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もっと派手に、もっと激しく! 開発者と「ジャストコーズ3」を一緒に遊ぶ

どうせやるならとことん楽しく! 制限なしでやりたいことを詰め込んだゲーム

9月17日~20日 開催(17、18日 ビジネスデー)

会場:幕張メッセ

入場料:当日 1,200円(税込)

 スクウェア・エニックスは、「東京ゲームショウ2015」の会場近くで2016年1月21日発売予定の、PS4/Xbox One/Windows向けオープンワールドアクション「ジャストコーズ3」のメディア向けプレゼンテーションを行なった。

開発元のアバランチスタジオで本作のゲームディレクターを務めるRoland Lesterlin氏
“破壊のコツ”を楽しそうに教えてくれるLesterlin氏。「ここに爆弾を仕掛けると巨大な橋が粉々さ!」
グラップリングフックと、パラシュート、ウィングスーツで、Lesterlin氏が操るリコは縦横無尽にフィールドを動き回り、すべてを破壊する。うまいプレイを追求したくなる作品だ

 今回は開発元のアバランチスタジオで本作のゲームディレクターを務めるRoland Lesterlin氏がデモプレイを行ない、ゲーム内容を説明した。さらに実際にゲームに触れることができた。明らかになったゲーム要素や、感触を紹介していきたい。

 「ジャストコーズ3」は主人公リコが手首からワイヤーを発射する「グラップリングフック」に大きな楽しさがある。このワイヤーを打ち込み巻き取るアクションは通常は高速移動に使われるが、今作ではこのケーブルを他のものにくっつけ、巻き取ることで、ワイヤーをくっつけたもの同士をぶつけられる。独裁者の像に車をワイヤーでつないで巻き取ってぶつけたり、車同士をぶつけることもできる。

 敵を空中高くつり上げることも、何かにぶつけてしまうことも可能だ。ワイヤーは能力を強化することで複数本同時に使うことができる。大きなコンテナに何本ものワイヤーをくっつけ巻き取るとまるでエレベーターのようにコンテナを上に持ち上げることもできる。飛んでいる飛行機にワイヤーでひっつき、さらにその飛行機と鉄塔をくっつけて爆破する、などというアクションすら可能なのだ。プレーヤーの想像力で様々な使い方ができるだろう。

 この「グラップリングフック」と、パラシュートを組み合わせることでリコの行動範囲は大きく広がっている。地面に打ち込み巻き取れば高速移動できるし、高い場所に打ち込めば建物にすぐ上れる。さらに上方向に上っているときにパラシュートを開くことで空中に滞空でき、うまく使うことで自由に空を移動できる。見上げるほどに高いビルも、切り立った崖も、フックとパラシュートでどんどん上に上がれるのだ。そして高いところからロケットランチャーやバズーカなど破壊力の高い武器を打ち込めば、敵の拠点もすぐに破壊できる。

 さらに今作からの新要素、空中を高速で滑空できる「ウィングスーツ」を組み合わせれば移動範囲は無限大だ。高いところに上がってからウィングスーツで滑空し高速で移動する。地面につきそうになったらパラシュートで高さを稼ぐ。組み合わせていくことで自由自在に動き回れるのはたまらなく爽快だ。

 リコの目的は第二の故郷である国を独裁者から救い出すことだ。支配された街にはプロパガンダ用のスピーカーや独裁者の像、スローガンを描いた看板などがある。これらにはすべて、ディラベロ政権のシンボルである、赤いラインがひかれている。「ジャストコーズ3」では赤は“破壊しろ”のサインだ。

 手榴弾やミサイル、C4、さらにはグラップリングフック……様々なもので破壊していく。本作はグラフィックスも非常に美しくリアルだが、逆にそのために破壊目標がわかりにくい場合もある。その時はマップを見ると、破壊を進めるにつれ、残った目標がはっきりわかるようになるとのことだ。

 開放した地域では「ガレージ」がアンロックされ、ここに奪った車をコレクションできるようになる。乗り物や武器は、「GEAR MODS」という要素でパワーアップさせられる。爆発的な加速力をもたらすニトロの追加や、ジャンプ力をアップさせたりできる。武器の装弾数や威力を増すなど“ポイント”を割り振ることで好きな項目をアンロックできる。このポイントは、ウィングスーツを使ってチェックポイントを潜り抜けるなど、様々な種類が用意された“チャレンジ”で好成績を出すことで得ることができる。

 コレクションし、パワーアップさせた車や武器はいつでも呼び出すことができる。これらはすぐに飛行機から投下されるが、道路の真ん中に呼び出してしまうと他のクルマに当てられてしまうことも。今回Lesterlin氏が説明しながら呼び出したのはよかったものの、乗り込もうとしたクルマの横っ腹に車が突っ込んでくるは爆発するわで大騒ぎになってしまった。そのあまりの混乱ぶりに、Lesterlin氏も筆者も大笑いをしてしまった。

 「ジャストコーズ3」はとにかく笑いの絶えないゲームだ。思ったよりずっと派手な爆発がして笑ってしまったり、車の暴走で思わぬ派手な事故になったり、すごく高いところにうまく上れたり、1個のオブジェクトに過剰なC4を付けたり、車をニトロでとんでもない速度でジャンプさせたり……意図してうまくいったこと、予想もつかなかったこと、すべてが爽快で愉快な結果に繋がるのだ。今回もそうだったが、大画面で人のプレイを見ながらわいわい盛り上がれるゲームだと感じた。

 本作は本当に「やりたいことがやれる」ゲームだ。プレイしていて、ゲームの目的に関係なく車で走り込んだり、乗り物をコレクションしたり、気の向くまま敵にケンカを売ったり、「1度も着地しないでウィングスーツで世界を横断できるか」、「どうすれば最小限の爆弾で建物を破壊できるか」といったテーマに挑戦したくなってしまう。ここまで「何でもやりたいことができる」ゲームデザインにしたのはどうしてなのだろうか?

 「本当に、その日の気分で何をするのが一番楽しいかが変わる、長く楽しめるゲームを目指したんだ。子供っぽいいたずらや、思わず笑いが浮かんでしまうようなド派手な展開、手軽に何でも楽しくできる。それがこのゲームで実現したかったことだよ。こういうゲームがあったら良いな、こういうゲームが作りたいな……『ジャストコーズ3』はまさにそういった僕たちの夢を実現したゲームだと思う。このゲームが作れたことは、本当にうれしいんだ」と、Lesterlin氏は楽しそうに語った。

 そして、「日本の皆さん、私の興奮は必ずあなたにも伝わると思っています。皆さんがどのようにこの作品を楽しむか、そしてどのように破壊をするか、それは私の想像を超えてくれると確信してます」と、Lesterlin氏は日本のユーザーへメッセージを送った。

【ジャストコーズ3 "This is Just Cause 3" トレイラー】

【ジャストコーズ3】
グラップリングフックでの多彩なアクション
ワイヤーで何でもぶつけてしまえ!
いつでも滞空できるパラシュート
素早く滑空できるウィングスーツ
とにかくド派手な大爆発こそが、本作の最大のセールスポイントだ

(勝田哲也)