EA、「メダル オブ オナー ウォーファイター」インタビュー&試遊レポート

相棒や仲間や友軍と結ぶ“絆”をテーマにしたミリタリーシューティング


9月20日~9月23日 開催(20日、21日はビジネスデー)

会場:幕張メッセ1~8ホール

入場料:前売り1,000円、当日1,200円、小学生以下無料



 東京ゲームショウ2012でエレクトロニック・アーツは、セガブース内で、「メダル オブ オナー ウォーファイター」、「ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド」、「FIFA 13 ワールドクラスサッカー」の3タイトルをプレイアブルで出展している。

 本稿では、まずは「メダル オブ オナー ウォーファイター」を取り上げたい。ゲームショウではクローズドブースで本作のプロデューサーを務めるDanger Close GamesのLuke Thai氏に話を聞くことができた。また、出展コーナーでは世界初の一般公開となる本作のシングルプレイが体験できたので、こちらも併せて紹介したい。

 「メダル オブ オナー ウォーファイター」はプレイステーション 3/Xbox 360/Windows用ミリタリーFPSで、発売日は11月1日、価格は7,665円となっている。本作は“絆”をテーマにした作品だという。戦場という過酷な場所でどのように絆を育むのか、つながりを持って行くのだろうか。



■ 言葉がなくてもで伝わる仲間をつくる、濃密な協力体制で勝ち抜くマルチプレイ

本作のプロデューサーを務めるDanger Close GamesのLuke Thai氏
「Battlefield 3」と同じゲームエンジン「Frostbite 2」を使っており、マルチプレーヤーのスタッフとしてもDICEの「Battlefield 3」開発チームが参加している。どう差別化していくかも大きなテーマだ

 「メダル オブ オナー ウォーファイター」は実在する米軍最高司令官直属の部隊、「Tier 1」への取材を行なって作られた。彼らの危険な任務、そしてそれを乗り越える仲間への信頼は、作品の方向性を決めるのに大きな影響をもたらした。

 「メダル オブ オナー ウォーファイター」は、“マルチプレーヤー”と、“シングルプレーヤー”の楽しさの両立を目指して作られている。マルチプレーヤーでは世界各国の特殊部隊が戦いを繰り広げるというコンセプトで、各国は武装やスキルで差別化されている。マルチプレイでの楽しさを実現するために、DICEの「Battlefield 3」開発チームから数人が、本作のマルチプレイ担当としてチームに参加しているという。

 マルチプレイで現在明らかになっているのは、8~20人での2チームにわかれて戦う基本的なモードだが、本作の大きな特徴は2人組の“バディシステム”だ。「メダル オブ オナー ウォーファイター」のマルチプレイでは必ず2人組となる。例えば20人で対戦を行なう場合、1チームは2人1組の5組vs5組で戦う。バディ同士は“情報の共有”が可能で、片方のプレーヤーが敵を発見した場合、もう片方のプレーヤーも壁越しでも敵を認識できるようになる。また、リスポーンポイントも相棒の位置となる。

 この情報の共有は、「訓練を積んだ兵士達の連帯感」を表現したものだという。優れた兵士は、言葉を交わさずともお互いが何をするかがわかり、有機的に動く。情報の共有はこの“連帯”を生むためのシステムである。Thai氏は「現実の特殊部隊の兵士達のように、言葉を交わさずにカバーし合う、濃い繋がりである“絆”を生み出すことが、本作の大きな目的です」と語った。

 本作は「Battlefield 3」と同じゲームエンジン「Frostbite 2」を使っているが、大規模な戦いを描く「Battlefield 3」に対し、「メダル オブ オナー ウォーファイター」では2人の関係というよりパーソナルなところにフォーカスし、異なるゲームプレイ、戦いの楽しさを追求していく。「全く異なるスケール感、ゲームプレイ」を目指していく。

 この繋がりに関しては、例えば「バディ経験値」といった要素は無く、プレーヤーキャラクター個人のスキルの強化はあるが、バディでの成長要素はない。この点は、あくまでプレーヤー同士の、プレーヤースキルの向上を目指してほしいという。この濃い繋がりを作り、2人でプレーヤーとしての腕を上げていく、というのが「メダル オブ オナー ウォーファイター」の大きな楽しみであり、他の作品とはっきり違うところだとThai氏は語った。

 “絆”というテーマはシングルプレイのストーリーでも描かれる。1人の兵士の生き方にフォーカスし、彼の個人的な体験談を描いていく。主人公は特殊部隊に所属し、仲間と絆で繋がっている。仲間達と弾丸を分け合い、突入のタイミングを計り、絶望的な状況でも協力して立ち向かう。

 「メダル オブ オナー ウォーファイター」のシングルプレイでは、仲間との連携はできるだけシンプルにしている。仲間には細かい指示などは必要なく、仲間はAIで動き、プレーヤーは彼らと連携しながら戦っていく。プレーヤーは仲間の動きを見ながら、助け、助けられ戦っていくことになる。展開する物語においても仲間との絆が大きなテーマとなっているとのことだ。ストーリーは過去に戻る部分もあり、プレーヤーが感情移入していく要素を強めているとのことだ。

 「Danger Close Gamesが開発した『メダル オブ オナー ウォーファイター』をお届けします。新しい驚きが待っていると思います、楽しみにして下さい」とThai氏はコメントした。

過酷な戦場と、仲間達の絆が描かれる




■ 試遊コーナーではシングルプレイが体験可能。仲間と共に生き残れ

セガブース内の「メダル オブ オナー ウォーファイター」コーナー
シングルプレイの一般試遊は、世界初となる

 セガブース内にある「メダル オブ オナー ウォーファイター」コーナーは、赤と黒のカラーに塗られた入口に、戦闘服を着たマネキンが出迎える、激戦を予感させるところだ。このコーナーではシングルプレイを体験できる。全体的なストーリー内の、中盤より前のステージの1部が体験できた。

 「メダル オブ オナー ウォーファイター」では冒頭、アメリカ軍元特殊部隊の主人公プリーチャーが、爆破テロに遭遇し、九死に一生を得るところから始まる。そのテロの瞬間見かけた人物は、特殊部隊での任務中に見かけた人物なのだ。病院に駆けつけた仲間達と会話をしながら、プリーチャーは過去を思い出していく。

 プリーチャーの所属する特殊部隊はある爆発物に関する情報をつかみ、追跡を行なっていた。そして突き止めた場所がフィリピン国内での紛争地帯だった。この地域は、キリスト系住民とイスラム系住人が激しく対立している。特殊部隊が到着したときは、イスラム系のテロリストが人質を取って立てこもっていた。プリーチャー達はフィリピン軍と協力し、このテロリスト達に立ち向かうことになる。

 試遊台ではテロリストが人質を取る緊迫したシーンからスタートする。テロリスト達は人質の処遇に関して激しく言い争っているようだ。その緊迫に堪えられなくなったのか、フィリピン軍のスナイパーがテロリストの一人を狙撃し、混乱に陥る。プリーチャー達はこのいきなり起きてしまった混乱からテロリストを倒し、人質を助けるために突撃していく。

 プリーチャーは狙撃用のスコープのついたアサルトライフルを持っているのだが、敵はとにかくうまく物陰に隠れ、かつ連携して攻撃してくるため、なかなかうまく当てられない。また戦場は瓦礫だらけで見通しが悪く、思わぬところから襲われる。敵の隙を逃さず正確に当てなくてはならない、結構硬派なバランスだと感じた。

 特殊部隊の、仲間とテロリストが撃ち合っているところを回り込んで撃つというのが有効だった。プリーチャーは狙撃による仲間のフォローの役目らしく、仲間はガンガン突っ込んでいく。仲間の動きを意識するとより有効に狙える。コツをつかんでいくことで戦える。弾を消費したときは仲間に近付き要請することで、予備のマガジンをもらえた。「仲間と協力する」ということを意識してプレイしていくゲームだと感じた。

 敵と戦いながら前進していくうちに、敵が立てこもる場所に来た。ここではアイコンが表示され、指示通りに、アイコンに向かってマーキング用のレーザー発信器を向けると突然視点が切り替わった。ヘリの上からミニガンで狙う視点となり、圧倒的な火力で敵を掃討できた。

 タイトル担当者に話を聞けたのだが、「メダル オブ オナー ウォーファイター」ではこのようにプリーチャー以外の視点で戦うこともあるという。本作では特殊部隊は様々な場所に転戦し、現地の舞台と連携して戦う。仲間以外の部隊との“絆”もストーリーの重要なポイントだ。試遊台はヘリの掃討で終了するが、ちなみにこのフィリピンの指揮官はかなり強引な性格で、無謀な作戦を行ない、この後特殊部隊と友軍は窮地に陥ってしまうとのこと。その後どう生き残るかも注目だという。


世界中の戦場を舞台に、現地の戦闘チームと協力して戦う

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(2012年 9月 21日)

[Reported by 勝田哲也]