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スクエニ、パリから「プロデューサーレターLIVE」を放送

レベル60で全ジョブがどうなるのかイメージが見えてきた

レベル60で全ジョブがどうなるのかイメージが見えてきた

 後半戦は、全ジョブの新アクションが詰まったトレーラーからスタートした。後半は2時間を超える長丁場で、すべてのジョブの新アクションの概要と、レベル60になって既存ジョブの立ち回りがどう変わっていくのかを吉田氏が解説した。特に黒魔道士については、新アクションの「エノキアン」を使いこなす新たな立ち回り方を実機でプレイしつつ説明していった。なお、新ジョブはクラスという概念がないが、3ジョブとも既存ジョブと同様にアディショナルスキルを使うことができる。

黒魔道士

黒魔道士

 黒魔道士が「蒼天のイシュガルド」から使えるようになる魔法の1つが「黒魔紋」だ。使うと自分の周囲に魔法陣が出現する。この魔方陣は位置固定で、範囲内にいると15%のヘイストがかかるが、エリアから出ると効果も魔法陣も消えてしまう。「使いどころを間違えると、そのうえに範囲攻撃を重ねられて、移動したら消えちゃう」(吉田氏)と散々なため、立ち位置が非常に重要になる。もう1つの術「激成魔」は次に唱える魔法が必ずprocでヒットする。「使いどころがむちゃくちゃ難しい技です」と吉田氏。

 そして今回キーとなるのが「エノキアン」というアビリティだ。使うと30秒間のバフがかかり、「アストラルファイア」か「アンブラルブリザード」が付与されていれば、「ファイジャ」と「ブリザジャ」という上位魔法が使えるようになる。「ブリザジャ」を使うと「エノキアン」が更新される。ただし更新するたびに効果時間は5秒ずつ減っていく。そして「ファイジャ」と「ブリザジャ」は「アストラルファイア」と「アンブラルブリザード」を更新しないため、そればかりを使うのではなく、適宜「ファイガ」や「ブリザガ」を挟む必要がある。そのためすべての技能が出そろうレベル60になると、黒魔道士の立ち回りはがらりと変わることになる。

ナイト
戦士
暗黒騎士

ナイト

 「ライオットソード」と「サベッジブレード」にそれぞれから派生する新しいウエポンスキルが追加されている。メインタンクの時にはDoTが入るウエポンスキルがあるのでそれを使いつつ、「レイジ・オブ・ハルオーネ」コンボで敵視を安定させておき、安定したら、別のコンボルートを使う。サブタンクの時には全く別系統のコンボルートを使うこともできて、今までとはかなり操作感が変わってくる。

 その他、「ディヴァインベール」という技は、効果中に回復をもらうと、周りにバリアを張る効果がある。次の相手からの攻撃を確実にprocするアビリティなども追加されているので、それを使って「シールドスワイプ」を狙っていけるなど、色々な小技が効くようになる。もともと非常に防御力に優れているところに、さらに味方の補助や味方に対しての防御を強めていくという方向でアップデートされている。

戦士

 今までサブタンクをやる時には「ディフェンダー」を切ることでDPSを上げようとしていたが、今回から「デストロイヤー」という新しい効果が入る。デストロイヤーを入れると「アバンドン」というバフがスタックしていくようになる。このアバンドンとラースは、どちらも5までスタックする。この状態で「デストロイヤー」から「ディフェンダー」に、またはその逆に切り替えるとそのままの数字で、アバンドンとラースが入れ替わる。

 他にも自己回復用のアビリティや、アバンドンを消費して発動する新しい攻撃技もある。「原初の直観」は、正面からの物理攻撃を100%受け流すが、正面以外から攻撃されると必ずクリティカルヒットになってしまうという技。「使いにくいが、上手く使えると強いです」と吉田氏。

暗黒騎士

 暗黒騎士には「暗黒」という暗黒のオーラをまとう技がある。これは自身のDPSを上げるが、MPを徐々に消費していく。ただしこのモード中には他者からのMP支援は受けられない。各種ウエポンスキルに、MPを回復させるローテーションがかなりあるので、それをうまく管理していくところが暗黒騎士の1つの側面となる。

 メインタンクをこなすためには「グリットスタンス」という技を使う。敵視を取った後、MPをきっちり吸収して回復したり、DPSモードにして高火力を狙ったり、そこからまたタンクにスイッチしてと「かなり複雑に遊べるジョブになっています」(吉田氏)。

 タンククラスは暗黒騎士以外も「忠義の盾」や「ディフェンダー」という基本の防御力を上げるタンク用のアビリティを持っているが、「蒼天のイシュガルド」からここに命中補正が入ることになる。これは1人だけ敵を正面から殴ることが多いタンクが、命中のステータスで苦心することが多いことへの救済策だ。

モンク
竜騎士
忍者

モンク

 「闘気」という技がポイントになっている。それ自体に特別な能力はないが、貯めていくことで5までスタックできる。5になると、非常にDPSの高い攻撃や、自分のTPを回復する技を使うことができる。ほかにも型だけを変更するアクションや、疾風迅雷IIIを消費して出す攻撃も追加されている。シチュエーションによって戦い方を変えることで、よりDPSが伸びるようなつくりになっている。

竜騎士

 もっとも大きな特徴は「蒼の竜血」という状態を持つことができるようになっているところだ。「蒼の竜血」モード中に、フルスラストコンボや桜花狂咲コンボを決めるとprocが発生して、さらにもう1段の分岐がある疑似4連コンボ状態になる。「蒼の竜血」を消費して打つ技もある。「しっかりとダメージを出していきながら、色々な工夫ができるようなジョブに進化しています」と吉田氏。また、ジャンプ系のアクションを使った後の硬直時間でまだ若干ひっかかりを感じるので、そこに調整が入る。

忍者

 大きく戦い方を変えるような技能は入っていない。これまで忍術は「風遁の術」をひたすらかけなおすだけで、ほかの術があまり有用ではなかった。そのため「風遁の術」の効果を延長できる技能が入る。そこに新しいウエポンスキルを絡めてローテーションを見直すことで、忍術を今以上に攻撃のために使えるようになり、DPSを上げることができる。また、忍者は忍術があるために、今まで方向指定の攻撃はなかったが、あまりにも攻撃が容易だったため一部のウエポンスキルに調整が入ることになった。アビリティとしては味方の敵視や自身の敵視を調整する技が追加される。

吟遊詩人
機工士

吟遊詩人

 「旅神のメヌエット」という歌をかけている間は、弓を撃つためにチャージが必要になるよう変更された。チャージ中に移動するとアクションはキャンセルされる。メヌエットではMPの継続消費はなく、ほかの歌と併用することができる。「旅神のメヌエット」がかかった状態ではDPSが上がるが、移動しながらの攻撃はできなくなる。忙しく逃げ回らなければならないようなシチュエーションではDPSを出せないため、そういうシチュエーションでは歌を切り、ここぞというタイミングで高火力にする時に使うというスタイルが想定されている。「サイドワインダー」という物理攻撃を使うことで、すでに敵に付けているDoTに追加のダメージを加えたりといった小技を使いつつ、モードをスイッチしながら戦う。

機工士

 立ち回りは吟遊詩人に近い。しかしプレイ感覚やジョブとして意識しなければならないポイントは全く異なっている。特殊弾というアクションをリロードすることでDPSを上げたり、特殊効果の発生確率が変わるという特殊なシステムを持っている。リロードすると、特殊弾が5つ装填される。それを消費してウエポンスキルで攻撃すると、高確率でprocが発生したりDPSが上がったりする。移動などのタイミングでリロードしておくと、効率的にローテーションできるようになる。緊急時には「クイックリロード」という技で1発だけ短い時間でリロードすることもできる。

 ウエポンスキルはかなり特徴的だ。ショット1を実行すると50%の確率で次のショット2がprocして、さらにショット2を実行すると50%の確率でショット3がprocする。ここに特殊弾を使うことで100%の確率でprocさせるという部分が遊びになっている。他にもダメージをためて一気に発動させる技など、変わった技が多い。

 タレットはそれぞれに効果を持っている。単純に攻撃するだけの場合もあれば、敵に攻撃しつつその範囲内にいる味方に効果をもたらすものもある。

召喚士

召喚士

 「エーテルフロー」を消費する範囲攻撃や、バイオ・バイオラ・ミアズマをすべて同時にかけるアクション「トライディザスター」などがローテーションに加わってくる。もともと「トライディザスター」と呼ばれていたアクションは「トライバインド」という名前に変わり、新しい技能として実装される。そうなったのは、以前の「トライディザスター」のレベル帯に実装するには強力すぎるからという理由だ。

 これまで、新しいエギを追加するとすれば拡張でと、吉田氏が何度か口にしたことがあるため、新エギの登場を期待していた人は多いだろうが、たくさんいるエギを1つ足すよりも術者自身ができることを増やしたほうが長い目で見ると面白いジョブになるだろうという判断から、召喚士の新アクションは、エギを呼び出すものではなく、自信にのり移らせるような形での実装となった。エギについては、呼び出したい姿に見た目だけを変更するようなシステムを企画しているのだそうだ。

 これまで召喚士は「エーテルフロー」を消費しつつ術を使っていた。そのサイクルを60秒と見た時に、最初の30秒はDoTをかけたりしていたが、後半は手持無沙汰になりがちだった。そこにさらに工夫の余地を入れるために「トランスバハムート」というバハムートの能力を自分自身の体に召喚するという技能が入る。「バハムートエーテル」というものをスタックさせていき、それを使ってバハムートの力を宿して攻撃を行なうというのが召喚士のコンセプトだ。

白魔道士
学者

白魔道士

 ピュアヒール能力の強化と、もともと足りなかった部分を補う技能が入る。「アサイラム」という、範囲に対してヒールのフィールドを発生させるアビリティや、「アサイズ」という魔法攻撃とヒールを同時に行なうアビリティなどが追加されている。また、今までインスタントヒールが「ベネディクション」だけだったので、効果の弱い単体のシングルインスタンスヒールも追加されている。攻撃魔法では上位魔法の「ストンガ」や「エアロガ」が入る。

 すべてのヒーラーに対しての調整となるが、これまで白魔道士の「プロテス」のみに魔法防御力アップが付いていたが、ジョブ間のバランス調整のため、白魔道士の特性と「プロテス」の性能に調整が入る。

学者

 単純に強化するという方針ではなく、使いどころを選ぶアクションを追加していくという方向性になっている。そのため、普段のインスタンスダンジョン攻略などではあまり使わないような技が多く、エンドコンテンツに行くまでは「あまり手触りが変わらないかもしれないです」と吉田氏。

 新技能としては、自信を中心とした範囲回復の策や、「展開戦術」という対象に付与した「アイ・フォー・アイ」と「鼓舞」を周辺に拡散させるというアクション、「応急戦術」という、使うことで「鼓舞」をバリアではなくヒールにスイッチすることがでるという技などがある。さらに「転化」という、フェアリーを魔力に変える新しいアクションもある。「テクニカルな面がさらに進んでいくことになるのかなと思います」ということだ。

占星術師

占星術師

 第3のヒーラーとなる占星術師は、白魔道士的な立ち回りと学者的な立ち回りが可能な2つのスタンスを持っている。スタンスを切り替えることによって、同じ技でも発動する効果が変化する。「まずはどちらかのスタンスを一旦手になじませてから、もう1つのスタンスについて考えたほうが覚えやすいかも」と吉田氏。

 ヒーラーとしての立ち回り以外に、カードを使ってバフをかけていくバッファーとしての役割もある。例えば攻撃力アップ、ヘイスト、パワーアップ、ダメージカットなど、引いたカードによってさまざまな効果を使える。「ロイヤルロード」という技は1度引いたカードを場に伏せて置くイメージで、前に引いたカードで次に発動したカードの効果を強化することができる。例えば効果量が増えたり、効果時間が長くなったり、範囲化したりとさまざまだ。引いたカードを1枚だけ手元にキープして置いたり、引き直す技もあり、引いたカードをどう使うかが面白さの大きな要素になっている。

【蒼天のイシュガルドで追加される新装備】
北国っぽい暖かそうな新装備
トレンチコートのような装備
高貴な雰囲気のヒーラー装備
白と黒でまとめられたシックなヒーラー装備
ワイルドな雰囲気の装備
ワイルドで暖かそうな装備
正統派ナイトという感じの竜騎士装備
某車で逃げだしたお姫様風の衣装
一瞬ラウバーンかと思う無骨な装備
暖かそうな忍者の装備
品のある雰囲気の詩人装備
ごつくてややダークなタンク装備
とげとげしている暗黒騎士の装備
独特な雰囲気の竜騎士装備
身軽そうなモンクの装備
吉田氏一推しの装備
竜騎士らしい竜騎士装備

(石井聡)