米Disney Interactive Studiosブースレポート

「Disney Epic Mickey 2」、「Brave: The Video Game」などの新作を体験


6月5日~7日開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center


 米Disney Interactive Studios(DIS)の今年のイチオシは、プレイステーション 3/Xbox 360/Wii用アクション「Disney Epic Mickey 2: The Power of Two」。魔法の筆を手にしたクラシックビジュアルのミッキーマウスが冒険を繰り広げるシリーズ第2作となるこの作品を中心に、DISのブースレポートをお伝えする。
 
 DISブースでは、上記タイトルにも登場する「しあわせうさぎのオズワルド」の耳帽子が配られていた(ものすごい行列だった!)ほか、映画「メリダとおそろしの森」のゲーム版や、映画「Wreck-It Ralph」(邦題:「シュガー・ラッシュ」)をモチーフとした同名のスマートフォン用ゲームなどが展示されていた。


【ブース内の様子】
こちらはiOSパズル「Where's My Water?」(邦題:「スワンピーのお風呂パニック!」)をモチーフとしたドリンクカウンター
ブースで(おそらく会場でも)最も目立つ行列を作っていたのは、「オズワルド」の耳付き帽子がもらえるカウンター。応募口と受け取り口が別れており、会場でも帽子を付けている人が目立った。ブースを囲むように人を並ばせており、その整理の仕方はさすがディズニーといったところ
「Disney Epic Mickey 2: The Power of Two」に引っ掛けて、貴重なコレクションも展示してあった。オズワルドはウォルト・ディズニーが作り出したキャラクターだが、約80年間に渡りワーナー・ブラザーズに権利があったという経緯がある


■ 「Disney Epic Mickey 2: The Power of Two」

3つのプラットフォームで体験できた
ゲームに登場する筆型、リモコン型のヌンチャクリモコンを持ったスタッフが。「これオフィシャル?」と聞くと「YES!」と笑顔で答えてくれた

 「Disney Epic Mickey 2: The Power of Two」は、ミッキーマウスとオズワルドがタッグを組んで戦うアクションアドベンチャー。前作では操作できなかったオズワルドが、ミッキーマウスのパートナーとして再登場する。開発は前作に引き続きJoint Point。

 舞台は、これも前回と同じ忘れ去られたディズニーキャラクターやアトラクションで埋め尽くされる「ウェイスト・ランド」。ミッキーマウスは魔法の筆を再び手にし、またオズワルドは電撃を発つスイッチを持って冒険を繰り広げていく。

 ミッキーマウスは「ペイント」と「イレーサー」の2種類のインクを操り、物体を消したり出現させたりしながら3Dフィールドを進む。一方のオズワルドは電撃を放つリモコンを持っており、また長い耳を回転させて空中に長く留まれる。この両者とも、画面に表示されたカーソルに合わせてインクや電撃を放っていくことになる。

 特徴的なのは、1人プレイ専用だった前作から2人まで協力プレイが可能になったこと、さらにプラットフォームがWii、PS3、Xbox 360と3種類のプラットフォームと増えたことの2つ。WiiおよびPS Moveを使用すれば、より直感的な操作でゲームを楽しめる(PS Moveを使う際は、「モーションコントローラ」と「ナビゲーションコントローラ」が必要)。

 本作のキーとなるカーソル操作だが、前作をやって慣れている人ならば、Wiiが圧倒的に使いやすい。Xbox 360はグラフィックスが綺麗になるが、ゲームパッドでの操作となり、カーソル操作とカメラ回転が両立できない点がある。その両方を叶えられるのがPS Moveだが、Wiiリモコンと同じ機構ではないので操作にやや不安が残るのが悩ましいところ。

 なお今回はそれぞれのキャラクターの公式声優が声をあてており、本タイトルがオズワルドの声を聞ける最初のディズニー作品になる。また本作はミュージカルシーンもあり、冒険の所々でキャラクターが自身の感情を歌で表現するという。北米での発売は今秋を予定。


【スクリーンショット】
今度はタッグを組んで再び「ウェイスト・ランド」に帰ってきたミッキーマウスとオズワルド。この作品でオズワルドは初めて喋り、また公式声優がキャラクターたちの声をあてているという。ミュージカルになるという部分も気になる


■ 「Brave: The Video Game」

森の生い茂るブースだった「Brave: The Video Game」

 映画「メリダとおそろしの森」(英語名:「Brave」)をモチーフとした「Brave: The Video Game」は、PS3/Xbo 360/Wii/Windows/Mac用のアクションゲーム。

 プレーヤーは主人公のメリダとなり、“花”や“炎”などの特徴を持った4種類の矢を使った弓の攻撃で森の中を冒険していく。ゲームは俯瞰視点の3Dアクションで、右スティックを倒すことでその方向に矢を放てるのが特徴。ゲーム途中には4種類の矢に反応する地形も登場し、中には矢を使ってパズルを解かないと進めない場面もある。

 コントローラーからの反応もよく森の中を思い切りかけ回れるカジュアルさがありながらも、黒い霧のような猫の敵や“花”の矢を当てると成長して地形になる大きな葉っぱなど、映画作品の持つ幻想的な雰囲気を感じられる作品だ。北米での発売は6月19日。同名タイトルのニンテンドーDS版も同時発売。


【スクリーンショット】
映画「メリダとおそろしの森」をモチーフとしたアクションゲーム。途中ではパズルを解かせるような要素もある。映画は日本では7月21日より公開
「Temple Run」が「メリダとおそろしの森」バージョンとなって登場。オリジナルのゲームに弓矢で的を射る、などの要素を加えたiOSアプリ。価格は99セントで、6月14日配信開始


【Wreck-It Ralph】
北米では11月2日に公開される「Wreck-It Ralph」(邦題:「シュガー・ラッシュ」)のブースが登場。架空の80年代風8bitゲーム「Fix-It Felix Jr.」の悪役Ralphが、正義のヒーローになりたいと願う物語。「ザンギエフ」や「エッグマン」、「ベガ」などが登場する予告編も公開されている
そんなRalphが本当にゲームとして登場する。タイトルは「Wreck-It Ralph」。内容は、Ralphが頭上から投げてくるレンガを避けながら、「Felix Jr.」を操ってビルの割れた窓を修復していくというもの。映画公開に先駆けてiOSで10月に登場予定で、その後Androidでも配信予定


【Disney Princess: My Fairytale Adventure】
ディズニー映画「シンデレラ」に登場する魔法使い「フェアリー・ゴッドマザー」の見習いとして魔法の世界にやってきた主人公が、シンデレラ、ベル、ラプンツェルといったプリンセスたちを手助けする旅に出る。Wii/ニンテンドー3DS/Windows/Macに対応。北米で今秋発売予定


【Just Dance: Disney Party】
ユービーアイソフトから発売されるWii用「Just Dance: Disney Party」のブースも登場。古今東西のディズニー音楽25曲に合わせてダンスができる。10月発売予定

(2012年 6月 9日)

[Reported by 安田俊亮]