ゲームポット、新作横スクロールアクション「ウィローズ」発表会開催
「1stテスト ~サーバーを落とせ~」を12月16日より実施


12月9日より 「1stテスト」参加者募集


エンタテインメント事業部「ウィローズ」チームプロデューサーのKEMI氏

 株式会社ゲームポットは、Windows用MMORPG「ウィローズ」のタイトル発表会を12月9日に行なった。本作は12月16日から19日までの各日17時から22時に行なわれるクローズドβテスト「1stテスト ~サーバーを落とせ~」を実施予定で、その参加者の募集を12月9日より公式サイトにて開始した。募集人数は制限なしとなっている。

 発表会では、同社エンタテインメント事業部、「ウィローズ」チームプロデューサーのKEMI氏からゲームの紹介があった。「ウィローズ」は、韓国では「西遊記伝」として2010年5月から正式サービスが開始され、サービス開始1週間で訪問者40万人、同時接続1万5千人を達成したタイトルだという。


【プロモーションムービー】


 ゲームジャンルは2D横スクロール形式のカジュアルMMORPG。このゲームは、「英雄変化システム」と水墨画のようなメインビジュアルという2つがアピールポイントだという。「ウィローズ」という日本版のタイトルは、「ウィー・アー・ヒーローズ」から取られたタイトルで、書道家の武田双龍氏によって書かれたロゴには、この2つのポイントを込めたという。KEMI氏は、「横スクロールアクションをやったことがある人にはぜひ遊んでもらいたいが、性別や年齢関係なく気軽に遊んでいただけるので、たくさんの方々にプレイしてもらいたい」と話した。 

 ストーリーは、「西遊記」の200年後を舞台に、その子孫たちが妖怪に乱された世界を救うため旅立つというもの。プレーヤーが操作する基本キャラクターは、日本でも親しみのある「孫悟空」、「沙悟浄」、「猪八戒」、「三蔵法師」の4名。彼らは、例えば「孫悟空」は剣と棒を使ういたずら小僧で血液型はB型、などと武器、性格、血液型が決められている。それぞれのキャラクターには、大技である「秘技」も用意されている。2頭身のキャラクターとして描かれた彼らが、水墨画のような背景を動きまわるゲームになるようだ。


【基本キャラクター】
「孫悟空」「沙悟浄」
「猪八戒」「三蔵法師」

 続いて、ゲームのコンテンツのアピールポイントについて。KEMI氏が「何よりアピールしたい」とした「英雄変化システム」は、敵が一定確率で落とす「霊玉アイテム」というものを使用すると、歴史上なじみのある英雄たちのカードが入手でき、それを使用すると英雄に変身して、英雄独自のスキルを使えるようになるというもの。また、入手したカードに該当する英雄は、アイテムをコレクションできる「収集百科システム」にビジュアルが反映されるという。

 変身要素としては英雄のほかにも、敵キャラクターになれる「妖怪変化システム」も用意されている。霊玉アイテムを集めることでフィールドの敵に変身して、そのスキルを使用できるものもある。またテーマ別のマップにいるボスが落としたアイテムを装備することで、ボスになりきることもできる。これらのアイテムは全て「収集百科システム」に集められ、集めたアイテムで他のアイテムを生産したり、一定のコレクションを達成すると報酬が得られたりといった要素もあるという。

 英雄は「1stテスト」の段階では12人登場し、そのうち6人は日本の英雄になる予定だという。日本の英雄の名前は発表されなかったものの、ビジュアルは公開されている。この日本の英雄は、今後他の英雄が増えていったときにはレア度が上がってしまうので、最初のうちに入手すれば貴重なものになるそうだ。

 アクションの操作感については、レベル1から乗れる「きんと雲」という空中移動アイテムや、ダッシュ、2段ジャンプ、ハイジャンプといった操作により、「横スクロールの限界を克服したスピーディなゲーム展開が楽しめる」という。他にも「スケートボード」や「飛行ひょうたん」といった移動アイテムも用意されている。

 クエストについては、基本的にNPCに会いに行く必要がなく、狩りをしながら受注から報酬の受け取りまでが済ませられるという。移動の手間が省けるので、プレーヤーにとっては大幅な時間の短縮になるシステムだろう。クエストの数は、約1,000個にも及ぶという。

 冒頭に書いた「1stテスト」では、NPCとしてKEMI氏が登場予定。NPC名「ケミPD」から与えられたテストを完了させれば、イベントアイテムが手に入るそうだ。運営チームからは他にも、今後のテストでゲームポットの名物GMであるokome氏がNPCとして登場予定だという。「1stテスト」以後の展開としては、2011年1月に「Finalテスト」の実施を予定している。



日本でもおなじみの「西遊記」東洋独特のやわらかい印象のあるビジュアル日本の英雄たちのビジュアル。名前の想像はつくだろうか……?

 続いて、関連各社の担当者が意気込みを述べた。本作のライセンサーである韓国CJ Internetで海外パブリッシングチームマネージャーを務めるナム・ヨンソン氏は、「『ウィローズ』は、アジア風のグラフィックスと、文化的、歴史的な要素が多くある。その中で、日本のユーザー様が喜んでくれるようなコンテンツの提供をサポートしていく」と述べた。また同社の海外パブリッシングチームジュニアマネージャーを務めるハン・ギウン氏は「日本のユーザー様に向けては最初の印象を強く残すために、ティザーサイトに力を入れたのでぜひご期待ください」と話した。

 開発元である韓国NNG Labでプロジェクトマネージャーを務めるウ・ジンヒョク氏は「CJ Internetやゲームポットと仕事ができるのは開発者としてとても嬉しい。これから『ウィローズ』が成功できるように全力を尽くしていきたい」とした。同じくプロジェクトマネージャーのジュ・ソンウン氏は「このタイトルに対してたくさんの愛情を持っているので、日本でも成功できるように頑張っていきたい」と話した。

 KEMI氏は、「両社とも、提案に対してポジティブな意見を持ってくれて感謝をしながら仕事をしてきた。日本向けにたくさんのコンテンツを用意したので、ユーザーに満足してプレイしてもらえるようなゲームを運営をしていきたい」として、最後を締めくくった。



CJ Internetの海外パブリッシングチームマネージャー、ナム・ヨンソン氏CJ Internetの海外パブリッシングチームジュニアマネージャー、ハン・ギウン氏
NNG Labのプロジェクトマネージャー、ウ・ジンヒョク氏NNG Labのプロジェクトマネージャー、ジュ・ソンウン氏

【スクリーンショット】

(c)2009 NNG Lab Co., Ltd. All Rights Reserved.2010 Licensed By CJ Internet, Corp.Published By Gamepot, Inc.

(2010年12月9日)

[Reported by 安田俊亮]