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【特別海外レポート】LGの新世代モニターはゲームをテコに伸びる?!

「StarCraft II」エキシビジョンと、少女時代コンサートが同会場で!

「StarCraft II」エキシビジョンと、少女時代コンサートが同会場で!

「StarCraft II」は専用コーナーで大量展示。3D立体視対応の環境で大勢の来場者が代わる代わる対戦を楽しんでいた
メインステージで行なわれたエキシビジョンマッチ。韓国を代表するトッププロチームが登場
メインモニターも3D!写真では見づらいだけだが、偏光グラスを通すと空中と地上のユニットがキッチリ分離されてとても見やすい
このメインステージが後にコンサート場と化す

 数あるゲームコンテンツの中でも別格の大きな扱いを受けていたのはBlizzardの「StarCraft II」だ。前作「StarCraft」から引き続き韓国内ナンバーワンRTSの地位を占める本作にはプロリーグも存在し、3月には拡張版の「StarCraft II: Hearts of the Swarm」が発売されたことでまた注目度が上がっているようである。

 プロゲーミング市場への投資がやや冷え込んでいることで一時期ほどの勢いはない韓国プロゲーマーリーグだが、トップ選手は依然としてテレビ番組への露出などを通じて広く認知されており、「StarCraft II」を筆頭とする長寿コンテンツにおける持続的なリーグ戦の開催を通じ、ショービジネスとして安定期に入ったという見方もできる。今回、「3D World Festival」のメインイベントとして「StarCraft II」のエキシビジョンマッチが催されたことはその現われといえるだろう。

 メインステージ上で行なわれたエキシビジョンマッチでは、韓国の「StarCraft II」リーグで活躍する2つのプロチーム「Prime」と「MVP」が登場。互いに、リーグ戦のチャンピオンを争い続けているという押しも押されぬトッププロたちだ。

 試合は各チーム6名のうち、1~2名ずつが順次対決するという形式で行なわれた。「StarCraft II」最新版の新機能である、過去の試合の任意地点から再開できるという機能も使い、負け試合を次の選手がひっくり返すなど面白い仕掛けもあった。

 もちろん、メインステージの大型モニターも3D立体視対応だ。そこで興味深かったのは、立体視によってゲーム画面の視認性が格段に向上していたことだ。

 「StarCraft II」では試合の中盤~終盤において地上ユニットと空中ユニットがゴチャゴチャと混ざり見づらくなるシーンが多いが、これが立体視によって空中・地上のユニットが明確に分離され、より素早く状況が把握できるのだ。

 LGエレクトロニクスが本イベントのメインに「StarCraft II」を据えた背景には、このような3D立体視による映像の迫力という感覚的なものだけでなく、ゲームプレイ上の実益をアピールしたいという意図もありそうだ。

 変則的な5本勝負で対決した2チームの戦績は「MVP」が3勝、「Prime」が2勝という形で大団円。そして会場に押し寄せる人の波はさらに増え、さらなる盛り上がりを見せ始めた。韓国の国民的アイドルグループ、少女時代のコンサートが始まるのだ。

 少女時代と言えば日本でも高い人気を集めているグループだが、韓国内では疑う余地もないトップスター。それが「StarCraft II」の試合に続いて登場してくるのである。日本で言えば、格闘ゲームの大会のトリにAKB48が出てくるようなものだ。この空気感はちょっと他では味わえない。

 この贅沢な演出に益々ヒートアップし、黒山の人だかりでうめつくされた会場を見届けつつ、我々海外メディアスタッフは会場を後にした。

【少女時代コンサート】
韓国を代表するトップアイドルグループの登場に、会場は益々ヒートアップ。ものすごい人だかりで、吹き抜けの2階、3階部分も人の波でうめつくされていた

 メジャーコンテンツとしてゲームを中心に据え、次世代テレビ/モニターの普及を目指すLGエレクトロニクスの取り組み。3Dコンテンツの普及についてはディズニーを始めとする大手映像企業との連携を深め、独自の3D専門アプリコンテンツを公開する一方で、コンシューマーエレクトロニクスの担当者は「ゲーム産業とも協力を深めている」と語っており、ゲーマー層の取り込みにも余念がない。

 それが特に顕著となっているのがスマートテレビ展開。LGとTP Vision、東芝らが作るSmart TV Allianceによって共通仕様の推進を進めており、並行して、ゲームエンジン「Unity」の対応をはじめ、Electronic Artsを筆頭とする大手ゲーム企業によるゲームコンテンツ供給を受け始めている。

 またLGでは米Hewlett-Packard(HP)が開発してきたWebOSを買収し、次世代スマートテレビの標準OSとする動きを見せている。これを受けて業界全体でにさらに標準化が進み、対応するゲームマーケットが充実してくるならば、スマートテレビが据え置き機に並ぶゲームプラットフォームとして独自の地位を確立することも不可能ではない。

 その中で、特に彼らにとっての海外市場……日本を始めとする成熟したアジア市場において、新型製品のアーリーアダプターとなりうるゲーマー層の支持を集めることが重要なテーマとなっているようだ。今回、この「3D World Festival」で見たものが将来、他国へのマーケティングにおける基本姿勢を示すものと考えれば、我々ゲームファンとして、LGエレクトロニクスが今後日本でも展開していくであろう独自の製品戦略を見逃すことはできまい。

【その他の展示】
ゲームをメインにしたイベントのためか扱いは大きくなかったが、スマートフォン「Optimus」シリーズを筆頭に、ウルトラブック、タブレット型ノートPC、モニター一体型PC、ウルトラワイドPCモニターなどコンピューティング関連の新製品も数多く展示されていた。ゲーマー的に気になるのはハイエンドスマートフォン「Optimus G」シリーズ、ウルトラワイドPCモニター、タブレット型ノートPCあたりだ。今後の日本国内での展開にあたり、ゲームガジェットとして詳しくご紹介できる機会を持ちたい

(佐藤カフジ)