東京ゲームショウ2009レポート
ディースリー・パブリッシャー、ステージ&ブースレポート
「ドリームクラブ」のライブ開催。新作4タイトルも紹介
株式会社ディースリー・パブリッシャーは、今年から親会社となったバンダイナムコゲームスと合同でブースを出展。多彩なタイトルを抱える同社らしく、タイアップタイトルあり、独自路線を突っ走るタイトルありの豪華なラインナップとなっている。
また、今回は出展メーカーの中で唯一、TGSのメインステージでイベントを開催。なにかと話題を振りまいている「DREAM C CLUB(ドリームクラブ)」のステージイベント「ドリーム☆ライブ2009」の模様もお伝えする。
■ ドリーム☆ライブ2009
「恋・KOI☆week end」を歌う児玉さん、原田さん、真堂さん、又吉さん、石毛さん |
ドリームエックス代表も登場したトークを展開 |
「ドリームクラブ」は、“ピュアな心の持ち主である男性だけが入会できる大人の社交場”「DREAM C CLUB(ドリームクラブ)」を舞台に、ピュアで清らかな心を持った乙女(ホストガール)たちと、お酒を飲みながら会話などを楽しむゲーム。
「ドリーム☆ライブ2009」と名付けられた今回のステージイベントの出演者は、10人のホストガールのうち、魔璃役の石毛佐和さん、ナオ役の又吉愛さん、るい役の原田ひとみさん、魅杏役の真堂圭さん、アイリ役の児玉明日美さんの5人。さらに“ドリーム エックス クリエイト代表”を加えた6人が登場して行われた。
オープニングは、本作のテーマソング「恋・KOI☆week end」。5人のホストガールがノリノリで歌い上げて幕を開けた。
続くトークでは、ドリーム エックス クリエイト代表が独特の微妙な空気を醸し出しながら、ホストガール1人1人に質問。それぞれ演じているキャラクターについて聞かれ、児玉さんは「(アイリは)ドピュアなんですよ、すごく。お客様からみてきわどいことも真顔で言っちゃいますし。あなた色に染まりますよ、みたいな(笑)」とコメントした。原田さんは「(るいは)プレイした皆さんの感想は“ピンク”というのが多かったのですが、そんなことはないんですよ。ピュアピュアな女の子で、とっても純真なんです!」と本作のキーワードでもある“ピュア”なことを強調していた。
真堂さんは「(魅杏と私の共通点は)さみしがりやなところですかね。(魅杏は)普段はすごく人を寄せ付けない感じでツンツンしていますが、1度仲良くなると一気にさらけ出しちゃう女の子です」、又吉さんは「(ナオは)自分のことを“ボク”っていうように女の子っぽくない子です。でも女っぽくなりたいって願望は持っています」、石毛さんは「(魔璃と私の共通点は)ギリギリ女ってことくらいですかね。ギリのギリで(笑)」と、各キャラクターの個性を紹介した。
後藤さんのビデオメッセージ。「最後に決めポーズと〆のセリフを」と言われた後藤さんの「ミクルビー」の途中で強制終了(笑) |
トークに続き、今回のイベントには来られなかった理保役の後藤邑子さんのビデオメッセージが披露された。そこでは来られなかった理由として「富士急の方で歌っていまして(笑)」と答えたり、理保の嫌いなところについて「ゲームによって顔が違う(笑)」と話すなど、聞いているこちらがヒヤヒヤするような内容。しかし、今何をしているのかと聞かれ、「『ドリームクラブ』の新曲を収録しているところ」とさりげなく新曲があることを明らかにしていた。
その後はお待ちかねのライブステージ開始。5人がそれぞれのキャラクターの持ち歌を歌い上げた。中でも魅杏役の真堂さんは、間奏で「別にあんたたちのために歌ってるんじゃないんだからねっ!」と魅杏らしいセリフを挟んだり、最後は“ほろ酔いモード”で歌うなど、魅杏ファンにはたまらない演出も入れていた。
そして6曲目はるいの新曲「イケないLipStick」を発表。るいの持ち歌である「時間のカケラ」とは対照的にアップテンポの曲で、「カモンカモン、イェーイイェーイ!」とファンと一緒に歌えるフレーズも入っており、この日1番の盛り上がりを見せた。
さらにアンコールでは、男性スタッフ16人がステージに登場し、「恋・KOI☆week end」を大合唱するという意表を突いた展開。2番からはホストガールの5人に入れ替わり、歌い上げた。
■ ディースリー・パブリッシャーブースレポート
多数の開発スタジオを抱えるディースリー・パブリッシャーは、もう間もなく劇場公開される「ATOM」のゲーム化作品をはじめ、アクションあり、シミュレーションあり、さらには乙女ゲームありと、実に多彩なラインナップを出展。本稿では、「ATOM」、「街ing(マッチング)メーカー3」、「EXORSISTER」、「EAT LEAD マット・ハザードの逆襲」を紹介する。
・PSP「ATOM」
10月8日 発売予定
価格:5,040円
CEROレーティング:A(全年齢対象)
手塚治虫氏の不朽の名作「鉄腕アトム」をハリウッドで3DCGアニメ化した映画「ATOM」をモチーフにしたゲーム作品。映画の日本での公開日である10月10日に先駆け、10月8日に発売される。
ゲーム内容は、サイドビュータイプのアクションステージと、横スクロールタイプのシューティングステージの2種類で構成され、ステージは空中都市や地下鉄道、ロボットの体内など、全34ステージを収録。主人公の「アトム」を操り、アトムの現労力である「ブルーコア」を狙う悪者たちをやっつけていく。
攻撃方法は、アトムの代名詞的必殺技「おしりマシンガン」をはじめ、回転しながら敵に体当たりする「ドリルアタック」、エネルギーを一点集中して発射する「アームキャノン」など、多彩な攻撃が用意されている。
また、空中で戦うシューティングステージでも真上や真下へのダッシュや、ドリルアタックなども繰り出せ、一般的な横スクロールシューティングとは一味違う仕上がりになっている。
(C) 2009 Imagi Crystal Limited Original Manga (C) Tezuka Productions Co.,Ltd.
・PSP「EXORSISTER」
11月 発売予定
価格:5,040円
CEROレーティング:B(12歳以上対象)
出自や経歴を問わず、選ばれた聖女のみで編成された悪魔狩り部隊「聖女部隊(エクソシスター)」をテーマにした、マルチプレイ・オンライン・アクション・ゲーム。「聖女部隊」の名の通り、プレーヤーが操作するキャラクターは、それぞれ異なる特徴を持った4人の聖女。目的はもちろん、悪魔を掃討することになる。
ゲームは、与えられたミッションを達成することでシナリオが進行する。ミッションは特定の敵を倒すものやフィールド上の敵の掃討など40種類。中には使用キャラクターが固定されるミッションもあるため、自分の得意な武器以外も鍛錬しておく必要がある。
ミッションで獲得したアイテムは換金して、ショップでキャラクターを強化する武器やコスチュームが購入できる。メインウェポンは全90種類、コスチュームは頭、体、腰、足の4パーツに各50種ずつ用意されており、自分好みのキャラクターにカスタマイズして楽しむこともできる。
アクションは3D空間で、それぞれの武器に合わせた攻撃を繰り出す。本作の特徴は敵を浮かせて連続攻撃を叩き込む空中アクションにある。アナログパットと攻撃ボタンを組み合わせることで浮かせる攻撃を繰り出し、そこから自身も空中へ跳び上がって空中コンボを決めると、容易に敵を粉砕できる。また、空中に浮かせることで反撃を受けるリスクも軽減できる。
4人のプレーヤーキャラクター。左から「アンジェラ・セロン」、「ミナ・ベリー」、「グロリア・リチ」、「シルヴァ」で、メインウェポンは「闘剣」、「戦斧」、「バーストランス」、「機銃」。どのキャラクターを使うかは、武器で選ぶもキャラで選ぶもプレーヤー次第 |
(C) TAMSOFT (C) D3 PUBLISHER
・PSP「街ingメーカー3(仮)」
12月 発売予定
価格:5,040円
株式会社インディソフトウェアが開発した街づくりシミュレーション「街ingメーカー」シリーズの最新作。「マッチングメーカー」と呼ばれるプレーヤーキャラクターを操作し、道路や建物を配置して、街に住み始めた住人たちと会話しながら、さまざまなリクエストに応えて街を発展させていく。
登場する建物は前作同様、「サンクス」や「ユニクロ」、「吉野家」など、実名のテナントたち。街並みは3Dグラフィックスで表現され、街に住む人々もそれぞれ自分の意志を持って生活している。
試遊台が出展されていたものの、数分のプレイでは残念ながら詳しく確認できなかったが、グラフィックスも綺麗で、視点変更などもスムーズに動作していた。また、同社によると、新たなコラボレーションが実現したという。詳しくは続報をお待ちいただきたい。
(C)2009Indi Software/MEDIA FACTORY Published by D3 PUBLISHER
・PS3/Xbox 360「Eat Lead マット・ハザードの逆襲」
2009年冬 発売予定
価格:7,140円
1980年代に登場した「マット・ハザード」シリーズを、最新のゲーム機で復活させた作品。本作は過去の人気作品の“復活”という触れ込みのコメディ作品となっており、ゲーム役者として再起を図る主人公のマット・ハザードが、ゲーム内の陰謀に巻き込まれていくというパロディ要素満載のサードパーソンシューティング(TPS)となっている。
主人公のマットは銃器をメインに、物陰に隠れたりしながら敵を攻撃。敵に近づけば格闘戦も繰り出せる。銃器類は基本的に現地調達となっており、倒した敵から奪って使用する。
ストーリーは、マット・ハザードが新しい出演ゲーム契約のため、北米ゲーム業界最大手の「マラソン ソフトウェア」に行くところから始まる。しかし、この契約は「マラソン ソフトウェア」がマットを亡き者にしようとする罠で、和風ステーキハウスのヤクザや肉屋の店員、カウボーイなど、一般人がマットに襲いかかってくる。
日本語化にあたっては、登場するキャラクター17人がすべて日本語音声化され、主人公の声は小山力也さんが担当。会話の日本語訳には、日本SF大賞作家の冲方丁氏が起用されており、日本人による日本人のためのセリフアレンジが行なわれる。
開発状況は現在70%。発売時期は今冬。
主人公のマット・ハザード | 盟友のキャプテン・カーペンター | 最初のステージにいる日本かぶれのカンフー野郎 |
(C)2009 Vicious Cycle Software, Inc.
(C)2009 D3 PUBLISHER
□東京ゲームショウ2009のホームページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□ディースリー・パブリッシャーのホームページ
http://www.d3p.co.jp/
(2009年 9月 27日)