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ネクソン、MMORPG「三国志を抱く」先行体験レポート
ソーシャル要素、AoSなどMMORPG以外も充実、多彩な遊びが可能に
(2013/4/23 00:00)
ソーシャル要素、AoSなどMMORPG以外も充実、多彩な遊びが可能に
MMORPG部分に加えて多彩なゲーム要素を盛り込んでいるのが本作の大きな特徴だ。「内政」では、いわゆる「村ゲー」とも呼ばれるソーシャルシミュレーションゲームを楽しむことができる。1つ1つ建物を建て、施設を強化し自分の領地を強化していく。「村ゲー」をプレイしている人ならば、すんなりとプレイ可能だろう。
伐木場で木を採集めたり、採石場で石を採取するなど資源の収集も武将に命令する形で行ない、任命した武将は経験値を得る。MMORPGで一緒に戦闘するだけでなく、こういった形での育成も可能だ。プレーヤーキャラクターの体力に関してはレベルにより兵の上限を上げることができ、また負傷した兵士は、医院で回復することもできる。高レベルになると領地も大きくなり、施設を充実できる。馬小屋で馬を飼い育て、装備として装着することで戦闘力を増やすこともできる。
他の領地に攻め込んだり、守備を行なうことも可能だ。この時は武将をつけて攻撃や守備をしていく。攻撃用、守備用の軍はそれぞれ武将を5人まで編成することができる。武将をどう運用していくかも楽しい部分だ。他の領地に攻め込み勝つことができれば資源を得ることができ、敗れれば資源を取られる。
より安全な資源確保をするために同盟(ギルド)に所属するのが有効なのも「村ゲー」そのままだ。韓国では「三国志を抱く」は昨年の10月からサービスされているが、領地を守るため同盟に所属する人が多いという。ちなみに自分のレベルより5レベル以上違う領地には攻め込むことができないようになっている。領地の戦いは同盟を拡大していくというところで、「中原に覇を唱える」といったことも可能になる。これを目標とするプレーヤー達も出てきそうだ。
もう1つ、レベル5から挑戦できる「軍営戦」は、アジアで大きな人気を得ている「League of Legends」などのAOS(The Real Action Oriented Strategy)タイプのルールを取り入れた要素だ。ここでは武将はレベル1からスタートし、ゲーム内で敵と戦ったり施設を破壊するなどで資金を得て、その資金で「策略」のスキルを取得し、成長させていく。戦いながら敵施設への進行を目指していく。最大3人での強力プレイが可能で、NPCとの戦いを繰り広げていく。
投石車などの施設を占領することで有利になれる。AOSタイプではあるが、リアルタイムではなくあくまで戦闘システムは「三国志を抱く」のシステムでターンベースの駆け引きとなる。武将はプレーヤーキャラクターの他、3人まで連れて行くことが可能だが、ゲーム内で操作できるのはプレーヤーキャラクターのみ。他の武将の動きを見ながら連携を意識して戦っていくことになる。戦いに参加することで武将は経験値を得て成長する。
AOSは「いかに育て、どう戦うか」を考えさせられるのが面白い。積極的に攻略するユーザーも出てくるだろうし、彼らの情報が戦いにどう影響を与え、どう進化していくか興味が惹かれる。戦いの成績は記録されランキングにエントリーされる。韓国ではランキング競争が熱いという。日本ではあまりブームとなっていないAOSであるが、ユーザーがどのように反応するかは楽しみだ。
「三国志を抱く」はCBTからスマートフォン・タブレットPC版も遊べる(CBTではAndroid版のみ)。プレイ感覚はPC版と遜色ない形で行なえ、街のグラフィックスなども見劣りを感じる部分はない。きちんとカットシーンも楽しめるアプリとしてもかなりリッチな雰囲気を持っている。
比較してみると、街の外を出たマップ画面や、戦闘時のキャラクターグラフィックスが簡略化されている。手軽にプレイできるようにインターフェイス部分もタッチスクリーンを意識したものになっている。戦闘の時はユニットがかたまってしまうため、スマートフォン版では少しプレイしづらいが画面をスワイプして拡大すればオッケーだし、自動戦闘ならば全く問題ない。スマートフォン版では自動戦闘が特にありがたいと感じた。
「三国志を抱く」はソーシャルゲーム要素と、AOSタイプのゲームという2つのコンテンツを入れているのが面白い。開発者の“挑戦心”を強く感じさせるタイトルである。特に領地の要素は外出先でもスマートフォンで手軽に指示ができるところが便利ではないだろうか。自分なりのスタイルでプレイできるという所は本作の特にユニークな所だ。プレーヤーがどんなスタイルで本作をプレイしていくかが楽しみである。
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