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歓声連発! 「任天堂ワールドチャンピオンシップ2015」開催

新タイトル「Blast Ball」も登場。「マリオメーカー」はさらにカオスに!

6月14日(現地時間) 開催

イベントは糸井重里氏のビデオメッセージからスタート。欧米向けに「MOTHER(EarthBound Beginnings)」のWii Uバーチャルコンソールでの配信が開始された。こちらは日本でも配信開始されている

 Nintendo of Americaは現地時間の6月14日、ゲーム大会「任天堂ワールドチャンピオンシップ2015」をロサンゼルスのノキアシアターにて開催した。

 「任天堂ワールドチャンピオンシップ2015」は、任天堂公式のゲーム大会。全米から選りすぐりの16名が集結し、各種ゲーム競技を勝ち進んで優勝者を決める。

 集まっているのは任天堂ファン、プレイするのは任天堂タイトルということで、勝負が決まる度に大きな歓声と拍手が鳴り響き、否が応でも盛り上がる。競技内容は事前に知らされておらず、観客、選手も含めて直前まで何が行なわれるのかわからない。

 競技として採用されたのは、「Splatoon(スプラトゥーン)」のナワバリバトル、「マリオカート8」の200ccレース、「大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U」の大乱闘、また敗者復活戦として「ゼルダの伝説」、「スーパーメトロイド」のタイムアタック、「バルーンファイト」のスコアアタックなどがプレイされた。

Wii U最新タイトルからファミコンタイトルまで、幅広いゲームスキルが要求される大会となっていた

競技タイトルの1つとして登場した「Blast Ball」

 タイトルの系統はバラバラで、それぞれ求められるスキルも異なる。様々なゲームに精通していることが優勝する条件のような大会となっていた。さらに本大会では「事前にタイトルを知らせていない」という仕組みを利用し、新規タイトルをいきなり競技として登場させるという試みが興味深かった。

 新規タイトルとして登場したのは、ニンテンドー3DS用シューティングアクション「Blast Ball」。本作は3対3のチームバトルのFPSで、ステージ上に登場する大玉を撃って転がし、相手チームのゴールへと押し込んだら1点。先に3点を獲得したチームの勝利となる。

 いきなりの新規タイトル登場に会場はしばらくざわついていたが、これが競技としてプレイされることでデモプレイとしても機能。選手が手探りでプレイする内に観客もゲーム内容とルールを段々と理解していくことが可能だった。

 「Blast Ball」では大玉のみを撃つことが可能で、他のプレーヤーへのダメージ判定はない。ただし大玉を直接ぶつけることで相手を破壊することが可能となっており、いかに押しこむか、押し込まれた時にいかに自陣に戻るかなどが大事な、立ち回りが物を言うゲームとなっていた。「Splatoon」が「シューターの再定義」と評価されているのと同様に、本作でも「敵を撃たない」シューティングの新形態が目指されている点も注目しておきたい。

大玉を撃ち合ってゴールまで押しこむという、FPSのシステムを使った新競技が展開されていた

どうやら「マリオメーカー(仮称)」はイベント向き。プレーヤーのプレイに一喜一憂する観客の姿が印象的だった

 そして大会の最終決戦として使用されたタイトルは、「マリオメーカー(仮称)」。あらかじめ用意された激ムズステージを決勝進出者の2名が交互にプレイするというもので、3ステージをプレイし、その時点でのクリアタイムの秒数差を算出する。その秒数差がハンデとなり、最終ステージではハンデ分スタートを遅らせて同時にプレイ、先にゴールまで辿り着いたほうが勝利、というルールだった。

 結論から言えば、大会中これが最大に盛り上がった。決勝まで残るだけあって両者の腕はピカイチで、見たこともなく、かつ意地悪なステージも着々とクリアしていく。スーパープレイを見せれば会場からは拍手喝采の大歓声、ミスをすれば大きな溜息と、会場が一体となってプレイを楽しんでいた。これらの様子は大会の録画放送が準備される予定なので、そちらを確認してみても楽しいだろう。

 また「マリオメーカー(仮称)」側も相当パワーアップしているようで、あらゆる敵キャラクターが巨大になっていたり、クッパクラウンに乗ることができたり、くつマリオのくつ部分がハイヒールになっていたりと、ありえない状況はさらに加速し、ジョークのような演出も満載になるようだ。本作の発売は9月予定ということで、こちらも楽しみにしておきたい。

スタートのゴールの間をカオスな道筋で埋めていく。大会で使用されたステージのデザインも秀逸だった
休憩イベントとして、米Nintendo社長兼最高執行責任者のレジナルド・フィサメィ氏が登場。昨年の「スマブラ」大会の優勝者とエキシビションマッチを行なった。リュウを使用したものの、結果は惨敗(笑)
優勝者が決まると、宮本茂氏が登場。優勝者、準優勝者にサイン入りNewニンテンドー3DS LLを渡していた

(安田俊亮)