gloopsブースレポート

新作「大激突!!ガーディアンブレイク」発表会をレポート。バトルシーンの体験レポートもお届け



9月20日~9月23日 開催(20日、21日はビジネスデー)

会場:幕張メッセ1~8ホール

入場料:前売り1,000円、当日1,200円、小学生以下無料



 9月20日~23日に幕張メッセにて東京ゲームショウが開催されている。

 本稿ではソーシャルゲームデベロッパーgloopsブースで行なわれた「大激突!!ガーディアンブレイク」の発表会のレポートと、ブースレポートをあわせてお送りする。

 なお同日に行なわれた記者発表会「gloops『今後のビジョンと海外戦略』」とステージ公演「gloopsのゲームの作り方」のレポートについてはこちらの記事を参照頂きたい。


【gloopsブースの様子】
コスプレショー&撮影会が行なわれ、ブースは常に多くの人で賑わっていた
今回の東京ゲームショウが初出展となる「大激突!!ガーディアンブレイク」の体験コーナー。初のプレイアブル出展ということもあり、多くのユーザーがプレイに訪れていた「大熱狂!!プロ野球カード」にちなんで「ストラックアウト」コーナーも設置されていた。ビンゴを達成するとグッズがもらえる




■ キャッチコピーは「ぬるいバトルゲームは卒業だ!!」。新しいバトルシステムを提案する「大激突!!ガーディアンブレイク」

株式会社gloops ソーシャル事業本部 エグゼクティブプロデューサー 加藤寛之氏
キーワードは「Choice」。プレーヤーの選択がゲームの進行を大きく左右する

 「大激突!!ガーディアンブレイク」の発表会には株式会社gloops ソーシャル事業本部 エグゼクティブプロデューサー 加藤寛之氏が登壇し、ゲームシステムの発表を行なった。

 「大激突!!ガーディアンブレイク」は、バトルゲームのノウハウを蓄積してきたgloopsが次に送り出す新たなバトルゲーム。フューチャーフォン、スマートフォン版のmobageプラットフォームで来週中に配信される予定。

 “ぬるいバトルゲームは卒業だ!!”という挑戦的なキャッチコピーを掲げており、加藤氏は「自分で言うのもなんですが、物凄いゲームになっています」と自信たっぷりに話した。重要なキーワードは“Choice”だ。これまでのソーシャルバトルゲームはあまり深く考えずボタンをクリックしていけばゲームが進行し、結果が表示されるというパターンが多かったという。しかし本作はプレイヤーが自分の意思で“選択”していかなければならない。

 具体的には単調になりがちなバトルシステムにマップと座標概念を導入し、プレイヤーにはどのタイミングにどの位置に移動するかという“選択”が求められる。このシステムにより自由度が飛躍的に高くなり、戦略性が生まれる。ゲームのメインコンテンツの「攻城戦」はチームvsチームのバトルシステム。5×5マスの戦場の中をプレーヤーが自由に移動する。そして敵チームのプレーヤーを攻撃したり、撃破するとポイントが溜まっていき、バトル終了時にポイントが多いチームが勝利というルールだ。マップにはプレーヤーの他にキングと呼ばれる王冠のついたNPCが配置されており、このキャラクターを倒すと、相手が取得しているポイントの3分の1を奪えるという効果がある。このシステムにより最後まで気の抜けない緊張感のあるバトルが繰り広げられる。

 なおこのマップシステムはレベル上げや装備集めを行なうミッションにも搭載されており、迷路のようなマップや、特定の条件をクリアしないと先に進めないマップもあるという。

 もう1つのポイントが「絶対的な強さは存在しない」ということだ。今までのバトルゲームは強いキャラクター、強い装備を揃えれば勝てるというシステムがほとんどだったというが、本作ではそれだけでは勝てないという。デッキシステムを採用しており、プレーヤーが自分で武器や防具などを組み合わせて考えていく必要があるという。なお装備はガチャでは入手できないので、課金してガチャを引けば強くなれるというな単純なデザインにはなっていないという。

 他にも他のゲームでのギルド的システムである「ロールシステム」も特徴的だという。本作ではギルドの事を「ロイヤル」と呼び、ロイヤルのトップに「マスター」というプレーヤーがいて、マスターはメンバーに特殊なスキルを使える「役職」を与える事ができる。このシステムにより役職持ちのプレーヤーは社長への感謝の気持ちや、使命感を得られ、一般プレーヤーは役職に憧れ、マスターから役職を与えてもらえるようにロイヤルに貢献するというモチベーションにも繋がる。まさに小さな企業形態といったイメージだ。

 しかしその他の要素は大きく奇をてらったものではなく、ミッションがあり、ガチャがありとソーシャルゲームらしさを受け継いでおり、加藤氏は「現在ソーシャルゲームをプレイしているユーザーならスムーズにプレイできると思います」と話した。

 最後に加藤氏は「リアルタイム性の高いゲームですので、ケータイを片手にどこか1カ所に仲間で集まって、戦略を話しあいながらワイワイと盛り上がるのが理想かな、と考えています。そして今後は日本のどこかに居る別のプレーヤーと仮想世界の下で攻城戦を楽しむという、リアルな人間関係とオンライン上の人間関係の融合がポイントになると思います」と今後のソーシャルゲームの進化の方向性についても話していた。


流行の美麗カードではなく、デフォルメしたキャラクターを採用したのも挑戦の1つだという




■ 座標の概念があるシミュレーションRPGの様なバトルシステム。「大激突!!ガーディアンブレイク」のインプレッション

 発表の後試遊台が展示されており、実際に本作をプレイできたのでインプレッションをお届けする。

 プレイできたのは「攻城戦」だ。5×5マスのバトルフィールドの中で1マスずつ移動先を指定して動く。モバイルソーシャルバトルゲームとしては新鮮な体験だ。ターン制ではなく敵も味方もリアルタイムで動くので、フィールドの状況は常に変化していく。

 敵と同じ座標に移動すると攻撃を仕掛ける事ができる。戦闘は自動的に進み、アニメーションの後与えたダメージが表示される。この辺りはソーシャルゲームらしさを受け継いでいる印象だ。ゲームは殺伐としているが、アニメーションに表示されるキャラクターはデフォルメされている、全体の印象はコアなものではなく、むしろ取っ付き易い。

 今回出展されていたのは純粋にバトルシステム部分のみで、スキルシステムやロイヤルシステムが反映されていない状態だったので、何も考えずに攻撃するだけだったが、発表にあったような様々なシステムが組み合わさることで、このバトルシステムは更に深みを増すのだろう。

 同じチーム内のメンバー同士での連携が必要なのはこれまでのソーシャルバトルゲームと変わらないが、リアルタイム性が高いのでより密接なコミュニケーションが要求される様に感じた。ゲーム内に味方と情報共有をする為の掲示板が用意されていたが、かなり入力の早いプレイヤーでなければ、入力中に状況が変わってしまうのではないだろうか。このあたりは発表会で加藤氏も話していたが、リアルな友人達とロイヤルを組み、みんなでケータイを持ち寄りプレイするのが良いのかもしれない。


【スクリーンショット】
自由度の高さから生まれる戦略性が魅力的なバトルシステム




■ 「アメイジング・スパイダーマン」ブルーレイ&DVD発売記念。「大召喚!!マジゲート」にレジェモン「アメイジング・スパイダーマン」が登場

 最後に「大召喚!!マジゲート」に関する発表が2点行なわれた。

 1点目がレジェモン「アメイジング・スパイダーマン」の追加だ。これは「アメイジング・スパイダーマン」のブルーレイ&DVD発売を記念して、全国のTSUTAYA、TSUTAYAオンラインショッピングで同作のブルーレイまたはDVDを予約すると先着購入特典としてプレゼントされる。

 2点目は大召喚!!マジゲート カードコレクションの第2弾、「大召喚!!マジゲート カードコレクション ~大襲来!魔界三魔団~」の発売だ。レアモン(レアモンスター)以上全てがこのパックでしか手に入らない限定カードとなっており、パックの限定カードは39種類と第1弾に比べると1.5倍になっている。他にもレアモンが“キラ”となって輝いていたり、シリアルコードの入力が2次元コード読み取りになるなど、細かい点もアップデートされている。こちらは9月22日より随時発売される予定だ。


「大召喚!!マジゲート」に関する発表が行なわれた。同作のプレーヤーはチェックしておきたい

(2012年 9月 22日)

[Reported by 八橋亜機]