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庵野秀明氏、ガイナックスの消滅にコメント。“誠に残念な最後ですが、静かに受け止めています”

「正当性を欠く権利移譲、資料譲渡が行われていた事」も報告

【カラー:「株式会社ガイナックス」について】
12月11日 公開

 カラーは12月11日、代表取締役社長・庵野秀明氏による「『株式会社ガイナックス』について」を公開した。

 ガイナックスは、過去に庵野氏も所属していたアニメーション制作スタジオ。2024年5月に会社破産の申し立てを行なっていたが、破産整理が終わり、法人として消滅したことが12月10日の官報で明らかになった。

 これを受けて、庵野氏は「創設期から20年以上籍を置き、今日まで株主として関わっていたものとして誠に残念な最後ですが、静かに受け止めています」とコメント。続けて、ガイナックスの再建・整理に関わった関連各社への感謝のほか、各作品の権利が正当な手続きをもって各権利者やクリエイターのもとに戻ったことを明かした。

 そして、ガイナックスの旧経営陣体制において「正当性を欠く権利移譲、資料譲渡が行われていた事」を報告。カラーが最大債権者として調査協力する中で、返済に関するガイナックス側の不誠実さ、作品やスタッフに対する敬意に欠ける旧経営陣内のやり取りを目の当たりにし、庵野氏は「怒りを通り越して悲しくなりました」と打ち明けた。

 最後に「エヴァンゲリオン」シリーズの版権管理を担当するグラウンドワークスの代表取締役であり、ガイナックス最後の代表取締役として身を尽くした庵野氏の友人・神村靖宏氏に「神村、ありがとう。そして、御苦労様でした」と労いの言葉を送った。

□「『株式会社ガイナックス』について」のページ