KONAMIブースレポート
「METAL GEAR RISING: REVENGEANCE」がプレイアブルで初公開
E3 2012のKONAMIブースでは、ついに「METAL GEAR RISING: REVENGEANCE」がプレイアブルで登場した。E3 2009で雷電を主人公にした新しい「メタルギア」作品を発表してから3年、紆余曲折を経てようやく実際に触れる機会を作るまでにこぎつけた。
ブース内には本作をプレイするための専用コーナーが設けられ、外からはゲーム画面すら見えないクローズドな場所で試遊を行なった。レーティング的な面からの配慮もあったと思われるが、来場者の人気の割には試遊台が少なく、コーナーの前には2~3時間は待ちそうな行列ができていた。
本稿では「METAL GEAR RISING: REVENGEANCE」のプレイレポートとともに、他の出展タイトルについてもお伝えする。なおスクリーンショットはこちらの記事にも掲載しているので、合わせてご覧いただきたい。
■ 何でも一撃で真っ二つ!「METAL GEAR RISING: REVENGEANCE」
今回出展されたバージョンでは、本作の特徴である「自由切断」を体験できた。これまで公開されたムービーなどでも出てきていた、あらゆるものを剣でスパッと気持ちよく切断してしまう攻撃だ。
操作は実に簡単で、ターゲットに剣が届く範囲に近づいたら、LT(L2)ボタンを押す。すると「Blade Mode」という自由切断モードに移行する。この状態では周囲の動きがスローに見え、雷電だけが素早く動ける世界になる。
「Blade Mode」を発動させると、目の前に赤い色のラインが現われる。このラインは左右のスティックを動かすことで高さや角度を調整できる。これは言うまでもなく、自由切断する面を示したもの。場所を決めたらボタンを押せば、刀を振って綺麗に切断してくれる。ターゲットはサイボーグだろうがドラム缶だろうが車だろうが、何の抵抗もなく滑らかに斬れる。さらにラインを変えてボタンを押せば、2度3度と斬って標的を細切れにできる。
敵を相手にする際も、何の前準備も必要なく、ただ近づいてLTを押せば「Blade Mode」に移行し、ラインを決めてボタンを押せば一瞬で真っ二つ。ただし時間が止まっているわけではないので、「Blade Mode」中に攻撃を受けるとモードが解除される。
サイボーグが相手の場合、「Blade Mode」に入ると敵の体の一部にターゲットが浮かび上がる。ここを狙って切断すると、さらにBボタンを押すように指示が出る。言われるとおりに押すと、雷電が敵の切断面に腕を突っ込み、敵の体内から内臓のような形をしたバッテリーを引き抜いて、握りつぶす。どうやら自らのバッテリーとして取り込んでいるようだ。
他にも攻撃方法はあり、通常時にボタンを押すと普通に剣を振る。こちらは1発で切断というわけではなく、何発か当てれば敵を倒せる。ただこの攻撃も、連続で命中させているとXとAボタンを同時に押すような指示が出る。押すと敵を蹴り上げて雷電も跳躍し、体をひねったところで自動的に「Blade Mode」が発動。空中で敵を切り刻める。
今回はプレイ時間が少なく、自由切断を体験した程度で終わってしまった。ただプレイ感はこれまでの「メタルギア」シリーズとは大きく異なる。RTボタンを押すと高速移動できる(ガイドには「NINJA RUN」と書かれていた)など、超人的な力で敵を切り伏せていく爽快かつ緻密なアクションゲームになりそうだ。
プラットフォームはXbox 360/プレイステーション 3。発売は北米では2013年初頭とされていた。
【スクリーンショット】 | |
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何でもかんでも簡単に切れすぎて、刀でモノを斬っているという感じではない。が、とにかく気持ちいい |
■ アドベンチャー要素に寄ってカジュアル化「Silent Hill: Book of Memories」
奥にあるのが「Silent Hill: Book of Memories」。手前は日本で発売中の「王と魔王と7人の姫君たち ~新・王様物語~」 |
ホラーアドベンチャーシリーズ「サイレントヒル」に、PlayStation Vita専用の新作として「Silent Hill: Book of Memories」が登場する。
サバイバルホラーの世界観はシリーズを踏襲しているが、ゲーム内容は大きく異なる。本作は俯瞰視点で見るゲームになっており、プレイ感はダンジョン探索型のアクションゲームといった感じだ。操作もアナログスティックとボタンを使ったスタンダードなもの。
ゲームはどこかのビルの中と思われる場所からスタートする。机に置かれたナイフを手に取り隣の部屋に移動すると、いきなり怪物に襲われる。何とか撃退しつつ、部屋の中にある棚などから武器や鍵を入手し、さらに次の部屋へと進んでいく。
ホラー的な怖さよりも、謎や仕掛けを解いて進むという部分に重点を置いたゲームに変化している。少なくとも序盤では、「サイレントヒル」シリーズの持つ恐怖感や生理的な嫌悪感が薄れているのは否めないが、アドベンチャーゲームとしての楽しさの部分は明快になっており、気軽に遊べる。
プレーヤーキャラクターは最初にカスタマイズでき、自分の好きな見た目のキャラクターでプレイできる。メニュー操作でタッチパネルを使うなど直感的な操作にも対応。カジュアルな部分も取り込んで、シリーズの裾野を広げるという意味はありそうだ。
北米では2012年秋発売予定で、価格は39.99ドル。
【スクリーンショット】 | |
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ダンジョン探索アクションをプレイしているような感覚だが、「サイレントヒル」の奇妙な世界観は確かに受け継いでいる |
(C)Konami Digital Entertainment 2012
(C)Konami Digital Entertainment 2012
(2012年 6月 9日)