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「Just Cause 3」のプレイアブルで破壊の限りを尽くしてみた!

爆発と硝煙がクセになるミニゲーム「チャレンジ」を体験レポート

8月5日~8月9日開催



会場:Koelnmesse

 スクウェア・エニックスは、ドイツで開催中のGamescom 2015にプレイステーション 4、Xbox One、Windows PC用アクションゲーム「Just Cause 3」をプレイアブル出展した。今回は開発しているAvalanche StudiosのアートディレクターZach Schlappi氏と、ゲームディレクターのRoland Lesterlin氏から、今作の特徴やストーリーなどについて話を聞くことができたほか、試遊エリアでは「チャレンジ」というサブミッションをプレイすることができた。残念ながら画面の撮影は禁止だったので、そこはトレーラーに任せるとして、脳汁が出まくる破壊ミッションのインプレッションなどをお伝えしたい。

【JUST CAUSE 3 BURN IT TRAILER】

復讐のために故郷の島に降り立つ。シリアスなストーリーが今作の見どころ

Avalanche StudiosのアートディレクターZach Schlappi氏と、ゲームディレクターのRoland Lesterlin氏
島を支配している独裁者Di Ravello将軍

 今作の舞台は地中海の島、メディチ島。主人公リコの生まれ故郷である島は、独裁者Di Ravelloに支配されている。両親を殺されたリコは復讐のために独裁者に立ち向かう。前作では2つの勢力があり、どちらにでも協力できるようなシステムだったが、今作はよりストーリーが重要視された設定になっている。

 とはいえ今作も基本的にはオープンワールドの広大な世界でやりたい放題できるところは変わらずで、さらにパワーアップしている。E3レポートでもお伝えしたが、今作にはこれまでのグラップルと、パラシュートに加えて、新たに「ウィングスーツ」という体側部分に小さな羽がついてムササビのように滑空できる装備が追加された。すでに公開されているトレーラーでは、この3つの装備を駆使して地上にほとんど降りることなく、敵の車から別の車へと乗り移り、車を次々に爆破、破壊していく離れ業を見ることができる。

 メディチ島は、ストーリー冒頭ではほぼすべてが独裁者の支配下にある。マップ上にはそのエリアに影響を及ぼしている独裁者軍の施設があり、それを破壊することでその地域を解放することができる。島にはリコの昔じみの親友マリオがいて、ストーリーの中でリコに協力して共に島の解放を目指す。

 島の海岸沿いにはマリオのガレージがあり、ここには武器を3種類、車両を何でも1つ登録しておける。そして島のどこにでもこの武器と車を呼び出すことができる。呼び出すと、巨大なコンテナがドーンと降ってきて、そこから武器と車両が現われる。車両は車に限らず、ヘリでもなんでもOKだ。

 車両は基本的には使い捨てだが、コレクションの要素があり、コレクション画面から手に入れた車両をカスタマイズしてパワーアップすることもできる。Schlappi氏にどのくらいの数が入手できるのかと聞いたが、「たくさんです」と曖昧な答えしかもらえなかった。どれがお気に入りなのか聞いてみると、トラクターとのこと。トラクターは最初は小さくて動きも遅いのだが、カスタマイズでスピードを上げて大変強力な姿にパワーアップできるのが気に入っているのだそうだ。

島の施設をとにかく破壊しまくる「チャレンジ」が楽しい

スクウェア・エニックスブースの試遊コーナー
前作以上に破壊や爆破の表現に重点が置かれ、迫力満点の破壊行為が楽しめる

 島のマップにはメインストーリーに沿ったもの以外に「チャレンジ」というミニゲームのアイコンも表示されている。チャレンジは破壊ものやタイムアタックなど5つのカテゴリがある。このチャレンジをクリアすると「ギア」がもらえる。このギアは、キャラクターの能力をアンロックするために必要になる。能力はツリー上になっており、1つの能力をアンロックすると、次にアンロック可能な能力が表示されるようになる。

 例えばグラップルのワイヤーをブーストさせる能力をアンロックすると、グラップルからウィングスーツへ1つのアクションで移行できるようになり、より滑らかな移動が可能になる。ターボジャンプは、車をターボブーストさせて走行中にジャンプできるようになる。ほかにも色々な技があり、メインストーリーの合間にギアをしっかり集めてキャラを強化していきたいところだ。

 今回は、3つのチャレンジを試遊することができた。1つはウィングスーツで空に浮かんでいるリングをくぐりながら降下していく「スカイツアーズ」。輪には白と青があり、青い輪の方が得点が高い。また輪の中心には、それぞれ赤と黄色の小さい輪があり、ここを通るとさらにボーナスが付く。サークルは地上すれすれにもあり、グラップルも駆使していかにたくさんの輪をくぐれるかを競う。1つの輪から次の輪をくぐるまでに時間がかかりすぎたり、地面に墜落したりすると失敗になる。

 ウィングスーツの操作は、航空機と同じようにスティックを上に倒すと頭を上げ、下に倒すと下げる。左右の動きも飛行機のロールと同じ要領で、少しずつ姿勢を制御しつつ方向を変えていく。地上近くの輪を欲張りすぎると、そのまま墜落してしまったりとなかなかギア5つの最高ランクには届かなかった。

 2つめの「RPGフレンジー」はRPGを撃ちまくって、制限時間内にとにかく施設を破壊しまくるというもの。アンテナ塔のようなものが林立する施設で、その中の1つに立っている状態からスタートする。調子に乗って打ちまくっていると、破壊した塔が自分めがけて倒れてきて失敗になったり、足場が崩れたりもするので、死なないように移動しつつ破壊し続けるのが面白い。

 3つめは「タンクフレンジー」で、こちらは軽戦車に乗って施設を壊しまくるというもの。これも調子に乗っていると、タンクごと崖から転がり落ちたり、岩の間に挟まって動けなくなったりする。施設は点在しているので、どこから壊すと高得点が狙えるのか、何度も挑戦して攻略法を編み出していく必要がある。

 「Just Cause 3」は破壊の迫力や楽しさに重点が置かれているので、2つのフレンジーは遊んでいてとても爽快感があった。これは壊れないだろうと思うような場所も、撃っているうちに破壊できると感動的ですらあった。

 このチャレンジは製品版になると、自分の記録や友達の記録をゴーストとして再現し、競いながらプレイすることもできる。本作にはマルチプレイの要素はないが、チャレンジでランキングを競いながら遊ぶことで、一層楽しめるはずだ。

【「Just Cause 3」Gamescomトレーラー】
ウィングスーツで島の中を自由に飛び回れる
車から運転手を引っ張りだしてハンドルを奪い取ったりと、多彩なアクションが追加されている
グラップルで燃料タンクにつかまったまま、爆発させて上昇。人間ばなれしたアクションが多数登場する
巨大な輸送機をRPGで粉々に。とにかく何でも破壊できるのが楽しすぎる

(石井聡)