株式会社コーエーテクモゲームスは、Windows版歴史シミュレーション「三國志 12」の完成発表会を4月11日に同社にて開催した。発表会にはコーエーテクモゲームスの代表取締役社長でありゼネラルプロデューサーの襟川陽一氏、プロデューサーの北見 健氏が登場。発表会の開催と同時に体験版を配信することも発表された。

　「三國志 12」は約6年ぶりの新作となるナンバリングタイトル。これまで積み上げられてきたノウハウに加え、今作ではグラフィックスの一新、リアルタイム制を採用した戦闘など様々な進化を見せている。

　発表会ではシブサワ・コウこと襟川ゼネラルプロデューサーがまず挨拶した。襟川氏は「初代から早いものでもうずいぶんとたった。今回はオンライン対戦など新しいものが入っている。発売日を設定してから品質を高めるために伸ばしたことは深くお詫びいたしますが、クオリティを上げ良いゲームとなった」と挨拶し、「思い入れの深いタイトル。今後もオンラインなど様々なジャンルで展開し今後も続けていく」と意気込みを語った。

　ゲームの解説については北見健プロデューサーが行なった。今作のポイントの1つは、幅広い性能のPCに対応している点で、北見氏は「より多くの人に楽しんで欲しい」とした。また、武将のグラフィックスをこれまでのバストアップのものではなく新しく全身のイラストを描き起こしている。これは躍動感を表すと同時に武将の人となりも含めて「三国志」の魅力ということで一新したという。このほかにも、一気に逆転できる「秘策」についても触れ、どういったタイミングで使うかを練る楽しさがあるという。そして何よりシリーズ初のオンライン対戦を実現している。

　イベントには、ゲストとして諸葛亮役の高塚正也さんと歴ドルの小日向えりさんも登場。小日向さんは諸葛亮のコスプレで登場。大学時代は朝が弱く、まず携帯で「三國志」をプレイし、頭を使いスッキリしたところで1日がスタートしたというエピソードを披露。高塚氏はさらにその上を行く。高塚氏の「三國志」シリーズのプレイ歴は同氏によれば、「たぶん『三國志 1』だと思うのですが、パソコン版で、まだソフトがフロッピーディスクでもないカセットテープの時代に、それでプレイしていたのが始まりですね」だコメント。これにはそばで聞いていた襟川氏も「ありがとうございます」と深々と頭を下げたほど。その当時はゲームに対する興味からプレイしていたと言うが、プレイするうちに「三国志」に対する興味も湧き、詳しくなっていったという。

　プレゼンテーションでは実際にゲームをプレイして見せ、内政や迫力のグラフィックスで大いに盛り上がる「秘策」の発動シーンなどを披露。「秘策」については小日向さんもその迫力にビックリしたようで、「自分が策士になったようで楽しい。出すタイミングを考えて早くプレイしたい」とかなりツボにはまった様子だった。

　またリアルタイムでの戦闘シーンも披露。視界の設定があり自分の周りしか見えない状態で戦闘はスタート。危険になったところで、1度の戦闘で1度だけつかえるという「秘策」をつかい戦闘力をアップさせ、難局を見事乗り切ったところで時間となった。

　高塚さんは「いつも以上にボイスも入っているし、グラフィックスも綺麗になっている。すごくやりたい」と期待感を膨らませていた。また、小日向さんも「『秘策』も臨場感があって、軍師になった気分でやってみたい。知らないうちに三国志の世界を勉強できる素敵なゲーム。今回はボイスも入りドラマも描かれていて『三国志』のエピソードなどもより勉強できる」とアピールした。

　コーエーテクモゲームスは、本日から「三國志 12」の体験版の配信を開始。特別なシナリオとなっており、製品版とは違ったシナリオが収録されている。また、このシナリオをクリアするとキーワードが表示される。このキーワードと必要事項を公式サイト内のキャンペーン応募ページで登録すると、日本ヒューレット・パッカード製のPC「DM4-3008TX パフォーマンスモデル」2台、「HP Omni 120-2020jp スタンダードモデル」3台がプレゼントされるキャンペーンが実施される。

ゼネラルプロデューサーのシブサワ・コウこと襟川陽一氏	プロデューサーの北見健氏
諸葛亮の声を担当した高塚正也氏。カセットテープ時代からプレイしているという筋金入りのヘビーユーザー	諸葛亮のコスプレで登場した歴ドルの小日向えりさん
タッチパネルに対応しているのも大きな特徴の1つだが、デモンストレーションもタッチパネルディスプレイで行なわれた

体験版が今日から配布されているが、体験版をクリアすると日本ヒューレット・パッカードのPCが5名にプレゼントされる	「三國志 12 対戦版」は、4月17日ダウンロード開始で、4月20日サービス開始となる	様々な特典が収録された「トレジャーボックス」も発売される
シリーズで初めてオンライン対戦が実現した
一気に戦局をひっくり返すことができる「秘策」。どういったタイミングで使用するか見極めていきたい。秘策を発動した瞬間はド派手なムービーが流れ、迫力の演出が展開する

【スクリーンショット】