タカラトミー、「バトロボーグ20」の発売直前イベントを開催

“ワイルド”スギちゃんが、日本フライ級チャンピオンに挑む!


7月9日開催

場所:タカラトミー本社



 株式会社タカラトミーは7月9日、東京都葛飾区のタカラトミー本社にてロボット玩具「バトロボーグ20(トゥエンティ)」の発売直前イベントを開催した。「バトロボーグ20」は、Omunibot(オムニボット)シリーズの最新作で、ヌンチャク型コントローラーで操縦できる対戦型ロボット。7月14日発売で、価格は3,990円。4色のバリエーションで発売され、対象年齢は6歳以上。

タカラトミー代表取締役社長の富山幹太郎氏
お笑い芸人のスギちゃん。ワイルドガールズを見て、「来年はタカラトミーに入れてもらおうかな」と思わず語った
日本フライ級チャンピオンだけでなく、東洋太平洋スーパーフライ級チャンピオンでもあるの粉川拓也さん

 今回のイベントではお笑い芸人のスギちゃんが登場し、日本フライ級チャンピオンの粉川拓也さんと“「バトロボーグ20」ワイルド級タイトルマッチ”を繰り広げた。実はスギちゃんは、6月に行なわれたおもちゃショーのイベントで、粉川選手と戦う予定だったのだが、急病のため出られなくなってしまった。当日は代役として同じ芸能事務所に所属する小島よしおが助っ人として登場し、粉川選手と激闘を繰り広げたが、やはりスギちゃんと戦いたいと言うことで、粉川選手が“挑戦状”を叩きつける形で、この試合が実現した。イベントにはタカラトミー社員が集まり、大きな歓声が上がる中、行なわれた。

 「バトロボーグ20」は、右のコントローラーを振ると右のパンチを振ると同時に右足を前に出し、左のパンチを振ると左足を前に出す。交互にパンチを繰り出せば前進し、左右片方だけを振れば旋回できる。2体による1対1の対戦が基本的な遊び方で、頭部にはセンサーがあり、敵から5発頭部にダメージを受けると、操作不能になってしまう。専用のリングも別売りされており、リングから押し出したり、相手を倒すことで勝利できる。

 さらに「バトロボーグ20」は、その名の通り、最大で20人での対戦ができる。20体のロボットを闘技場に並べ、一斉にコントローラーを振り、生き残りを賭けて戦う。また、鬼役のバトルボーグが触れると同じように鬼になるというルールで、最後までに鬼ならなかった人が勝ちの「鬼ごっこ」というルールも用意されている。プレーヤーがいなくてもロボットが自動的にパンチを繰り出す「スパーリングモード」もあり、様々な遊び方が可能だ。

 イベントでは最初にタカラトミー代表取締役社長の富山幹太郎氏が登壇し、挨拶を行なった。「バトロボーグ20」は、Omunibot(オムニボット)シリーズに位置づけられているが、これは富山氏の強い希望だという。Omunibotは、鉄腕アトムや、鉄人28号で生まれたロボットという“憧れの存在”を、おもちゃメーカーならではのアプローチで挑戦し続けているシリーズだ。「バトロボーグ20」は、ロボットを、よりスマートに、より子供の身近な存在に進化させたいという想いを受けて生まれた玩具として、Omunibotシリーズに加えたかったとのことだ。

 本来、富山氏もおもちゃショーでイベントに出場する予定だったが、スギちゃんの体調不良のため急遽取りやめになったという。そういった話を受けてから登場したスギちゃんは、背負い紐を引きちぎって、抱えるようにしか運べなくなってしまったリュックや、底に穴を空けてしまった手桶で「ワイルドだろう?」とネタを披露したあと、社長の顔を見た瞬間、「このたびは御迷惑をおかけしました」と平謝り。威勢良く声を上げてから、いきなり素に戻って小心者振りを見せるおなじみのテンションに、見学しているタカラトミー社員も大きく歓声を上げ、会場を盛り上げた。

 そして、粉川選手との対戦の前に現われたのは“ワイルドガールズ”を名乗るタカラトミー女性社員9人。彼女たちはスギちゃんを囲み、「TEAMスギちゃん」を結成、富山氏率いるタカラトミー男性社員の「バトロボ軍団」と、10対10のエキシビションマッチを繰り広げた。この戦いでは、スギちゃんのロボはなぜか見方からこづき回されリングアウト、反対に、「社長を守れ!」と非常にテンションが高く、富山氏のバトロボ軍団が勝利した。

 エキシビションマッチの後、いよいよ粉川選手との“「バトロボーグ20」ワイルド級タイトルマッチ”が行なわれた。粉川選手はデモンストレーションで凄まじいミット打ちを披露。スギちゃんはいきなり粉川選手から距離を取り、「生であんなのを見たら、恐くてしょうがないぜぇ」と及び腰になりつつも、スギちゃんが負けたら、“ワイルド”という看板を下ろすこと、逆に粉川選手が負けたら、次の試合のリングインの時に、スギちゃんが着ているデニムの上着を羽織ることを約束させた。

 試合の展開は、下記掲載の動画を見て欲しい。3戦を行なって1勝2敗でスギちゃんが負けてしまうところを、強引に頼み込み、もう1戦してもらってスギちゃんの勝利となった。勝利のコメントを求められたスギちゃんは、「今後もタカラトミーさんとはやっていきたいので、このベルトがある限りこれからのイベントにも呼んでもらえるので、今日は負けるわけにはいかなかったんだっ! 良かったぜ、ありがとう!」と拳を突き上げて語った。ちなみにデニムの出場に関して粉川選手は、「スポンサーと相談します」とのこと。

 動画を見ていても感じられるのだが、「バトロボーグ20」は、派手な乱打戦が生まれにくく、ただ前進して殴るというシビアな“対戦”にはあまり向かないところがある。ちょっとした操作ミスでリングアウトしたり、転んでしまう。どう派手に戦えるかは練習や工夫が必要かもしれない。一方で、自分のアクションでロボットが動く、というのはやはりグッとくるものがある。ソフビ怪獣を必殺パンチで倒したり、柱など障害物のあるところで対戦してみるなど、遊び方次第で、面白さは大きくふくらんでくると感じた。単純なアクションで、ロボが操れる興奮は体験して欲しいところだ。


【スギちゃんVS粉川拓也選手 ワイルド級タイトルマッチ】



【スギちゃんチームVS社長チーム エキシビションマッチ】



スギちゃんと粉川選手で行なわれた“「バトロボーグ20」ワイルド級タイトルマッチ”。ベルトを手にしたスギちゃんはガッツポーズ
左は、“ワイルドガールズ”とスギちゃんの「TEAMスギちゃん」と、富山氏率いるタカラトミー男性社員の「バトロボ軍団」の対決。中央はリュックの取っ手を引きちぎったワイルドアピール。右はイベントを見学していたタカラトミー社員
おもちゃショーで出展されていた「バトロボーグ20」。ヌンチャク型のコントローラーを振って戦う

(2012年 7月 9日)

[Reported by 勝田哲也]