地下ステージでは声優の三木眞一郎らをゲストにWeMadeが新作ブラウザゲーム「Star Project」のプレスカンファレンスを行なった

　PCパーツショップ「ドスパラ」を展開する株式会社サードウェーブが主催しているオンラインゲームのイベント「『第3回 秋葉原PCゲームフェスタ』Powered by Galleria」は5日の最終日を迎えた。この日もいくつかのステージイベントが行なわれたが、この記事ではそのうち新作オンラインゲームを扱った2つのイベントを紹介する。

　株式会社ベクターが運営するWindows用MMORPG「Finding Neverland Online -聖境伝説-（以下、FNO）」のステージでは、ゲーム内でも騎乗できるマスコットキャラクターとして人気のあるアルパカの本物がやってきて、集まった観客と撮影会を行なった。また、イメージソングを歌う歌手の池田彩さんがゲストとして登場して、これが初披露となる「FNO」のイメージソング「Finding my IdeaLism」をステージ上で熱唱した。

　地下ステージで行なわれたのは、株式会社WeMade Onlineが運営するブラウザ乙女ゲーム「Star Project（スタープロジェクト）」のプレスカンファレンス。ステージでWeMade Onlineのスタッフが日本版へのローカリアズについて説明した。また韓国から来日した開発元Atoonzの社長イ・ジニ氏や、主人公キャラクターの声を当てている声優の三木眞一郎さんらをゲストに迎えてゲームの魅力を語った。

■　イケメン王子様といっしょにトップアイドルを目指す恋愛ゲーム「Star Project」

「Star Project」は韓国で大型SNS「ネイトオン」で人気ランキング総合1位に輝いたヒットゲームだ

　株式会社WeMade Onlineは地下ステージでプレスとファンを集めての「Star Project」プレゼンテーションを行なった。「Star Project」は韓国Atoonzが開発したブラウザで遊べる女性向けの恋愛シミュレーションゲーム。韓国では初となるオンライン乙女ゲームで、3,000万人以上の会員数を誇る巨大SNS「ネイトオン」でスタートしてすぐに人気ランキングナンバー1に輝いた。

　プレーヤーは3人のイケメンのプロデューサーとなって、トップアイドルを目指しつつ、彼らと恋愛をするというもの。アルバイトやトレーニングのミニゲームでお金を稼ぎ、能力を磨いてコンサートや映画、ファッションショーに出演して芸能界での評価を上げる。その合間にプライベートでデートをしたりと恋愛イベントが発生する。

　ステージイベントは2部構成で第1部はゲストのトーク、第2部は詳しい作品紹介という形で進められた。第1部には、韓国Atoonz社長イ・ジニ氏、WeMade Online開発主任チョウ・ユンヒ氏、運営スタッフの八木彩氏ら女性スタッフが勢ぞろいした。またゲストとして主人公キャラクターの1人、トリアンダーフィロ・ブレ・キュアノスを演じる声優の三木眞一郎さんが登場して、短い時間ながら自身が演じたキャラクターへの思いを語った。

　三木さんの演じるキャラクター、トリアンは、異世界からこの世界にやってきた竜騎士の団長という異色の設定。「向こうではたくさん色々なことがあったらしいですし、彼がこの世界のこの時代にやってきたのかについても理由が隠されています。それについてはプレイをしておおっと思って欲しい」と三木さん。異世界から来た竜騎士団の団長がアイドルを目指しながら恋愛をするというシチュエーションについても「あってもいいのではないでしょうか？　身体を使ってる仕事をしてる人だろうから、肉体的にも鍛えられた人がアイドルを目指す。そして恋愛をする。ぜんぜんアリだと思いますよ」と力説していた。

　「三木さんは韓国でもとても人気があり、トリアンのイメージにはぴったりだと思った」とイ氏は起用の理由を語った。また日本版へのローカライズを担当して収録にも立ち会った八木氏は「トリアンは異世界の竜騎士団の団長で貴族でもあります。フェミニストでみなさんが想像する理想の王子様タイプになります。それをいい意味で2倍にも3倍にも覆せるような素敵なキャラクターになったと思います」とキャラクターの印象を語った。

韓国Atoonz社長イ・ジニ氏	声優の三木眞一郎さん	WeMade Online開発主任チョウ・ユンヒ氏（右）と運営スタッフの八木彩氏
三木さんが演じるキャラクター、トリアン。異世界から来た竜騎士団の団長という異色のプロフィールを持っている		三木さんは落ち着いた大人のキャラクターに定評がある

サブキャラクターの声を担当している声優の下和田ヒロキさん（左）、堂坂晃三さん（中）、江口拓也さん（右）

　第2部は、サブキャラクターの声を当てた3人の声優が八木氏とともにゲームの魅力をさらに具体的に紹介した。日本版へのローカライズにはかなり気合いが入っている。例えば主人公の声には「浅黄桐矢」に寺島拓篤、「赤羽蓮」に石田彰とブラウザゲームとしては異例なほど豪華な声優陣を起用している。

　他にもボイス付きのセリフは3,000以上、イベントCGや立ち絵は100枚以上、各キャラクターごとに30話からなるメインシナリオと、ボリューム的にも家庭用ゲームに引けを取らない。また、日本版用に背景や地図を一新して東京の風景や日本の文化を反映したものになっている。コスチュームにも日本独自のものが作られる。

　「このゲームの魅力はなんですか？」という質問に、イ氏は「1番の魅力はかっこいい男性がたくさん出てくることです。2番目はリアリティ。例えば東京で雨が降っている日には、ゲーム中でも雨が降っているというように、異世界や過去ではなく今現在自分が住んでいる世界でゲームを楽しめます。3番目はアイドル育成を楽しめるところです。オンラインで遊べる恋愛シミュレーションを皆さんで楽しんでいただければ嬉しいです」と語った。

　現在は公式ホームページで先行プレイの会員登録が始まっている。参加募集は5月11日10時までで、登録すれば5月12日15時から16日15時まで行なわれる先行プレイに参加することができる。この先行プレイでは選べる主人公が「浅黄桐矢」のみで、シナリオも一部分だけを体験することになる。先行プレイに参加すると3つの段階に応じて特典コスチュームがもらえる。

　正式サービス後にも、イベントが追加されていく予定で、韓国で実装された第4のキャラクターを日本にも実装するための準備が進んでいるそうだ。また正式サービス後にはmixiアプリのソーシャルゲームとしてもサービスされる予定だ。

3人の主人公から1人を選んで、ストーリーを進めつつ、キャラクターを育ててトップアイドルを目指す
日本版では東京のマップが作られ、東京の風景が新たに作られた
正式サービスから選べる3人のメインキャラクター	乙女ゲームのヒーロー的な明るくて優しいキャラクター「浅黄桐矢」	財閥の後継ぎだが、なぜかアイドルを目指している「赤羽蓮」
主人公のライバルアイドル「ジュエルス」のメンバー「立花悠」	韓国の開発スタッフがモデルという敏腕バラエティプロデューサー「加藤栄太」	ミニゲームに出てくるペットショップの店員で弟系のキャラクター「小林陸」
家庭用に負けないものを作ると言う意気込みから、ボリューム感を重視した
先行プレイから選べる浅黄桐矢のイベントCG
豊富なCGとボイスでムードたっぷりに楽しめる	1階の試遊コーナーでも会員登録を行なっていた	イベントの終わりに三木さんのサイン入りポスターが当たるじゃんけん大会が開催された

■　「かわいー！」の歓声とともに、「FNO」のアイドルアルパカが生登場！

ゲストの池田彩さん（中央）とコスプレイヤー、アルパカのフォーショット

　株式会社ベクターは、1Fステージで現在オープンβテスト（OBT）中の新作MMORPG「FNO」のステージイベントを開催した。「FNO」は台湾X-LEGENDが開発し、4月18日からOBTが始まったばかり。クローズドβテストスタートから約1カ月で会員数が10万人を突破するなど好調な滑り出しを見せている。

　ステージにはゲストとして、「FNO」のテーマソングを歌う池田彩さんと、プレーヤーの相棒でゲームのマスコットキャラクターでもあるアルパカが登場して多くの歓声を集めていた。池田さんは、このステージが初披露となる「FNO」のテーマソング「Finding my IdeaLism」をステージ上で熱唱。その後アルパカとともにファンとの写真撮影会を行なった。他にも会場では新規プレーヤー限定の1,000円分のBC（ブルークリスタル）チケット配布が行なわれた。

　アルパカは南米に生息するラクダの仲間で、アンデス地方で古くから家畜として飼育されている。フワフワの毛と愛きょうのある大きな目、長い首が特徴で、癒し系の動物として人気がある。「FNO」ではプレーヤの乗り物として登場する。今回会場を訪れた生アルパカは「FNO」とタイアップしている那須アルパカ牧場の人気者「桃ちゃん」。こういったイベントには慣れているそうで、フラッシュが光りまくる騒然とした中でも、おっとりしたしぐさで観客を和ませていた。

　もう1人のゲスト池田彩さんは、アニメ「ハートキャッチプリキュア！」のオープニングソングや「スイートプリキュア」のエンディングソングなど、アニメを中心に活動している歌手。ゲームの仕事はこれが初めてで、今回のために書き下ろした歌だ。最近PCを購入したという池田さんは「こんなにPCのゲームがあって驚きました」と盛況な会場の様子をみて感想を語った。

　池田さんとアルパカと一緒に記念撮影するファン撮影会には、親子連れの姿も多かった。突然電気街の真ん中に現れたアルパカと一緒に写真を撮ろうと、大勢が行列を作った。

テーマソング「Finding my IdeaLism」を歌う、歌手の池田彩さん	那須から出張してきたアルパカの桃ちゃん	ステージのスクリーンでゲームの紹介が行なわれた
桃ちゃんが登場すると、あちこちからカメラが向けられだ	記念撮影には長い行列ができた	子供の日で家族連れの姿も多く、アルパカを見た子供は大はしゃぎしていた

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