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【E3 2013】スクエニ、英語版「出張FFXIVプロデューサーレターLIVE Part 2」を放送

「学者」、「召喚士」、「巴術士」の召喚アクションを映像で紹介!

6月11日~13日開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

 株式会社スクウェア・エニックスは、「E3」会場の特設ブースから「出張FFXIVプロデューサーレターLIVE Part 2」を生放送した。今回は英語版で、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」のプロデューサー兼ディレクター、吉田直樹氏の言葉を、現地のスタッフが同時通訳すると言う形で北米のファンに向けた内容になった。

 この中で、新ジョブ「学者」と「召喚士」、新クラス「巴術士」の詳細がついに明らかになった。「学者」は大方の予想通り「巴術士」から派生するジョブで、同じく「巴術士」から派生する「召喚士」同様ペットを駆使して戦う。ライブ放送では、3つのクラスとジョブがペットを召喚するシーンをそれぞれ映像で紹介した。

 また、事前に北米のファンから寄せられたQ&Aに吉田氏が回答し、歴代ボスと戦うコンテンツや、釣りシステム、ハウジングまでいろいろな情報が飛び出す内容盛りだくさんのライブとなった。

「学者」はフェアリーを駆使するヒーラー寄りのジョブ

巴術士、召喚士、学者のゲーム内映像が初公開された

 今回のライブは、普段北米版のデベロッパーブログを書いている、ローカリゼーション担当のMichael Christopher-Koji Fox氏による通訳での英語版。その冒頭では早速、ここまで引っ張り続けたファン待望の情報、新ジョブ「学者」についての詳細が発表された。

 「学者」は、「巴術士」から派生するジョブで、フェアリーを召喚して戦うペットクラス。召喚するのはフェアリーで、クラスクエストに深く関わってくる存在となるため種類は1種類のみ。ただ、フェアリーにはモードがあり、呼び出すときのスタンスによって見た目が変化する。学者自体は「リジェネ」などを使ってバフでパーティーを回復していくヒーラー的な立ち回りのジョブ。もちろんケアルも使えて、インスタンスダンジョンでは単体でもヒーラーとしての役割を果たすことができるよう調整してあるそうだ。

 「召喚士」は、イフリートやガルーダを使役して戦う。ただし召喚するのは、本来の蛮神ではなく「イフリート・エギ」や「ガルーダ・エギ」と呼ばれるものになる。これは「FFXII」に出てきたファクターで、本来のものよりも少し弱体化した存在といった感じだろうか。召喚獣は、例えばタイタンならタンク、イフリートならタンクとアタッカー、ガルーダならスペルキャスターといった形で、見た目から受ける印象の通り役割が変わってくる。

 今後、「FFXIV: 新生エオルゼア」では、1つのクラスから複数のジョブが派生するようなクラスやジョブが増えていくことになる。学者と召喚士はその第1弾で、今後も例えば忍者や侍なども、そういったジョブの候補として挙げられていた。

【イメージイラスト】
巴術士とカーバンクル
学者とフェアリー
召喚士とイフリート・エギ

【CGアート】
巴術士とカーバンクル
学者とフェアリー
召喚士とイフリート・エギ

【スクリーンショット】
巴術士のカーバンクル召喚モーション
本を読むようなアニメーションが特徴の学者のフェアリー召喚モーション
ドット絵の時代からおなじみのエフェクトで召喚獣を呼び出す召喚士のモーション

【「学者、召喚士、巴術士モーション」】

吉田氏が北米ファンのディープな質問に激白

吉田氏とMichael Christopher-Koji Fox氏

―― ローンチから1年以内に実装予定のクラスやジョブを教えてください。

吉田氏: 何かやると思います。今言うとバトルチームに切れられるので。1本目の拡張を出す前には何かやると思います。

―― DirextX 11のサポートはローンチからどのくらい?

吉田氏: いまちょうど先日発表したPS4の対応とDX11の対応をスタートさせているところです。1年以内くらいを目標にやっていますが、DX9とDX11は根本的なグラフィックスパイプラインの構造が違うので、2つのクライアントに分けないといけないのです。ですから運営が大変なので、しっかりとチェックしてから出そうと思っています。

―― イシュガルドはいつ実装されるのでしょうか?

吉田氏: 「旧FFXIV」を遊んでくれていた人ならわかると思いますが、途中からグランドカンパニークエストが始まって、どんどん第七霊災へ向けてのストーリーが走っていったと思います。あんな感じでイシュガルドをフォーカスしたストーリーを始めようと思っています。イシュガルドはドラゴンとの戦いで、エオルゼア側には完全に門を閉ざしている形じゃないですか。あの混乱を外側からサポートするような話にしていって、拡張パックでついにイシュガルドへの門が開いた、というのがいいかなと。早く計画を出せと言われているので。何年門が閉まったままなんだよという話なので、ちゃんとやっていきたいなと思っています。

―― 釣りシステムの詳細について教えてください。

吉田氏: フェーズ4からプレイしてもらえます。魚が引っかかったからタイミングよくボタンを押せ、というようなアクションゲームのような作りにはしないつもりです。後は寝釣りで魚を釣りまくってギルを稼ぐRMT業者が出るのが心配だという話については、魚にそれほど価値を持たせる気はないです。どちらかというと自分とエオルゼアが対話して、いろいろな川や海や湖で時間に合わせて竿とエサを選んで釣って、すべての魚のコンプリートを目指すとか、より大きな魚を狙うとか。そのために竿の性能を上げたり、フィッシャーが持っているアクションでその確率を上げたりといった遊びになっているので、あまり重苦しく考えないで欲しいです。

―― いま発表されている以外にも蛮神は登場しますか?

吉田氏: 蛮神というわけではないですが、バトルコンテンツとしてシリーズでアップデートしていく、有名モンスターシリーズみたいなものがなんとなくあると思っておいていただければいいです。

―― フェーズ4からアーリーアクセスの間に、サーバーが閉じる期間がどのくらいありますか?

吉田氏: そんなにはないですよ。1日か2日くらい。

―― フリーカンパニーのメンバー以外で、他のプレーヤーと住むことはできますか?

吉田氏: パーミッションがかなり細かくあって、例えばこの家に入れるのはフリーカンパニーのメンバーのみとか、同盟を組んでいるフリーカンパニーはOKとか、フレンドの人のみとか、全員とか。後は、フリーカンパニーの共有のボックスにアクセスできるのはフリーカンパニーリーダーだけとか。まずはそこをいじってもらえればコントロールすることができます。まずはどのくらいのフリーカンパニーが家を開けて、土地が埋まっていくのを見てから、このペースなら負荷大丈夫だと思ったら、個人に開放するのもそれほど勿体つけているわけではありません。いろいろな可能性が割りと早い時期にあると思ってもらってもいいかなと。

―― ダンジョントークンのシステムはどのようなものになるんでしょうか?

吉田氏: 何タイプか存在していて、コンテンツのヒエラルキーに従って取れるトークンが違います。トークンの種類ごとに交換できるアイテムが用意されていて、ハイレベルのトークンはハイレベルのアイテムに交換できます。ただ当然そのコンテンツでドロップしたアイテムの方が上に来るように設定されているので、トークンで交換できるものはそれよりは下になります。

―― 「テトラマスター」のようなカードゲームやミニゲームの企画はありますか?

吉田氏: まだいい企画書が来てないのですよ。誰か仕様書を送ってください。でも僕容赦なく駄目だっていいますよ(笑)。

―― ローンチの時にいくつくらいのエリアがあるのでしょうか?

吉田氏: 正確には数えていないんですよね。ダンジョンも入れると40以上はあるはず。さらに拡張パックで80まで開けられるようにしてあります。

―― チョコボブリーディングについて話せることがありますか?

吉田氏: 基本は3つあるスキルツリーから、ポイントでスキルを取ってもらうことで成長します。フェーズ4ではポイントの振り分けが入ってくるので、すぐに分かると思います。もうフェーズ3のデータが解析されていて、チョコボのアクションがすべて出ていたので、すぐにバレると思いますよ(苦笑)。

「E3」期間中、スクエニブースで開催された蛮神バトルイベントの様子も生放送された

―― 蛮神戦について教えてください。

吉田氏: 蛮神戦は限られたバトルフィールドの中で、4人のライトパーティーか8人のフルパーティーで蛮神とガチンコ勝負するコンテンツです。蛮神戦にはいくつかのフェーズがあって、例えばガルーダだとそのフェーズ内で失敗するとエリアルブラストをくらって全滅とか。ハイレベルのF.A.T.E.で登場してくる蛮神については、フィールドで戦う蛮神戦というイメージです。今お話している中ではオーディンとか、後はベヒーモスがいます。あれは3、40人で戦うコンテンツになります。例えばベヒーモスは角を折らないとダメージが入らないので、「全員で角を攻撃だー」とか。そういう形でいくつかのフェーズを進行させるとすごい展開になっていったりします。オーディンだと、全員でオーディンが繰り出してくる範囲攻撃を避けたり、また集まったり。だんだんフェーズが進んで一定時間で倒せないと、20m以内にいるキャラクターは斬鉄剣で真っ二つとか、そういう感じです。

―― 「旧FFXIV」にあった「特殊戦教練」のようなコンテンツはありますか?

吉田氏: さっき歴代モンスターシリーズみたいな話をしたじゃないですか。それがそんなコンテンツがそれに近いと思ってもらえればいいですよ。それもそうだし、今回ストーリーで戦えるバトルは結構凝って作ったので、油断して戦っているとあっさり倒されてしまうので、それも楽しみにしてください。さすがにレベル4とか9とかでは死なないだろうと煽っておきますが、その後は適当にやっていると倒されるので気をつけてください。毒消しを忘れずに。ちゃんとクエストの報酬で手に入っているはずなので。まあ、避ければどうってことはないのですけどね。

―― ガレマール帝国の皇帝はゲーム内に登場するでしょうか?

吉田氏: 設定でも出てるんですが病に臥せっていて、1代でガレマール帝国をあそこまでの国にした人なので、今はそれが老いて病床に臥せっているので各将軍が暗躍しているという設定なので、みんなが会うころにはお亡くなりになっているかもしれません。

―― マウントやマウントの装備を製作できるようにはなるのですか?

吉田氏: できるようになると思います。だってみんなチョコボのよろいを作ったり、魔導アーマーがカスタマイズできるようになったらやりたいですよね。だからやっていくと思います。

―― 「XI」のようなメンターシステムは考えていますか?

吉田氏: フリーカンパニーで考えています。誰がニュービーかわかるようになる仕様もあるので。ただ、業者対策のために、作ってすぐのキャラは取引ができないという形にする可能性は高いです。

―― レリック装備の関連クエストについてどういった変更があったでしょうか?

吉田氏: それほど変わっていませんが、ただ「旧FFXIV」よりは楽ですね。と言っても、結構難しいエンドを立て続けにクリアしないとだめだったり、「旧FFXIV」でも最後イフリートやガルーダの素材が必要だったりしましたが、ああいうところは変わっていないので結構ハードではあります。ハムレット防衛に通う必要はなくなったと思います。

―― 最後にファンへのメッセージを。

吉田氏: いよいよあと11時間後にフェーズ3が始まって、PS3の皆さんにも「FFXIV」を遊んでもらえるようになります。この放送が終わったら、少しだけ寝てから午後2時に起きてノートパソコンから会社のパソコンにリモートアクセスして大丈夫かどうかをチェックします。楽しみにしておいてください。

(石井聡)