タイトー、AC「ダライアスバースト アナザークロニクル」

ロケテストは大盛況! 32インチ画面を海洋生物型戦艦が大暴れ!!


8月7日、8日 実施

【ダライアスバースト アナザークロニクル】
2010年冬 稼働予定

プレイ料金:未定



 株式会社タイトーは、アーケード用オンライン対応シューティングゲーム「ダライアスバースト アナザークロニクル」のロケーションテスト(ロケテスト)を8月7日、8日の2日間、秋葉原「Hey」にて開催中だ。1クレジット200円。今回は、前日にUstreamで放送された「TAITO LIVE!」の情報も併せて、ロケテストの模様をレポートしていこう。

 本作は、「TAITOTypeX2」をシステム基板に採用し、NESYS(ネットワーク)に対応。ハーフミラーによる32インチモニターを2つ並べた32:9のワイドモニター、ボディソニックシート、ヘッドフォン端子を搭載、独自筐体が特徴。PSP版「ダライアスバースト」をベースにはしているものの、グラフィックスからすべて作り直しに近い、新たな「ダライアス」となっている。ロケテストバージョンは残念ながらヘッドフォン端子は使用不可となっていたが、4人までの同時プレイが可能となっている。

 1クレジットで3機のストックをプレーヤー間で共有する独自のクレジットシステムになっており、さらにコインの追加投入により、ストックが無限となる「残機無限モード」も搭載するという。

 今回のロケテストでプレイできるのは、「ダライアス」シリーズを踏襲したステージ分岐のあるチュートリアル要素を含む「オリジナルモード」。難易度は「イージー」、「ノーマル」、「ハード」の3つで、それぞれ「ZONE A」、「ZONE B」、「ZONE C」からスタートすることで選択できる。各難易度は全3面で構成されている。

新たな機体として登場する「フォーミュラ」

 自機に関しては、PSP「ダライアスバースト」に登場した「レジェンド」、「ネクスト」、そして「オリジン」に加え、新たに通称「フォーミュラ」が加わっている。「フォーミュラ」は、近距離間合いで高威力の攻撃が可能なことが特徴で、パワーアップするごとに攻撃の射程が短くなるようになっているという。

「オリジナルモード」全3ステージがプレイ可能。画面でもチュートリアルが表示される
プレイする人の列と、ギャラリーで筐体周辺は混雑していた

 さて、8月7日のロケテスト初日は、開店前からすでに大勢の「ダライアス」、シューティングゲームファンが長蛇の列を形成し、その数は200人を数えたそうだ。当然1日ではすべてのプレーヤーが遊ぶことはできないため、早々に行列は整理され、途中からは整理券も発行される事態となった。

 実際に筐体を目にしてみると、思ったよりも大きい。そして、シリーズではおなじみのハーフミラーを使った32インチの画面を横に2つ並べたワイドモニターは、初代や「II」の3画面筐体とほぼ変わらない大きさで、間近で見るとその迫力に驚かされる。また、これまたシリーズではおなじみのボディソニックシートによる振動もぜひ体験してみたいところだ。ちなみに、BGMに関してはPSP版のものはすべて収録されており、さらにZUNTATAの土屋氏、小塩氏による新曲が製作されているが、今回のバージョンには未収録とのこと。効果音も新規追加されたものがあるという。

 さて、横に広い画面に巨大なボスが動き回るさまはまさに圧巻で、「ZONE A」のボス「キングフォッスル」ですら「大きい!」と思える。さらにクジラ型戦艦「グレートシング」などは画面に収まりきらないほどの大きさになっている。

 ちょっと見てみると、PSP「ダライアスバースト」とは、ステージ構成や敵の攻撃方法などが大きく変更されているのがすぐにわかる。操作方法に関しては1レバー3ボタンとなっており、左から新たに設置された「反転ボタン」(自機の向きを左右変更できる)、ショットボタン(ショットとボム兼用でフルオート連射対応)、バーストボタン(1回でバースト、2回連続押しで設置バースト)と変更されている。ミサイル、ボム、アームの3種類のパワーアップに関してはPSP版同様で、ミサイルはレーザー、ウェーブへとパワーアップするが、ミサイルとレーザーは特定の敵弾を打ち消すことができるようになっていたのもPSP版から踏襲された要素だ。

操作方法やバーストなどの説明が書かれたパネル。「反転ボタン」が追加されたのがPSP版との違い
右側の画面はハーフミラーによって映されており、きちんと左画面とつながって表示されている

 また、「ダライアスバースト」シリーズで特徴的な攻撃となっている「バースト」に関しては、まず、多人数プレイに対応し、画面下にあった「バーストゲージ」が自機の下へと移動している点が見た目の違い。多人数プレイ時には、バースト同士を重ねると「バーストリンク」となり、より判定が大きく、威力も高まるようになった。設置バーストにおいても、2つのバーストを重ねると1本の太いバースト攻撃になる。PSP版で「難しい」と言われていた敵のバースト攻撃をバーストで撃ち返す「カウンターバースト」は、どうやらPSP版とはタイミングが変わっているようだ。プロデューサーの針谷 真氏にお伺いしたところ、「タイミングを変えてありますが、まだ『難しい』と言われるかもしれません」とのこと。

 多人数プレイ時は、アイテムの取得時に、取得した地点から一定の範囲に薄い光の輪が出るようになっており、この光の輪の中に入れば、アイテムを複数機で共有可能となった。アイテムの取り合いをすることなく、タイミングを合わせれば同時にパワーアップができるというアイデアだ。また、PSP版で指摘されていた、「ボス出現前のアラート画面で画面内に残っているアイテムが消えてしまう」という問題もアイテムがちゃんと残るように解消されている。多人数プレイ時は敵の耐久力などを調整して対応しているとのことだが、取材中もさくっとクリアしている人もいたので、今後の調整が楽しみなところだ。

 PSP版で「ボリュームが少ない」と言われていた部分に関しては、ステージを作り直すこと、そしてボスもステージごとに用意することで対応するという。歴代シリーズのように、ベースは同じボスでも、ビジュアルが変わり、攻撃方法が変わるものもいるそうだ。

32インチのスクリーンで暴れまわるボスキャラたちを見るだけでもびっくりするが、攻撃が変化していたり、エフェクトが派手に見えるなどの違いもあった
【スクリーンショット】

■ 新モード「クロニクルモード」

 本作に今後搭載予定の新たなモードである「クロニクルモード」。広大な宇宙全域を舞台に、ベルサー軍を撃退していくモードで、誰かが拠点をクリアする事で、その星系がダライアス軍によって解放されるという仕組みになっている。クリアすることで次々とステージがアンロックされて、コンシューマゲーム的なモードと言える。星系は多数のエリアから構成され、ベルサーに占領された全ての星系を解放する事がクロニクルモードの目的となる。

 エリアのクリア状況は筐体に記録され、プレーヤー全員で共有できる。1人では難しいエリアも多人数で協力してクリアすることで、皆でベルサー軍を撃退する新しい遊びになっている。クリア情報は、筐体ごとの歴史として記録され、プレーヤーは年表にその名を刻むことができるのもユニークだ。

 なお、本作は9月9日~11日(一般公開日は11日)に行なわれる「第48回アミューズメントマシンショー」にて出展される予定。今回のロケテに都合が合わない人も、9月に幕張メッセを訪れてみてはいかがだろうか。


※全ての画像は開発中のものです。製品版では変更される可能性があります。
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(2010年 8月 7日)

[Reported by 佐伯憲司]