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【特別企画】「The Sims 4」キャラメイクツール「The Sims 4 Create A Sim Demo」体験レポ

あの有名アニメ映画のヒロインにどこまで迫れるか試してみた!

大ヒットアニメ映画のヒロインにどこまで迫れるか試してみた!

高貴で美しい、悲しみを秘めた女王というイメージで

 これまでは基本部分の作成で、実はもっと細かいカスタマイズも可能だ。顔の横にある虫眼鏡のアイコンを押すとディテールエディットモードに入る。顔がさらにズームで表示され、眉山の高さ、目頭や目尻の位置、まぶたの垂れ具合、涙袋の大きさ、鼻の軟骨のサイズや上下唇の厚さなどをそれぞれ個別にいじることができる。

 パーツによってはかなり極端なデフォルメも可能だが、あまりにも人間離れしたクリーチャーになってしまわないように、パーツの稼働域には限界がある。限界まで動かすとそのエリアの光が赤く変わり、それ以上は動かせないことを告げる。もっとここを動かしたいのに、とじれったくなることもあるが、そういう時にはパーツを変えてみると以外と狙っていた形状に近づいたりする。

 プリセットのパーツには白人風、アジア人風、黒人風と各種のパーツが取り揃っているので、いろいろな民族や人種(中には人外まで)を幅広く作ることができる。かなり細かい部分までカスタマイズ可能なので、似顔絵を描くノリで自分や知り合い、有名人などを作ってみると面白いだろう。

 というわけで、筆者はつい最近大ヒットしたアニメ映画のヒロインに挑戦してみた。なぜこのキャラクターなのかというと、世界中のプレーヤーが自分の作ったコミュニティライブラリの中に、大量の同じキャラクターを見かけたので、自分でもチャレンジしたいと思ったからだ。

 まずはベースとなるシムだが、女性であれば後は何でもいいので最初に出てきたシムからスターすることにした。このシムはメガネをかけていたのではずす。さらにプリセットの顔の中から1番雰囲気の近いものを選んだ。さらにちょっと太りすぎだったので、きゅっと引き締める。現実でもこんな風にやせることができたら楽なのだが。

 次に感じを掴むために、イメージに近い髪型を選んでから色を変える。髪型でかなり印象が変わる。例のヒロインっぽい三つ編みの髪型もあったのだが、髪を前に垂らした髪型がそれっぽい気がしたのでこちらにした。この時点で顔は全くいじっていないが、わりと雰囲気が出てきたような気がする。

【作成過程:その1】
ベースとなったボディ
アクセサリーは最初に全部はずしてしまう
ここから仏陀でも作れそうなアジア人顔
白人ぽい彫りの深いプリセットに決定
体型を調整する
髪型の選択。アフロもある
前に垂らした長髪に決定
髪の色を変えると、それっぽくなってきた

 ここからは顔をいじっていく。まずはアニメキャラっぽい感じを出すために、目を最大サイズまで大きくした。さらに目の角度をいじって、ちょっとつり目がちな感じを出す。結構、苦心したのが鼻だ。アニメキャラは鼻梁がほとんど目立たないのだが、シムはもっとリアルな人間に近いくっきりとした鼻梁のパーツが多い。しかしディティールのカスタマイズであまりにも鼻梁を低くしすぎると、横から見た時に顔がゆがんで見えてしまう。なかなか「これだ!」という鼻にならず。途中何回もパーツの種類を変えたり、カスタマイズを繰り返した。

 あごと口を決めた時点で、頬骨が高すぎて鼻の所に陰が入ってしまっているのが気になって、頬のパーツを見直す。頬や額は地味だが、光の入り方に影響が大きいのでいろいろ試してみて1番アニメキャラっぽいややのっぺりした雰囲気なるものを選んだ。この後も顔はちょこちょこいじっている。目を大きくしたせいで三白眼になったので、途中で瞳のサイズも大きくした。

【作成過程:その2】
目のパーツを決めてからサイズをいじる。最少サイズと最大サイズの目では、同じパーツでも見た目の印象が全く違う
鼻をいじり倒す。なかなかいい鼻が決まらずに、パーツを替えてはカスタマイズを繰り返した
あご、額、頬のパーツを替えたあと微調整をして、あごが小さくフラットなアニメの造形に近づけていく

 ここまでで顔のカスタマイズは一段落し、化粧と服を選んでよりイメージを固めていく。水色のワンピースとドレスもあったのだが、足下まで隠れるシルバーのドレスが1番女王様っぽかったので、これに決定。アクセサリーから手袋も選ぶ。ここでちょっと体格を調整。

 この時点でまた鼻が気になり、しばらくはずっと鼻をいじり倒す。なかなかいい鼻が決まらない。作ってみて感じたのだが、大きなワシ鼻のようなパーツでも後でカスタマイズでいくらでもサイズは変えられるので、形がイメージに近い鼻を選ぶのが良さそうだった。

 なんとか鼻と折り合いを付けた後は、眉の形と位置を調整、同時に濃すぎた化粧を別のものに変更する。これでほぼ細かいカスタマイズは終了した。最後に全身のバランスをアニメキャラっぽくするために、肩を小さくして腰を細く、胸とヒップは少しボリュームを付けてメリハリを付ける。そして等身を下げるために顔を大きくした。

 最後に性格を決める。孤独が好きで、でも家族と一緒にいることが幸福でいつもブルーという感じにしてみた。歩くポーズは、がっかりしている感じと、「レリゴー」な感じで迷ったが、がっかりしているばかりでは気の毒なので「Bouncy Walk(元気のいい歩き)」にした。というわけで完成したこのキャラクター。似ているだろうか? 他にも色々作ってみたので、似てるかどうか見てみて欲しい。

【作成過程:その3】
化粧を直す。濃いめの化粧が多いので、ちょっと派手になりがち
服を替える。この水色のワンピースもいい雰囲気
眉を微調整、瞳の大きさも最大にする
肩を小さくして、顔のサイズを大きくすることで、アニメキャラっぽい等身を目指す
人生の目標と性格を設定。やはりこのキャラクターは家族に憧れている感じが欲しい
がっかりした感じの歩き。なんとなくイメージが違う
「レリゴー」な感じの歩き。こちらの方がそれっぽいので、決定
無事完成! 結構いいセンいったのではないかと思うがどうだろうか?

【有名人いろいろ】
「レディー・ガガ」風
「剛力彩芽」風
「メッシ」風
「The Last of Us 」のジョエル風

コミュニティのライブラリから人が作ったシムも気軽にダウンロード可能

コミュニティのライブラリで、「Messi」を検索したところ、自分が作ったのも含め7人も出てきた

 「The Sims 4」はソーシャル機能が充実している。作ったシムは自分のライブラリに保存されるが、ユーザーが集まるクラウドのライブラリに素材として提供することができる。これまでのシムシリーズでもユーザーが自ら作成したスキンを配布して多様な世界を楽しんでいたが、このライブラリでは、気に入ったシムをワンボタンでダウンロードすることができる。ライブラリの登録は家族単位でできるので、恋人同士や一族郎党、1グループを丸ごとワンボタンで入手することもできて非常に便利だ。入手したシムはそのまま家族の一員にすることもできるし、別の家族として登録することもできる。また、性格や外見をカスタマイズすることも可能だ。

 ライブラリには世界中でデモに参加している人が思い思いのシムをアップしていたが、中にはロシア語やどこの言語なのかわからない言葉で書かれたものもあり、自分にはないセンスの変わったシムを手に入れることもできる。また、人が作ったシムにコメントを書き込んだり、「いいね」を押したり、その製作者をフォローすることもできる。問題のあるシムの通報機能ももちろんついている。今回は機能が解放されていなかったが、Facebookに直接投稿することもできるようだ。

 検索機能を使って、例えば「Obama」で検索すると大量のオバマ大統領風のシムが出てくる。似ているものは「いいね」が付いていたり、コメントが書き込まれていたりと、お互いのシム作りの腕を競い合うのが楽しい場所にもなりそうだ。

【コミュニティ機能】
コミュニティにはリアルタイムに続々と新しいシムが投稿されていく
気に入ったシムを見つけたらワンボタンでダウンロードできる
たまにはかなりヘンなシムも。人のシムを見ているだけ楽しい

(石井聡)