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「新時代の創造」をコンセプトにした「信長の野望 創造」
「『信長』を作りたくて入社した」。小笠原氏の20年の想いが結実した作品に
(2013/5/14 20:00)
「『信長』を作りたくて入社した」。小笠原氏の20年の想いが結実した作品に
「信長の野望 創造」の内容紹介の後は、歴ドルの美甘子さんを司会に、小笠原賢一氏とシブサワ・コウ氏のトークセッションが行なわれた。最初はシブサワ氏が「信長の野望」第1作を作った頃を振り返った。30年前、コーエーは栃木県足利市で“光栄”の名前でスタートし、主にパソコンゲームを開発していた。会場では当時の写真が映し出され、シブサワ氏は当時の思い出を語った。
当時のコンピューターゲームはアクションゲームが主流だったが、戦略や戦術を楽しむゲームを作りたいということで好きだった歴史への想い、信長への想いを込めて作った。シブサワ氏は信長が「大大大好き」だという。この後様々なハードに移植されたり、多彩なゲーム性を取り入れていったりしたシリーズの広がりを振り返った。
小笠原氏は、コーエーに入社したのは「信長の野望」シリーズを作るためだったという。これまで「真・三國無双」シリーズや、「信長の野望 Online」などを手がけているが、入社20年での“夢”の実現となる。
これまでオンラインゲームやアクションゲームを多く手がけている小笠原氏だが、「信長の野望」を手がけるに当たり、これまでのユーザーの期待に応えることを第1としたいと語った。シミュレーションゲームは画面以外の事象も全てがゲームに影響し、状況を作り出す。プレーヤーの知識と、現在の状況がプレーヤーの脳内でミックスされ、より面白い場面を作り出していく。ゲーム画面を越えた楽しさを表現していきたいと語った。「創造」というタイトルに20年間の想いを込めて、これまでの積み重ねた知識やノウハウを注ぎ込んでいきたいという。
美甘子さんは、ゲームのテーマとして扱う“歴史”に対して両氏がどう魅力を感じているかを質問した。シブサワ氏は特に混乱の時代を生きぬく英雄達に魅力を感じており、これからも歴史の英雄達をフォーカスした作品を作っていきたいと語った。小笠原氏は何百年も語り継がれた歴史が持つリアリティと説得力があるからこそ、ゲームに結びついて楽しくなると語った。
シブサワ氏は最後に「30周年はファンの皆さんのおかげです。小笠原とスクラムを組んで、時には私が後ろから羽交い締めにするかもしれませんが(笑)。2人でいいゲームを作っていきます。前作『信長の野望 天道』のいいところは引き継ぎながら、リアル、ダイナミック、ドラマティック、の3つをキーワードとして組み立てています。非常に手応えを感じていますので、よろしくお願いします」と語った。