ニュース

【夏休み特別企画】「AVA」最強クランの強さの秘密に、あの手この手で迫る!

マウスのこだわりが上達の基本。試用中の新作「KANA V2」は実戦にも使える!

マウスのこだわりが上達の基本。試用中の新作「KANA V2」は実戦にも使える!

マウスの話題になると話が弾むDarkよっぴー選手

──思い通りになる精度が重要だとすると、マウスのほうにも、同じ動きをすれば同じ場所に照準が合うような確実性が求められますね。

Darkよっぴー:そうだと思います。

──そのあたり、マウスへのこだわりってありますか?みなさんSteelSeriesの製品を使っているようですけれども。

Darkよっぴー:僕の場合は、SteelSereisの「SENSEI」を使っています。大きさと形が自分の手に合っているということと、センサーもトラッキング性能がよくて、狙ったところからズレるようなことがなくて。マウスに対して一番求めるのはやはり手にあっているかどうかだと思いますね。あと、2年くらい使ってますが一度も機能的なトラブルが出ていないので、とても信頼しています。

Mchik:僕も「SENSEI」を使ってまして、最初に触った時にすごく魅力的だったのは左右対称の形ですね。つまみ持ちでマウスを握ってるんですけど、そのスタイルで非常に使いやすくて。大事なのはどれだけ自然に動かせるか、思い通りに動かせるかどうか、という感覚的なところだと思います。その点で「SENSEI」には満足しています。

NicoRob1N:僕の場合は「SENSEI RAW」を使っているんですが、その前は「XAI」というマウスを使っていました。形や性能はそんなに違わないんですけど、「SENSEI RAW」のほうが10グラムほど軽いんですよ。それで、ある日、振り向きがちょっと疲れるなと思っていた時に「SENSEI RAW」を使っていたらかなり楽になって。わずかな重さの違いでプレイが左右することもあるので、そこは大事なことかなと思っています。

釈迦:僕も「SENSEI RAW」のフロストブルーを使っているんですけど、最初にマウスを触った時にすごく小さな左右対称のものを使っていた影響もあって、左右対称の形状が前提かなと考えてました。SteelSereis製品では最初に「SENSEI」を使ったんですけど、小さなマウスから移行したのでちょっと重いな、と思っていて。それで「SENSEI RAW」に変えたらちょっと軽くなったのがしっくり来た感じです。

──そういえば皆さん、今日はいつもと違うマウスを使ってプレイしてる人がいましたね。

新型マウス「KANA V2」の手触りを確認するNicoRob1N選手
Mchik選手は身振り手振りでマウスの操作スタイルを解説
皆でマウスを触り始めて話が進まなくなる、よくある光景

Darkよっぴー:はい、僕と、Mchikはいつもは「SENSEI」なんですけど、今日は「KANA V2」をテストで使ってました。

──「SENSEI」は1万円越えのハイエンドマウスですけど、「KANA」は5,000円くらいの、ミドルクラスのマウスですよね。「KANA V2」はその新バージョンみたいですが、どんな感触でした?

Darkよっぴー:そうですね、「SENSEI」より少し小さく感じたんですけど、形状としては似ているのですんなり使えました。さっき「AVA」をプレイしたときも狙い通り照準を合わせられましたし、きちんと弾を当てることもできましたので、初めて使ったにしては違和感がなかったですね。

──これ大会で使えって言われたら?

Darkよっぴー:あ、全然問題なく使えると思いますよ。

Mchik:「KANA V2」はすこし小ぶりなところと、軽さが良かったですね。振るのに力を必要としないなあというのが感じられて。操作面でも、重さを除けば「SENSEI」と大して差がなくて。あとサイドボタンが大きいのが僕としては非常に使いやすいです。

──サイドボタンの使い道って何でしょう?

Mchik:僕の場合はグレネードの持ち替えにしてます。人によってサイドボタンの使い道って違うと思うんですけど、FPSプレーヤーが多用するボタンではあるので、押しやすいのは重要ですね。僕も大会で使えと言われれば、問題なく使えるレベルにあると思います。

──これから使い続けようとか思います?

Darkよっぴー:僕の場合は、すんなり移行はできるんですけど、手の大きさ的に「SENSEI」のほうが合っているかなと。基本かぶせ持ちということもあって、「KANA V2」では若干、小指が地面にあたっちゃう感じがあるんですよね。ただもう少し手が小さい人とかなら、すごいフィットするマウスだと思いますよ。

釈迦:僕は逆に小さいマウスのほうが好きなんですよ。だから、今日は使ってないんですけど、僕は「KANA V2」をちょっと今後使ってみたいなと思ってます。今これさわってみると、持ち心地いいですね。

NicoRob1N:僕はかぶせ持ちなんですけど、「SENSEI」でも元々小指が地面についてるタイプなので、「KANA V2」でも特に違和感はないですね。

Darkよっぴー:あと「AVA」って結構タップ撃ちを多用するんで、クリック感も大事なんですよね。

釈迦:その点だと僕はマットタイプの質感のバージョンが好きですね。結構手汗をかく性質なので、グロスタイプのバージョンだと微妙な“くっつき感”が出てきちゃうので。

Darkよっぴー:そこらへんでも好みは分かれそうですね。僕はグロスタイプのほうが好きなんですよ。かぶせ持ちなので、手のひらにしっかり密着する感じが得られるというか。手汗もそんなにかかないし(笑)。

強くなりたいと願うゲーマーへ。 超絶に強いDeToNatorからのアドバイス!

毎日のクラン戦を続けることが大事、というDarkよっぴー選手に、各選手も頷く
いつにない奇天烈な試みに快く付き合ってくれたDeToNatorの皆さん。やはり皆ゲームが巧い!

──ときに、DeToNatorの皆さんは週にどれくらい「AVA」を練習してますか?

Darkよっぴー:ほぼ週7です(笑)。

──毎日ってことですね(笑)。では日にどのくらい?

Darkよっぴー:だいたい2時間から2時間半くらいですね。夜10時から12時、12時半くらいまで、基本的にはクラン戦をしています。皆仕事があったりするので、忙しいときはクラン戦はやめて、残ったメンバーで練習するとか、そういう感じです。

──そんなにメチャメチャ長時間プレイするわけでもないんですね。1日8時間とか。

Darkよっぴー:基本クラン戦で集中してやる感じです。そんなに時間もとれないですし……。少しでも毎日続けるということが大事かなと思ってやっています。

──継続は力なり、ということなんですねえ。やはり毎日続けることが実力の維持と向上につながると。

Darkよっぴー:そうですね。1日開けたりすると、どうしてもエイミングに狂いがでたりとか、勘が鈍るようなことを感じますから。

──「WoT」や「Chivalry」で見せた学習能力で毎日続けてるわけですから、そのレベルに達するわけですね……。「AVA」にしろ、他のゲームにしても、みなさんと同じように上手く、強くなりたいと思っている人は多いと思います。そんな人達にアドバイスを送るとしたら、みなさんどう答えますか?

Darkよっぴー:まず、“上手い人の真似をしろ”ということがありますね。今日の場合は、「WoT」や「Chivalry」でカフジさんのほうがずっと上手かったので、そのプレイを見て学んでる部分も僕らの中で凄く大きかったんです。特に「Chivalry」では戦ってる中で、相手の動きを見て真似した部分が多かったですし。他のゲームでも、どうすれば有効なのか、というのを上手い人から学ぶことで見えてくることがあると思います。

Mchik:似た感じなんですけど、やはり“強い人とプレイしよう”という感じですかね。同じレベルの人と戦うことと、上のレベルの人と戦うのでは、得られるものが違いますから。一戦一戦を大切にプレイすることが大事かなと思いますね。

NicoRob1N:僕の場合は、もともと凄く下手だったんですけど……。なんというか、全ての練習を“何の意味があるのか考える”ということを意識することで、今後自分がどうなっていくのかを想像することができれば、ゲームそのものが楽しくなりますし、練習も楽しんでやれるようになれるんじゃないかなと。闇雲に練習しても、それがマンネリ化しては上達しにくくなりますし、頭に当てるだけみたいな些細な練習でも、どういうふうにマウスを動かすとか、きちんと考えながらやるのが大事だと思います。

釈迦:みんなとは少し変わってくるんですけど、僕は「AVA」が初めてのFPSで、才能があったわけでもなくて、ただ本当にひたすらやってたんですよね。確かに周りに上手い人達がいたので、それに恵まれたのかもしれませんけど。「AVA」を本当に面白いゲームだと思っていて、他のゲームは時々浮気する程度で(笑)、高校のときは1日8時間とか、ずっとプレイしてました。負けず嫌いだからですかね、多分そうでないと強くなれない気がします。

──強い人と対戦して、真似をして、練習の意味を考えながら、納得するまで徹底的にやる。これを全部実行すれば、強くなること確実ですね(笑)。

一同:(笑)

──いろいろなゲーマーの皆さんの参考になると思います。今日はありがとうございました!

一同:ありがとうございました!


 「AVA」で無類の強さを発揮しつつ、全く異なるタイプのゲームでも才能をみせつけてくれたDeToNatorのメンバーたち。一般的に言えばゲームの巧さは一朝一夕に得られるものではないが、さすがに世界レベルで戦う選手たちである。初めて触ったゲームでも、短時間で急速にゲームの勘所を学び上達するところは流石の一言だ。

 その腕前を支えるマウスへのこだわりも印象的だった。プレイスタイルに適した最適な形状、大きさ、重さ。直感的に操作できることが大事だという各選手たちは、マウス表面の質感にまで鋭い目を向ける。

 Darkよっぴー選手、Mchik選手の2人はSteelSeriesのマウス製品としてはミドルクラスに位置する新製品「KANA V2」を試用していたが、慣れないはずのデバイスで今日の「AVA」プレイセッションでは上位2着を占めていたことも面白い。用いるデバイスのポテンシャルを引き出すための、しっかりとした腕前があってのことだろうが、それに応えられる「KANA V2」は入門用から上級者向けまで対応する興味深いマウスになりそうだ。これについては近日中にレビューをお届けしたいと思っているので、お楽しみに。

(佐藤カフジ)