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PS3「グランツーリスモ6」一遊入魂ステージ

脇阪寿一選手が来場者とガチレースバトル!

9月19日~22日 開催(一般開催日:21日~22日)

会場:幕張メッセ1ホール~9ホール

入場料:1,000円(中学生以上・前売)

1,200円(中学生以上・当日)
入場無料(小学生以下)

脇阪寿一選手

 SCEJAブースで終日賑わいを見せたステージイベント「一遊入魂」。最終日のおおとりを務めるのは、12月5日発売予定のプレイステーション 3用オンラインカーライフシミュレーター「グランツーリスモ6」。内容は、スペシャルゲストのレーシングドライバー「脇阪寿一選手」と予選を勝ち抜いた1~3位の来場者が1対1で勝敗を競うというもの。題して「リアルドライバー VS ゲームドライバー マジバトル」。

 脇坂選手は、2002、2006、2009年にそれぞれシリーズチャンピオンとなった現役スーパーGTドライバー。司会者に「プロのドライバーから見た『グランツーリスモ6』はどうですか?」と質問された脇坂選手は「もう、ゲームじゃないっすね! 僕らの感覚では"ドライビングシミュレーター”。我々が初めてのヨーロッパサーキットにいく際、そういうところはポリフォニーにいってそのサーキットを入れてもらって、そこで練習してから実際の車に(乗る)」と説明。

 欧州GTアカデミーでは、プロドライバー「ルーカス・オルドネス選手」を輩出し、8月に開催されたスーパーGTに初参戦。「グランツーリスモ」出身のプロドライバーについてどう思うかきかれた脇坂選手は「スーパーGTは特殊なレース。正直なめてかかったんですけどね(笑) いきなり鈴鹿サーキットを走るわけですから。やっぱりゲームの頂点を極めた男は違うのかな、と思いましたね!」と、その実力を認める。

 予選通過者は、3位のライオンハートさん(29歳)、2位のジュリアさん(16歳)、1位のオカサンジョースターさん(18歳)。3人を前にした脇坂選手は「ゲーム(しか経験がない)でしょ? 彼らはね、車をぶつけたときの痛さなどをわかってないと思うんです。僕はね、車をぶつけ! ね! 10代のころ、いくらぶつけて怒られたか! 真の意味のモータースポーツを、今日お教えしようかなと」とコメント。

 続けて「ただぼく41歳なんですけど、大丈夫ですかね?」と年齢に言及。最高齢のライオンハートさんでも29歳で、ちょうど一回り離れている計算。ほかふたりとはそれ以上の差。「俺の子供みたいなもんやからな! ええか、これだけの人前で俺のこと恥かかせたら承知せえへんぞ!」とレース前の駆け引きを炸裂させる脇坂選手。これには大勢の観客はもとより、配信を見ている視聴者も大盛り上がり状態。

 勝負は同時スタートによるタイムアタック1周勝負。1回目の勝負(3位ライオンハートさん)は鈴鹿サーキット、車種はホンダHSV010をそれぞれ使用。2回目の勝負(2位のジュリアさん)はジュリアさんがコースと車種を決定。シルバーストーンのグランプリサーキット、BMWをそれぞれ選択。3回目の勝負(オカサンジョースターさん)は、コース、車種ともに脇坂選手が選択権を所有。選ばれたのはマッターホルンとシボレースティングレイ。生ナレーションをあてるのは、普段からGT関連のアナウンスも担当しておられるテレビ東京アナウンサーの赤平大(あかひら まさる)さん。

 激しい予選を勝ち抜いただけあって、3回の勝負はいずれも超接戦という掛け値なしの“マジバトル”。3人の対戦者には、GTフォースステアリングコントローラーがプレゼントされた。

 感想を求められた脇坂選手は「楽しかったです! レース場に出る緊張感をみなさんとともに(共有でき)、彼らをライバルとして感じることができました。どうもありがとうございます。『グランツーリスモ6』は、本当に“ドライビングシミュレーター”です。我々プロのレーシングドライバーが、走ったことのないサーキットを経験するのに使う、いわばゲームです。これくらいの価格でみなさんのところにいくのは凄いことだと思うので、ぜひそこでドライビングを磨いてください。あと『グランツーリスモ』が上手くなれば、普段の運転も上手くなると思う! 『グランツーリスモ』で運転(技術)を磨いていただいて交通事故撲滅を目指しましょう!」とコメントし、しっかりとイベントをしめくくってくれた。

【1戦目】
スタートから終盤までほぼ同一ポジションという大接戦! 勝者は脇坂選手で、文字どおりゲームでもプロの力量を見せ付けた格好。レース中さんざん煽っていた脇坂選手だが、フィニッシュと同時に「良かったぁ~!」と本音がポロリ。「僕、普段レースに出ているクルマとサーキットなの! ここで負けるわけにはいかないよ! ただね、ライバルのクルマなの(脇坂選手は2001年から現在までトヨタチームに所属)。今回勉強できたのは、ホンダHSVはこういう動きしてるのね! 次のレースはやっつけたいと思います」とコメント

【2戦目】
開始前に「ジュリアくん? いっぱいの人観てはるわぁ~」とプレッシャーをかけ、さらに「本番はもっと緊張すんで? さっきの人なんてライオンハートいうてチキンハートやったわ!」と吉本興業も見逃さなかった笑いのセンスで会場と視聴者を盛り上げる。ジュリアさんがコースを選ぶと「まってまって! おっちゃんが走ったシルバーストーンはこんなコースちゃうかってん! もう十何年前やわ! 一応F-1のテストドライバーやってたやんか!? シルバーストーン走ってんけど、こんなコースちゃうかってん! 知らんがな、シルバーストーン!」と大慌て。GT300クラスのBMWに対しては「BMWて、また敵チームばっかり選びやがって! 今日はヨルグ・ミラーになって走ります!」と気合十分。1コーナーでコースアウトしたジュリア選手に対し「わーきーさーかー、練習中ですわコレ」、「ジュリアくん! だいぶ差ぁあるで!?」と余裕を見せていた脇坂選手だが、ブリッジ手前で大きくスピン! 再び同ポジションという接戦になったが、2秒先行した脇坂選手が勝利!

【3戦目】
「鈴鹿サーキットのタイムを見たら、勝てるんじゃないかって思ってきました!(勝つ自信は? ときかれて)あります!」というオカサンジョースターさんの強気のコメントに大きく沸く会場と視聴者。みずから選んだコース、そしてシボレースティングレイについては「わかりやすいところいきます、マッターホルン! コーナーが少ない。(マシンは)彼が知らないやついこっかな~。シボレー、いこか! シボレーの走らせ方、知ってんのかな!?」とコメント。ほぼ同タイムという序盤から、少しずつオカサンジョースターさんが先行する展開は、3秒差で脇坂選手が敗れるという結果に! 「あ~あ!」とガックリする脇坂選手に対し、オカサンジョースターさんは「いやもう、すっごい気持ちいいっすね! 最高です!」と眩しい笑顔でガッツポーズ! 「もしよかったら、レース界に入ってきたらどうかな?」と無念の表情を見せる脇坂選手だが「今日はね、彼の将来を見据えてわざと負けたわけですけども(会場大爆笑)」とおいしいところをしっかり確保

(豊臣和孝)