「グラナド・エスパダ ルネッサンス」レポート“飛翔編”
「GE」ファンへの過激な挑戦状! 新大陸カスティアで試される己の力と仲間の絆


8月6日収録


 株式会社ハンビットユビキタスエンターテインメント(HUE)は8月12日、MMORPG「グラナド・エスパダ プラス」のタイトルを「グラナド・エスパダ ルネッサンス」に変更し、様々な新規要素の追加、全面的なタイトルリニューアルを行なう。

 本稿では飛翔編として、新規コンテンツを中心に紹介したい。今回追加される「カスティア大陸」は上級者向けの歯ごたえたっぷりのコンテンツだ。本編のサイドストーリーとして、連続のボス戦が楽しめるエキサイティングなものになっている。さらに新キャスト「ヴァレリア」はユーザーに人気の高いNPC「ガブリエラ姫」の双子の妹である。どれもレベル100以上の上級者向けコンテンツだが、プレーヤーにさらなる高みを提示している。

 新生編に続き、HUEオンライン事業本部オンライン事業1部グラナド・エスパダチームチームリーダーの田山桂裕氏と、オンライン事業部長兼プロデューサーの中尾圭吾氏によってコンテンツの解説が行なわれた。




■ 人跡未踏の新世界カスティア大陸。ボスラッシュの先に秘められた秘密は?

マップ南西部に登場したカスティア大陸。高レベル地帯だ
ボスとの対決が連続する。強力な攻撃にどう対処するか、巧みな戦術が求められる

 「グラナド・エスパダ ルネッサンス」の新規追加コンテンツの最大の目玉は「カスティア大陸」となる。このカスティア大陸は、設定的には「グラナド・エスパダ」の“サイドストーリー”的な位置づけになる。カスティア大陸では、従来の新大陸の開拓の物語から一転して、謎の世界への調査が目標となる。

 このコンテンツはレベル100以上のキャラクターが対象となる。「カスティア第1駐屯地」から「カスティア鉱山」を抜け、「カスティア廃墟」に、というように奥地に進んでいく構造となっている。MMOフィールドとMOフィールドが順番に登場し、奥に進むためにはパーティーを組み、仲間と共に突破していく必要がある。

 カスティア第1駐屯地はカスティア大陸探索隊の基地だ。海岸には「ベスパニョーラ王国第2艦隊」が停泊している。ここでプレーヤー達は準備を整え、クエストを受けてカスティア鉱山に向かうことになる。カスティア鉱山はMOフィールドである“ミッション形式”のダンジョンになっており、最大8人、24キャラクターでの挑戦が可能だが、ランクアップの最初期である「ベテラン」クラスでは、8人でも厳しいという超難関ダンジョンだ。

 カスティア鉱山は何カ所かある広間には必ずボスが待ちかまえている。出てくる敵はこれまでプレーヤーが戦ってきた敵も多い。ボスは体力が減ると護衛を呼び出したり、強力なスキルを使ってくる。ボスとの戦いが連続するこの展開は、プレーヤー達の連携が求められるかなりの熱戦となりそうだ。人跡未踏の地に何故こんな強力なモンスターがいるのか、また、廃墟にはなっているが明らかな文明の痕跡がある。これらも気になるところだ。

 鉱山を抜けると「カスティア廃墟」に到達する。入口は駐屯地となっているが、奥に進むためにはゲートをくぐりテレポートして進んで行かなくてはならない。ゲートの先ではわらわらと敵が群がってくる。プレーヤー達はここでも力を合わせて敵を撃退し、さらなる敵が待っている「カスティア遺跡」へ向かわなくてはならないのだ。

 カスティア遺跡は再びMOフィールドとなる。ボスが連続するという展開はカスティア鉱山同様だが、さらに強力な敵が行く手を阻む。これまでの「グラナド・エスパダ」に出てきた印象的なボスが連続して出現する展開は、プレーヤーにとってかつてのプレイを思い起こさせるだろう。ここを越えるためには育て続けたキャラクターによる精鋭チームでなければ難しい。コアプレーヤーが充分に腕を発揮できる場所だと言えそうだ。

 カスティア遺跡はボスのいる広場を繋ぐ通路も難関で、周囲の石像が炎を吐いてくる。このトラップを止めるためには、同行するNPCを守りながら進むことが必要になるという。後半の石像は電撃の弾を撃ってきてキャラクターを足止めする。回復をしっかりしながら進まないと戦いはより厳しくなるだろう。


スタート地点となるカスティア第1駐屯地。沖には停泊している艦隊が見える
カスティア鉱山からいきなり激戦が始まる。ボス、ザコ敵共にこれまで登場したモンスターのバリエーションではあるが、どの敵も強力で気が抜けない。下段中央は今回から登場する宝箱。ランダムで様々なアイテムが入手できる
MMOフィールドのカスティア廃墟。安全な駐屯地は小さなスペースで、奥に進むためにはひしめく敵を突破しなくてはならない
さらに強力なボスが待ち受けるカスティア遺跡。通路では凶悪なトラップが待ち受けている。ここを抜け神殿までたどり着けるだろうか

陰鬱なフィールドを抜け、青い空の下へ。未知の文明の姿が明らかに

 カスティア遺跡を抜けると、急に開けた場所に出る。これまでの陰鬱な地下迷宮とうってかわって青い空が美しい。ここに広がるのは高度な文明を感じさせる「カスティア神殿」だ。「カスティア廃墟」と同じく、テレポートゲートをくぐることで先へ進む。このカスティア神殿では「ミノタウロス」、「スフィンクス」、「メデューサ」といった神話をモチーフとしたボスが登場する。

 「グラナド・エスパダ」ではこれまで実在の神話をモチーフとした敵は存在しなかった。今回はサイドストーリーならではの、テイストの違った敵との対決が楽しめるのだ。プロデューサーの中尾氏は「サイドストーリーならではの“広がり”に注目してください」と語る。この新たな文明との出会いは、「グラナド・エスパダ」に何をもたらすのか、今後が気になるところである。

 神殿の探索が終わったところで、今回の「カスティア大陸」の冒険は一区切りを迎える。しかし、実はこの先にある「混沌の塔」こそが、最も難しく、困難な場所なのだ。このダンジョンではこれまでとは全く違う、機械か生き物かわからないような、不可思議なボスがプレーヤーを待ち受けている。また神殿や遺跡ともまた違う、「異質さ」も感じさせられる。

 この混沌の塔は、現在実装されている全てのダンジョン、ボスに比べても難しい、最難関ダンジョンだと中尾氏は語る。このダンジョンはいわば開発者からプレーヤーへの「挑戦状」であり、育て上げたキャラクターと、鍛えたプレーヤースキルを試す場所として設定されているという。ストーリーそのものはカスティア神殿で終わるが、さらなる目標として、この混沌の塔が待ち受けているのだ。


カスティア神殿ではこれまでと違う神話をイメージした敵が。サイドストーリーならではのバリエーションも楽しめる
こちらは最難関コンテンツとなる予定の混沌の塔。マスタークラスのプレーヤーでもどこまで進めるか、というレベルで挑戦する場所だという。世界観も異質なものになっている



■ 新キャスト「ヴァレリア」、ワールドクロスPvPなど様々な新コンテンツ

新キャスト「ヴァレリア」。人気の高いガブリエラ姫の双子の妹で、回復魔法が得意だ
田山氏と中尾氏の対決。両者真剣な表情だ
離れた場所からキャラクターに指示が出せるGEMOCONシステム

 もう1つ、コアプレーヤー注目の要素が新キャスト「ヴァレリア」だ。プレーヤーには印象深いキャラクター「カブリエラ姫」と瓜2つの外見を持つ彼女を仲間にできるということで、ユーザーの期待は高い。

 ヴァレリア編入のミッションは「王党派閥」か「共和派閥」に属していなくては受けられない。中立のプレーヤーでは彼女を仲間にできないのだ。王党派はリンドン、共和派はアイェンデというNPCからクエストを受けることができる。「ジャケン収容所」の隠された入口を通り、囚われているヴァレリアを救い出すのだ。

 ミッションはプレーヤー1人、3キャラクターでしか挑戦できない。しかも最初にレベル125以上という最高クラスの敵を多数相手にし、彼等を全滅させなくてはならないのだ。マスタークラスの実力と、プレーヤークラス、そして敵に合わせた戦い方を心がけなくてはクリアすることは難しいだろう。さらに中ボスの「キングダムオーガ」、ボスの「テスタメント」が待ち受けている。これらを倒すことでようやくヴァレリアが仲間になるのだ。

 さらに、ヴァレリア専用のスタンス「イノセンティオ」はこの編入ミッションの構成そのまま、敵が全てレベルアップした状態での戦いになるという。そしてテスタメントを倒せば“ランダムで”入手できる。ヴァレリア編入までは行けたプレーヤーも、専用スタンスの入手は、運も絡むかなり厳しい道になりそうだ。

 ヴァレリアは回復能力に優れたキャラクター。特にイノセンティオのスタンスならば、周囲のキャラクターを回復させる「サティスファイ」や、周囲の味方の状態異常を治療し、抵抗力を上昇させる「リデンプション」、さらに周囲の味方全てを蘇らせる究極の回復魔法「リザレクション」といった強力な回復魔法を使いこなすのだ。

 カスティア大陸、ヴァレリア以外の目玉要素としては「ワールドクロスPvP」が挙げられる。メインメニューのボタンを押せば即座に対戦できる手軽な仕様で、ワールドを超えた対戦ができる。レベル別のマッチングも行なわれるという。これまでワールド内では対戦するシステムはあったが闘技場に向かわなくてはならなかった。また、ワールド対抗戦はイベント扱いで、限られた上位プレーヤーしかできなかった。気軽に、どこでも対戦ができるこの新対戦ルールは、プレーヤーの挑戦意欲を刺激するだろう。

 対戦は個人戦か、3人のチームで参加するチーム戦で行なわれる。相手チームを全滅させたら1ポイントで、3ポイント取った時点で勝敗が決する。「グラナド・エスパダ」では個人戦でも3人のキャラクターを操る。優れたプレーヤーは3人のキャラクターを同時に、多彩に操るという。

 今回はプロデューサーの中尾氏と、「グラナド・エスパダ」チームリーダーの田山氏の対戦を見せてもらった。中尾氏は対戦型のゲームが大好きで、「グラナド・エスパダ」ではコアプレーヤーとも充分戦えるという実力の持ち主、社内でもその力は1番で、田山氏は中尾氏に対戦のコツを教えてもらったという。対戦では、中尾氏の圧勝。田山氏は3本目は何とか粘るも、中尾氏は3人のキャラクターを別々に操り、田山氏のパーティーを包囲するような戦い方で殲滅した。スキルの使い方、キャラクターの選択、戦い方など「グラナド・エスパダ」の対戦は多彩な要素が絡むだけに、「ワールドクロスPvP」は大きく盛り上がりそうだ。

 この他の要素としては、公式サイトからキャラクターに指示が出せる「GEMOCONシステム」がユニークだ。ゲームを起動させたままPCを放置し、他のPCから公式ページを通じて指示を出せるこのシステムは、いわゆる「放置狩り」をやりやすくするシステムで、有料アイテムを使っての蘇生もできる。また、GEMOCONシステムを使うことで現在ゲームに繋いでる他のユーザーとのチャットも可能で、「グラナド・エスパダ」ならではのシステムだと感じた。

 最後にユーザーへのメッセージとして中尾氏は「カスティア大陸、特に神殿のところは是非見て欲しいです。鉱山や遺跡も厳しいですが、努力することで突破していって欲しいです。これまでのコンテンツとはひと味違う、サイドストーリーならではの世界観を楽しんでください。ユーザーから要望の高かったヴァレリアのかわいらしさや、ワールドクロスPvPなどたくさんのコンテンツがあります。上級者向けの内容が多いですが、ぜひ挑戦してください」と語った。


ヴァレリア救出ミッション。強力な敵を3人のキャラクターで挑戦しなくてはならない
ヴァレリアの回復スキルの数々。空に浮いて魔法を唱える姿が面白い
今回追加される2つの新スタンス。槍・斧槍系列の「トルネードクルス」と、曲刀2刀流スタンス「ブラッディーフィースト」
メインメニューから即座に選べるワールドクロスPvP。実装1週間はテスト期間として、機能などを検証するという

(C) 2003-2010 IMC Games Co., Ltd. Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment