カプコン、「バイオハザード6」カンファレンスレポート
物語、ゲームプレイまでもが交差する“クロスオーバー”システム
10月2日に発売予定のPS3/Xbox 360/Windows用「バイオハザード6」。本作では「レオン・S・ケネディ」、「クリス・レッドフィールド」、「ジェイク・ミューラー」の3人が主人公となり、それぞれの物語が互いにクロスオーバーしながら進んでいく。
E3 2012の会期中にカプコンが開催した「バイオハザード6」のプレス向けカンファレンスでは、この“クロスオーバー”について概要が説明された。
“クロスオーバー”は、単なるシナリオのリンクだけでなく、ゲームシステムやさらにはオンライン機能にまで関わる包括的な施策となっている。この記事では、この“クロスオーバー”について取り上げたい。
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| 「バイオハザード6」の体験ブースでは中国下町風の造形。所々に「絶望」と書かれており、荒れた小屋や干された洗濯物など、凝った作りだった。なお体験できたのは「ドラゴンズドグマ」に数量限定でコードが付属していた体験版と同じもの | ||
■ 群像劇をシステム面からサポート。緊張感が生まれるクロスオーバーシステム
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| カンファレンスで説明してくれたのは、「バイオハザード6」プロデューサーの小林裕幸氏、同ディレクターの佐々木栄一郎氏、同プロデューサーの平林良章氏の3名 |
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| シナリオの交差は「バイオ」おなじみだが、今回はゲームプレイも交差する |
「レオン・S・ケネディ」、「クリス・レッドフィールド」、「ジェイク・ミューラー」の3人の物語が体験できる「バイオハザード6」では、各3人のシナリオは独立しており、誰かを選択すれば最後までプレイキャラクターの交代はないが、所々でシナリオが交差していく。
シナリオがリンクする、というのは「バイオハザード」シリーズでは代々親しまれているシステムだが、今回はゲームシステムにも大きく関わっている。
カンファレンスでは、レオン/ヘレナ・ハーパー組とジェイク/シェリー組が出会い、共闘するシーンによってそのことが説明された。このシーンでは、ジェイクたちが新登場のB.O.W「ウスタナク」に追いつかれ、レオン共々戦いに巻き込まれるという場面。
もしプレーヤーがレオンを使用していた場合、ジェイクたちと出会うことで共闘となるが、この時にプレーヤーがオンラインになっていると、世界中の誰かの操作するジェイクと一緒にウスタナクに立ち向かうことになるという。
つまり、シナリオの途中で自動的にマッチングが行なわれ、ほぼ同時にシナリオを進めていた他人と、本当にいきなり出会ったような感覚で戦いに臨むこととなる。この“クロスオーバー”プレイでは、フレンドの項目にチェックを入れておくとフレンドとも共闘が可能だが、あくまでこのシステムは新しい人たちで新しい体験をするためのものなので、友人とじっくり遊びたい時はパートナーでの協力プレイをオススメしているという。
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| 恐ろしすぎる「ウスタナク」に追われるジェイクとシェリーは、レオンたちと出会い、4人で死闘を繰り広げることになる | ||
なおオフラインだったりパートナーにプレーヤーがいない場合は、彼らはAIによる行動となるが、もしレオン組とジェイク組が協力プレイをお互いにしていた場合、4人同時の協力プレイが実現できる。
さらに刺激的なのは、場合によってはパートナーがシャッフルされる場面も登場する。今回の場合はレオンとシェリー、ヘレナとジェイクが2組に分裂し、再び合流するまで別行動を取らなくてはならなかった。“見ず知らずの人と協力せざるを得ない状況”という、シナリオの登場人物も感じるだろう緊張感を、ゲームシステムの面で上手く表現しているシステムだと言える。
またプレイに関わる“クロスオーバー”はボス戦だけなく、1つのシーンにかかる長さも場面もバラバラで、シナリオの所々に登場するという。なおシナリオ全体の長さは、各主人公のシナリオ1つにつき「バオハザード 5」の7割か8割あり、クロスオーバーシーン以外は全く別のステージが展開される。それ以外にも主人公のパートナーたちをプレイすることもできるため、またちがった視点からそれぞれのシナリオを追いかけることも可能だ。本タイトルについてはまだまだ情報が隠されているということなので、続報を待ちたい。
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| なお体験版では、レオン/クリス/ジェイクの3人それぞれのムービーとプレイを楽しめた。それぞれシューターや逃走劇など違うゲームの側面が楽しめるが、オススメはレオン。薄明かりが射し込む屋敷の中をゆっくり探索して回るという雰囲気たっぷりのものだ | ||



















































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