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「しんけん!!」レビュー&序盤攻略!
どっちを向いても美女ばかり!? 個性豊かな「真剣少女」と日本復興の戦いに赴こう
(2015/5/21 00:00)
DMMゲームズが4月23日から正式サービスを開始しているブラウザゲーム「しんけん!!」。一振りの刀と縁を結んだ「真剣少女」たちが、妖怪との戦いを繰り広げるラインディフェンスゲームだ。いわゆる美少女がたくさん登場するのが特徴だが、彼女らは「武器の擬人化」ではなく、あくまで「刀を振るう女子高生」という形になっており、想像の余地を残しつつ、キャラクター愛を貫けるゲームとなっている。
サービス開始からほぼ1カ月が経過した今は、開始当初とは比較にならないほどゲームを安定して楽しめるようになっており、いちユーザーとしても嬉しい。今回は、この「しんけん!!」について、本作が持つ魅力についてお伝えしていきたいと思う。また、これから本作を始めるプレーヤーに向けた序盤の攻略ポイントも掲載しておくので、そちらも併せてご覧いただきたい。
どこまでもマイペースで楽しめるブラウザゲーム
隕石とともに襲来した謎の妖怪軍団により壊滅寸前まで追い込まれた日本。この現状から復興を目指すべく、刀を作ることを生業とする職人「刀匠」と、打った刀と縁を結んだ「真剣少女」たちが「憑喪(つくも)」と呼ばれる妖怪討伐に立ち向かう――というのが「しんけん!!」の大まかなストーリーだ。
最大の注目ポイントは、「真剣少女」たちとの出会いとその育成にある。本作には5月18日の時点で30人以上もの「真剣少女」が登場。その全てに細かなキャラクター設定がなされており、キャラクターボイスも用意されている。いずれも際だったビジュアルと性格を持っているので、プレイしていれば少なくとも1人や2人はお気に入りの「真剣少女」が出てくることだろう。
この「真剣少女」たちと出会うためには、「刀匠」たるプレーヤーが「鍛刀」、つまり刀を打たなくてはならない。「鍛刀」は鍛冶師に任せて時間まで完成を待つか、自分で刀を打つかを選ぶことができる。自分で行なう場合は、待ち時間がない代わりに2,000なら2,000回、5,000なら5,000回クリックする(刀を打つ)必要があって「手塩をかけている」感覚が出てくるのが面白い。
これは他のゲームにおけるガチャ要素となっており、打った刀は必ずしも自分の望む「真剣少女」を連れてくるわけではなく、望みの「真剣少女」と出会うために、何振り、何十振りもの刀を打つ必要がある。ともすれば作業とも言えそうなこの「鍛刀」だが、打った刀が思いがけない「真剣少女」と出会わせてくれるなど、なかなかにワクワクする。
ゲーム内容の主たる部分は、「憑喪」撃退の中心地となる「屋敷町」の発展と、「憑喪」との戦闘を行なう「討伐」の2本立てで構成される。「屋敷町」においては町を発展させるための資源確保や開発作業を行ない、「討伐」では「真剣少女」を戦地に送り出し、「憑喪」に襲撃を受けた地域を解放していく。
「屋敷町」のゲームテンポは非常にゆるやか。ちょっと大規模な開発を進めようとするだけでも30分、多いものだと2時間近くの待ち時間が必要となる。時間短縮用のアイテムといったものもなく、放置系ゲームに近いノリだ。最初に指示だけ与えておけばあとは自動的に進むので、仕事の合間などに起動して、ときおり様子を見る、といった遊びかたも悪くない。
一方、「討伐」は「真剣少女」で編成した部隊を率いてステージクリア型の戦闘をこなすパートとなっていて、遊ぶための「熱量」と「資源」さえ確保していれば、いくらでもプレイできる。1回の戦闘は短いものだと数分で終わることも多いので、空き時間に合わせてプレイ時間を調整しやすいのがうれしい。なお、ストーリーの進行を司っているのもこの「討伐」となっており、先のエリアに進むほどに話も進展していく。
現状、ランキングやPvPといったほかのプレーヤーとの争いもなく、好きなときに好きなだけ「真剣少女」たちと「憑喪」退治の戦いへと赴けるのが、この「しんけん!!」のいいところ。緩急自由に楽しめる点は、マイペースでゲームを遊びたいプレーヤーにピッタリだ。
次項では、そんな本作のゲームシステムについて解説していこう。
「討伐」で「真剣少女」とともに「憑喪」を撃退!
「討伐」は、エリアごとに用意されたマップを選択して出陣し、「憑喪」たちを撃退するモードだ。手に入れた「真剣少女」を実際に戦闘させる、本作のメイン部分と言える。各マップには「物語」というストーリーに沿ったものと、「挑戦」という「憑喪」の撃破がメインになったものの2種類が用意されている(条件を満たすまでは物語のみ)。
基本的には後半のエリアになるほど「憑喪」も強くなっていく傾向にあるため、「真剣少女」の強さを考えて攻略を進めていきたいところ。クリアできないマップが出てきた場合は、序盤の簡単なマップに戻って「真剣少女」たちのレベルを上げ、あらためてクリアを目指すのがセオリーだ。
戦闘は「ラインディフェンス」と称されるシステムで展開する。戦闘が開始されると敵である「憑喪」たちは右から左へと直線的に移動を行ない、「憑喪」がマップ左端にある最終防衛線を突破すると、マップに設定された「守備人口」が減少。これがゼロになった時点でプレーヤー側が敗北するが、その前に「憑喪」を全滅させられれば勝利となる。
戦闘が始まったら、プレーヤーは「真剣少女」たちを用意されているエリア内の任意の場所に配置していく。「真剣少女」は、それぞれの刀の種類に応じた「間合い」を持っていて、その「間合い」に入った「憑喪」を自動的に攻撃。「間合い」は1マスをはじめ、縦2マス、縦2×横2マスといった具合で「真剣少女」によって異なるが、「間合い」が広いほど守備範囲が広がるため扱いやすい。
「憑喪」はただ移動するだけでなく、進路上にいる「真剣少女」に対して攻撃も仕掛けてくる。ダメージを受けた「真剣少女」は「気力」が減少していき、これがゼロになると強制的に戦線離脱させられてしまうため、「気合い」や「休憩」を使って速やかに「気力」を回復させていきたい。
なお、「真剣少女」には攻撃間隔があり、1度攻撃を行なうと1拍おいてから再度攻撃、というサイクルを繰り返す。そのため、守備範囲が狭い「真剣少女」ほど、連続で移動してきた「憑喪」を逃がしてしまうこともある。そういった「憑喪」を倒すべく、後方に別の「真剣少女」を配置して憑喪の突破を防ぐなどの工夫も必要だ。
どの「真剣少女」をどこに配置するか、といったフォーメーション決めは、本作の「ラインディフェンス」攻略において非常に重要。それだけに、「憑喪」の出現状況に合わせて配置した「真剣少女」たちが想定通りに防衛してくれたときは達成感も味わえる。逆に、想定外の事態が発生したときのあわただしさもスリルがあって面白い。
ステージが進めばマップの数が増えて、複数のマップ画面を切り替えながら「真剣少女」の状態を管理する必要が出てくる。初めのうちは、どこに「真剣少女」を置いていいかもわからずあたふたするかもしれないが、操作に慣れてシステムを理解できるようになってくれば、「真剣少女」を管理する楽しさも理解できるだろう。
また本作では、討伐シーンにはアニメーション制作会社「ピコグラフ」によるかわいらしいアニメパターンが採用されており、2D化された「真剣少女」たちの戦闘する姿が滑らかに表現されている。各「真剣少女」ごとにアニメーションが設定されているため、新しい「真剣少女」を手に入れたらとりあえず戦闘に参加させてみたくなるようになっている。奥義を発動させればさらなるアニメーションも見られて、戦闘シーンを眺めることに飽きが来ないようになっているのも特徴と言えるだろう。
ちなみに奥義の効果はゲーム内では説明されないのだが、ゲーム画面下にある「キャラクター」の項目に一覧としてまとめて書いてある。画面全体に攻撃できるもの、味方を回復するものなど効果は様々なので、戦略を考える上でも参考にしていただきたい。
日本復興のカギを握る「憑喪」退治の拠点「屋敷町」
「憑喪」による攻撃の手を逃れ、日本復興の拠点となって活動しているのが「屋敷町」だ。ここには刀匠が住む「屋敷」と、人々の暮らす「町」の2エリアに分かれていて、プレーヤーが各エリアに用意された「任務」をこなしていくことでそれぞれのエリアが発展。「討伐」の前の準備段階として、資源周りを充実させていくようなイメージだ。
屋敷で受諾できる「屋敷任務」を達成すると、屋敷に設定された経験値が徐々に高まる。経験値が一定量たまり開発レベルが上がれば、「真剣少女」を迎え入れられる数や「布陣」の枠が増えるなど、戦闘寄りの内容が充実していく。
一方、町で受諾できる「町内任務」を達成すると、人口の増加や各種資源を確保でき、町が発展する。人口が増えるとより多くの資源が備蓄可能になるため、そのぶんできることも多くなってくる。
いずれの任務を実行するにしても「真剣少女」が必要で、プレーヤーは各任務に「真剣少女」を割り当てる形で指示を出していく。任務実行後は規定の時間が経過すれば任務達成となり、内容に応じて報酬や経験値が獲得できるという仕組みだ。
任務は長めの時間を要するものが多く、待ち時間が出てくることもよくあるので、あせらず気長にプレイする気持ちが大切。がっつりとゲームを楽しみたいときには「真剣少女」の数に余裕を持たせておき、任務待ちの間に「討伐」を実行しつつ待つ、というプレイスタイルをオススメしたい。
ちなみに、「屋敷町」の発展を行なうにあたってぜひ気をつけてほしいのが建築関連の任務。その中には今ある施設を撤去する、というものがいくつか存在するが、そのいずれもが「壊してみよう!」的なポジティブ表記で、注意して見ないとついつい実行しそうになってしまうのだ。
かく言う筆者も、そのポジティブメッセージに誘われて次々と破壊系任務を実行したばかりに、序盤からほとんどの施設がなくなるという大惨事に陥ってしまった。取り壊すと相応のアイテムはもらえるものの、そこから再開発する道のりは非常に厳しかった思い出があるので、読者諸氏においてはどうかこの点、重々気をつけていただければと思う。
やっぱり「真剣少女」が華! 仲良くなる方法とは?
さて、「真剣少女」は本作の華である。上記でメインのシステムについて説明してきたが、何をするにも「真剣少女」がいないことには始まらない。この「真剣少女」たちとの出会いは、「刀匠」たるプレーヤーが「鍛刀」によって刀を打つことから始まる。
刀を打つには素材として「魂鋼」と「熱量」が必要。この2つをどれだけ投じるかによって、出会える「真剣少女」の傾向も決まってくる。純粋にレアな「真剣少女」と出会いたいのであれば、「魂鋼(良)」や「魂鋼(優)」といった、良質の素材を投入することだ。必ずしもレアな「真剣少女」と出会えるわけではないが、その確率はグッと高まるはず。
一方、「熱量」は投じるほどに「真剣少女」の「等級」、すなわち能力値が高まる傾向にあるが、そこを気にしなければあまり大量に投入する必要はない。なぜなら、「等級」そのものはいずれ上げていけるし、低い「等級」なら部隊編成時の「熱量」も低く抑えられるので、とくに序盤においては運用しやすいというメリットもあるからだ。
「鍛刀」以外にも、「討伐」を繰り返して「斬れ味」が落ちた刀は「研磨」で回復したり、「等級」を上げるために「試斬」を行なわせたり、「奉納」で「真剣少女」を納めて能力値を高めるなど、「真剣少女」たちとは様々な形でコミュニケーションを取っていく。
また、「真剣少女」を戦闘に参加させることは、「刀匠」との絆を深めるために欠かせない要素だ。戦闘に勝利することで、「真剣少女」の「刀匠」に対する好感度が上がっていき、それが一定量に到達すると「真剣少女」の表情やセリフが好意的なものになる。お気に入りの「真剣少女」は箱入りにせず、好感度マックスを目指してどんどん戦闘へと連れて行きたい。
ただし、戦闘に出しても敗北が続いたり、刀を「研磨」せずに放置すると、その「真剣少女」は闇に飲まれ「妖刀少女」になる危険がある。そうなると味方に被害を及ぼすようにもなるので、そのような事態を防ぐためにも「真剣少女」のケアは怠らないようにしよう。
なお、「刀匠」のレベルを表す「練度」が高まっていくと、より多くの「真剣少女」を迎えられるようになるほか、部隊編成の枠も増えてたくさんの「真剣少女」を戦場に連れて行けるようになる。「練度」は任務や戦闘をこなすことで上げられるので、たくさんの「真剣少女」とお近づきになりたいときは、「刀匠」の「練度」も気にしておくべきだろう。
「萌え」要素だけでなくしっかりしたゲーム性も兼ね備えた良作!
「しんけん!!」という作品は、パッと見では「真剣少女」という「萌え」の要素が目立っているが、ゲームとしての根幹をなす「ラインディフェンス」を採用した戦闘部分など、ゲーム部分もきちんと作り込まれていて、ただの「萌えゲー」ではない作品として仕上がっていることがわかる。
また、ゲーム内には課金要素も用意されているが、早期にレアな「真剣少女」を集めるつもりでもなければ、無課金の範囲で十分に楽しむことができる。「まずプレーヤーを楽しませよう」と言わんばかりのゲームバランスにも好印象を受けた。無理に課金を求める誘導もなく、そういう点で心配になって、ゲームの存続を願い思わず課金したくなるような感じでもある。
「屋敷町」であればプレイ中にずっとモニターの前にいなければいけないこともなく、忙しいときは「討伐」もそれなりに、空いた時間があれば「屋敷町」と「討伐」を平行して、集中してどこまでも遊べるというゲームデザインも秀逸。本稿をご覧いただき、少しでも興味がわいたのであれば、ぜひとも遊んでみてほしいタイトルだ。
なお、次項からは「しんけん!!」プレイ序盤における「討伐」の攻略指針についてお伝えしていく。「ラインディフェンス」に慣れていない方は、こちらを参考に進めてもらえれば幸いだ。
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