ニュース

「ラグナロクオンライン」新ワールド「Breidablik」体験レポート

辻ヒール”を受ける懐かしさ。スタートダッシュで財産を稼ぐプレーヤーも

辻ヒール”を受ける懐かしさ。スタートダッシュで財産を稼ぐプレーヤーも

 イベントに参加した以外には短い時間だがパーティーも楽しんでみた。ダンジョンではなく、フィールドでの体験だが、その中で特に印象に残っているのが、いかにもコアなプレーヤーとひたすらロッダフロッグを狩った経験だ。

 彼らは、MaxHP+400、MaxSP+50の効果を持つ強力な「ロッダフロッグカード」が目当てだった。このカード目当てのライバルはたくさんいて、多くのプレーヤーが争うようにロッダフロッグを倒していた。面白いのは、カードを自分で使うだけでなく、露店で売ってひと財産にしようと頑張っているところだ。

 突き放した言い方をすると、期間限定のイベントワールドでそこまでガツガツしなくても良さそうに思えるが、これまでの「RO」の知識をしっかり活かし、期間限定のサーバーでもまず資産形成を追求するという姿勢は、MMORPGならではと感じた。まずお金を稼ぎ、有り余る資産で強力な装備を揃える。コアプレーヤーだからこその遊び方をきちんと感じられたのは良かった。

 また、“懐かしいなあ”と思ってしまったのが「辻ヒール」の存在だ。筆者が体力回復のため休んでいると、通りすがりのアコライトが回復呪文をかけてくれた。また、「速度増加」の補助呪文をかけてくれる人も多かった。こういうちょっとした親切は嬉しい。フィールドでの狩りがメインのタイトルだからこそかも知れない。筆者もデザートウルフ数匹に追われている人を見かけると、思う助けに駆け寄って助けようとすることが多かった。今回はMMORPGならではのちょっとしたコミュニケーションが短い時間でかなり楽しめた。

 これからというところで、先ほども言ったが筆者が期待しているのはダンジョンでのパーティープレイによるギリギリの戦いだ。狩る位置を見つけて、壁役とアタッカー、回復役がうまい連携を見せて強敵を倒していく。かつてMMORPGで何度も経験したあの楽しさを「Breidablik」でも味わってみたい。まずはキャラクターを鍛え、スキルの使い方を体得してから、仲間を募ろうと思う。

 MMORPGは“繋がり”の楽しいゲームだ。「Breidablik」は「RO」の知識を活かした上で、これまでと全く異なる繋がり、新しい出会いをもたらしていく。古参プレーヤーにとっては刺激的で、新規プレーヤーにとっては「すごい先輩」に出会えるチャンスだ。もちろんこういった出会いは他のMMORPGでも可能だが、だいたいは「キャラクターの強さの差」が壁となって、初心者がきつい思いをしてしまい離れていくということが多かった。

 「Breidablik」はレベルキャップを細かく設定することで、コアプレーヤーと中級プレーヤーの差をできるだけ少なくしようとしている。一方でコアプレーヤーの知識は初心者にもゲームへの興味を抱かせ、さらなる高みへ導いてくれるだろう。「Breidablik」ならではの繋がりがより大きくなっていくことに期待したい。

【Breidablik】
さらに行動地域を広げる。wikiなどで調べて、ダンジョンにも挑戦してみた
イベント中に入れてもらったパーティーで、イベント終了後にロッダフロッグを狩りまくった。カードがおいしいと言うことだが、出現確率はかなり低く、今回は出せなかった。しかし、狩り中のおしゃべりはとても楽しかった
Amazonで購入

(勝田哲也)