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「FFXIV: 新生エオルゼア」、「パッチ2.1 覚醒せし者たち」体験レポート

やっぱり楽しいインスタンスダンジョン。24人で挑戦できるクリスタルタワー登場

やっぱり楽しいインスタンスダンジョン。24人で挑戦できるクリスタルタワー登場

24人で挑むクリスタルタワー
騒乱坑道 カッパーベル銅山。以前のカッパーベルとはギミックも構造も全く違う
極蛮神戦。かなりの強敵だ

 パーティ向けコンテンツでなんと言っても注目なのは「クリスタルタワー」だろう。「FFXIV: 新生エオルゼア」では8人のパーティが可能なのだが、クリスタルタワーでは8パーティ参加の、24人による“レイド”で攻略していく。24人が集団で謎の古代迷宮を進軍していく姿は壮観だ。

 広大な場所では、3つのパーティの連携が必要となる。敵に気を取られてメンバーの集団から離れてしまうと回復が受けられなくなったりしてしまうし、きちんと火力を集中しなくては勝てない。さらに様々なギミックがあり、それを理解しなくては24人で挑んでも、全滅させられてしまう。

 「クリスタルタワー」では何匹も中ボスが待ち構えていて、その中の「ボーンドラゴン」は倒しても倒しても復活するやっかいな敵だ。しかもスケルトンが登場しボーンドラゴンに到達すると、大ダメージを与えてくるのだ。このスケルトンをいかに引き離すかが鍵となる。「アトモス」との戦いは他のパーティがしっかりと足場にいなければ、アトモスが無敵になり、攻撃できないというギミックがある。

 「クリスタルタワー」はある程度知識が必要となるが、難易度的にはそれほど高くない。ギミックを前もって知識を共有する感じになっているし、今後はさらに攻略が進み、クリアスピードも今後上がりそうである。難関はボス手前の「プロボロス戦」だ。床に電流が流れる仕掛けが特に魔法攻撃に弱い竜騎士にはきつく感じた。体力の少ないキャラクターの場合、装備をしっかり調えて挑みたいところだ。

 「FFXIV: 新生エオルゼア」にとって、やはりパーティ向けコンテンツこそが“華”である。今回も様々なインスタンスダンジョン、新たなボスが追加された。こういったコンテンツはユーザー達がいち早く攻略し、その攻略法が広まり、後続はそこをなぞっていくような形になるが、実装直後は試行錯誤しながら攻略していくのがとても楽しい。

 今回は特に「騒乱坑道 カッパーベル銅山」を何度も全滅しながら進んでいったのが楽しかった。木の細い足場を進んでいく場所があり、ここでは巨大な敵が足場を炎に包んでしまう。プレーヤー達は炎に追われながら足場を進んでいくのだが、向かいからボムが襲ってきて、これが炎まで到達すると全滅なのだ。ザコが出現して行く手を阻むし、どのモンスターをどう倒し、どう動くのがいいのか、他のボスなどでも考えさせられた。

 ボスとの戦いのみとなる“蛮神戦”では、最上級の“極蛮神戦”が追加された。最初の敵は「極ガルーダ」なのだが、これがいきなりきつい。まず最初にできるだけ体力を削らないとこちらが不利になるし、分身はうまく対処しないと体力を減らせない。倒すためにはキャラクターの装備をもっと調えないと難しそうだと感じた。この他にもさらなる極蛮神やラスボスが強化された「究極幻想 アルテマウェポン破壊作戦」、新ダンジョン「怪鳥巨塔 シリウス大灯台」といったコンテンツがあり、攻略して行くのが楽しみである。

 もう1つ見逃せないのが「ハウジング」である。今回はフリーカンパニー向けの土地が開放された。土地代は1番設定金額が低いワールドで、1番等級が低い、5等地のSサイズで400万ギルという値段となっている。

 土地の値段はワールドのプレーヤーの資産から計算されているということだが、筆者がいるワールドでは5等地のSサイズで800万ギル。筆者はレベル50到達時に14万ギルくらい持っていたから(現在は生産に手を出しずっと減っているが)、金策に巧みな人が協力すれば手が届く値段と言えるが、今は建築ラッシュという感じではないようだ。どうせ買うならMサイズをと貯金しているフリーカンパニーも多いかもしれない。ちなみに最高額は、「旧FFXIV」の資産を持つレガシーサーバーの1等地のLサイズの土地で6億2万5千ギルである。つまり、現時点ではハウジングは、ごく一部の富裕層に対するギル回収装置という側面が色濃い。

 もっとも、この土地代は時間と共に減少していくし、具体的な値段が見えたことでフリーカンパニーのモチベーションも上がってきているので、もう少ししたら建築ラッシュという感じになるかもしれない。ただ現状では、フリーカンパニーでお金を集めるシステムが存在しないので、メンバーからお金を徴収する際に不公平感が出たり、金銭トラブルになる可能性もある。たとえば、クエストやバトルによって得られるギルの何パーセントかは自動的に共有金庫に入る、といったシステムがあると、貯金が楽しくなるし、公平感も出て良いかなとも感じた。

 「パッチ2.1」が実装されてまだ4日目、まだまだ体験できてないコンテンツはたくさんあるし、筆者自身、キャラクターのサブジョブや生産ももっともっと育てたい。コンテンツ攻略したいし、フリーカンパニーに貢献できるような金策にもはげみたい。「FFXIV: 新生エオルゼア」は「パッチ2.1」により、より遊びごたえのある、楽しいMMORPGに進化した。キャラクターはさらに育てやすくなり、間口も広がっている。初心者の方も、この機会にエオルゼアに訪れて欲しい。

【クリスタルタワー】
24人で挑むダンジョン。3パーティが連携する必要がある

【騒乱坑道 カッパーベル銅山】
トリッキーなギミックが多く楽しいダンジョンだ。敵は割と弱いが、攻略法がわからないと苦戦する

【極ガルーダ戦】
今回はかなわなかった。是非リベンジしたい

【ハウジング地域】
3国それぞれ用意されている。現時点で家を建てたフリーカンパニーも
Amazonで購入

(勝田哲也)