視2、ブースト量は装甲重視4で向上する。装甲重視セッティングでは旋回性能、ダッシュ速度、ジャンプ速度はすべてNから1ランク下がるのみで押さえられている。
全体的に高コストで高機動の割に、スピードとブーストゲージ消費量のバランスがマイルドに調整されており、各種硬直の少なさもあり、扱いやすさが目立つ機体だ。「ジム・カスタム」の機動重視セッティングではブースト管理が難しい、というパイロットにもってこいのバランスといえるだろう。また、機動重視2では、「パワード・ジム」のようなマイルドなジャンプ性能を実現しており、こちらもステージによって選択肢の1つに入ってくるのではないだろうか。装甲重視セッティングも運動性の悪化を最低限に抑えつつ、特徴づけがされているの魅力的だ。
● AGX-04 ガーベラ・テトラ
特別支給カラー |
【取得条件】
・「ゴッグ」、「高機動型ザク(R-1A)」、「ゲルググ(G)」、「ザクタンク(V-6)」(公式サイトの【G】のMS)支給済みで少尉以上
・勝利ポイント60
白兵戦で最強というコンセプトの元GP機。ヒット&アウェイ戦法が可能な高機動力が特徴で、地上、宇宙ともに出撃可能なコスト280機体。ピンクの機体カラーが非常に目立つ。
メイン武装には「ビーム・マシンガン」2種、サブ武装には「110mm機関砲」2種、格闘武装は「ビーム・サーベル」。武装によるコストアップはない。
「ビーム・マシンガンA」は装弾数30発の6連射でフルオート発射が可能。集弾率が低めなので、近い距離で硬直を取るために使うか、威力の上がる少し離れた間合いでは弾幕を張って、かすらせるように使うといいだろう。
「ビーム・マシンガンB」は常時リロードタイプで弾数は5発。弾速がやや遅めで、ビーム系兵器の割に弾が丸く、ヒット判定がやや広いので、ロックオンを切って置いておくように使う、もしくは偏差撃ちするとヒットさせやすい。使い勝手としては「イフリート」の「ショットガンC」に近い印象といえばわかりやすいだろうか。対中バランサーの機体に1発でよろけが取れる。
「110mm機関砲A」は装弾数12発の4連射でよろけを取りやすい、左腕から発射されるバルカンタイプの武装。「B」は「A」と同じく4連射だが発射間隔がさらに短く、装弾数が違い20発。蓄積バランサー値が高めなので、その場の頭数を調整したり、撤退戦で活用するなど、使いこなしが重要となる。
「ビーム・サーベル」は3連撃で70のダメージ。3連とも威力は平均的だが、1発目がもっとも威力があり、2発目がもっとも威力が低い。
セッティングは機動、装甲重視ともに4まで。AP値はノーマルで294。機動重視1で282、2で276、3で270、4で252となる。装甲重視1、2、4は300、3は344となる。
機動重視セッティングの特徴は、どれも旋回性能がノーマルから変わらないこと。さらに、機動重視1ではダッシュ速度とジャンプ速度が1ランク向上、機動重視2ではジャンプ速度が2ランクほど下がる代わりにダッシュ速度が1ランク向上、機動3重視はダッシュ速度が1ランク向上しつつブースト量が向上、機動4ではダッシュ速度が2ランク向上するという、これまた特徴的なチューニングがされている。
装甲重視セッティングでは、装甲重視1がタックル威力強化、装甲重視2はバランサー性能向上、装甲重視4がブースト量向上となっており、「ガンダムGP01」と同じくすべての装甲重視セッティングで旋回、ダッシュ、ジャンプ速度がノーマルより1ランク下がっている。
足回りが軽快で硬直も少なく、同コスト帯となる「高機動型ゲルググ」よりもブースト消費量が若干マイルドか? と思わせる機体。ただし、ジャンプに関してはブーストゲージ消費は穏やかなものの、それほどスピードが上がらない点に注意。装甲重視セッティングは運動性の悪化を最低限に抑えつつ、特徴づけがされている。
武装の特性上、150m前後からが攻撃をヒットさせやすくなるので、近距離戦型カテゴリーでもなるべく相手に近づきたいところだが、格闘型機体に絡まれると旋回性能が若干気になる。できれば押し引きを早めに判断したいところだ。スピード面の優位を生かして、先に動いてメイン武装で弾幕を張り、硬直を読んでサブ武装からタックルや連撃を入れてダメージソースとする、といった戦いが向いていそうだ。個人的には、「機動重視2」のダッシュ時のブースト持続のマイルドさが「ゲルググM」を思い起こさせる使い勝手だった。
■ 新ステージ「キャリフォルニア・ベース」
「REV.3」最初の新ステージとなる「キャリフォルニア・ベース」は、かつてジオン公国軍の基地として機能し、地球進行の重要拠点として存在した場所。
両軍の拠点は地球連邦軍が「ビッグ・トレー」、ジオン公国軍が「ザンジバル」で、お互いがステージ中央を向いている。スタート地点は両軍がすれ違うように構成されている。ステージの大きさは「ニューヤーク」とほぼ同じようだ。
地球連邦軍拠点「ビッグ・トレー」 | ジオン公国軍拠点「ザンジバル」 |
ステージの特徴としては、宇宙への移動を可能とする巨大構造物「マス・ドライバー」が中央に位置することがまず挙げられる。「リボー・コロニー_エリアB」など、これまでもステージ中央を分けるような構造が採用されたステージはあったが、この「マス・ドライバー」の存在感はなかなかのものだ。
「マス・ドライバー」は北側へ向かって高く傾斜しており、2本のレールの間が開いているため、上から間に下りて橋脚の間を移動したり、中から上へ移動したりといったことが可能となっている。ジオン公国軍がスタートポイントから直進すると、「マス・ドライバー」の高いほうにぶつかる。拠点砲撃に「ザメル」を使う場合、「マス・ドライバー」の上から砲撃できそうだが……。もう1つ、高低差を利用した格闘型機体の急襲には注意したいポイントでもある。
圧倒的な存在感を誇る「マス・ドライバー」 | 脚の部分は立体構造となっている |
このステージのもう1つの特徴は、「マス・ドライバー」のそばにある「HLV発射場」。2機の「HLV」が一定時間で打ち上げられ、「HLV」の上に載ることで、かなりの高さまで移動することができ、延命時の時間稼ぎに使えそう。発射時の煙はかなり大きい。このポイントは地球連邦軍側が拠点砲撃をするための重要ポイントの1つで、「HLV」2機ともが砲撃可能範囲内にあるため、マークしておくべき場所だろう。また、「オデッサ」の「工場プラント」のように大き目の障害物が付近にあるため、防弾にも使えそうだ。
「HLV発射場」では定刻になると「HLV」が打ちあがる | ここは地球連邦軍の拠点砲撃ポイントとして使える |
ビーチから砲撃するジオン公国軍。砲撃するには移動しながらがやりやすそうだ |
また、マップ西側にはビーチがあり、水中戦闘が可能。ジオン公国軍は桟橋付近まで進行することで砲撃が可能となるため、拠点攻撃機が水中での砲撃を選択する場合、水陸両用モビルスーツの活躍も期待できるだろう。
(C)創通・サンライズ
(2011年 7月 27日)