バンダイナムコ イベントレポート1
「GOD EATER 2」スペシャルステージ
武器、アラガミ、エンゲージシステムなど、多くの新要素を公開!


9月15日~18日 開催(15日、16日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)、小学生以下は入場無料


「GOD EATER 2」。2012年発売予定。プラットフォームはPSP

 9月15日、バンダイナムコゲームスは、東京ゲームショウ2011 バンダイナムコブース内のステージにて「GOD EATER2 スペシャルステージ」を開催。ステージでは初お披露目となる「GOD EATER 2」(2012年発売予定/PSP)の新情報が公開された。

 「GOD EATER」(GE)は、2010年2月に発売された、チーム連係型ハイスピードハンティング。銃・剣の形態を切り替えるバトル、捕喰システム、カスタム性の高いバレットエディット、スピーディーな戦闘、最大4人でのマルチプレイなど、様々な要素を搭載し、多くのファンを獲得。いまやバンダイナムコゲームスを代表するタイトルと言っても過言ではない。その拡張版「GE BURST」は同年10月に発売。内容のみならず、前作から約9カ月という短期間でのリリース、「GE」のUMDを持っていれば遊べるアペンド版は驚きの2,100円と、注目を集めた。加えて、DLC、アップデートの存在もファンを引きつけて離さない魅力の1つ。全てのDLC、アップデートは無料。DLCの中には、「とある魔術の禁書目録II」、「テイルズ オブ グレイセス エフ」、「太鼓の達人」とのコラボなども存在する。また、配信は毎月や隔月と定期的に、2011年9月までの長期に渡り行なわれた。


 ■ 武器、アラガミなど、新要素の一部が明らかに!

バンダイナムコゲームス 富澤祐介プロデューサー
バンダイナムコゲームス 吉村広ディレクター

 ステージでは、最初にプロデューサーの富澤祐介氏が登場。これまでリリースされた「GE」、「GE BURST」を振り返り、開発が考えている、シリーズの特徴や販売本数などについて語った。

 シリーズの2大特徴として「自由自在に立ち回り、攻撃し続けられるハイレスポンスで爽快なアクション」、「自らが主人公となって、個性的な仲間と共にに活躍するストーリー体験」を、その2大特徴をサポートする要素として「アクションと物語を繋ぐミッション構造により、誰でも自然に上達しながら感情移入できる」、「NPCやアバターによるマルチプレイ補助機能により1人でもマルチプレイ気分が味わえる」を挙げた。さらに、現在までに「GE」は64万本、「GE BURST」は50万弱、トータル114万本をリリース。約60万人のユーザーがおり、その中で物語やキャラクターに強い思い入れのあるユーザーが25万人、マルチプレイを中心とした盛り上がれるアクションという部分に興味の強い、10代~20代前半のユーザーが25万人、昔からゲームを慣れ親しんできた高い年齢層のユーザーが10万人いると、ユーザーを分析した。

 そして、初公開となる「GE2」のティザームービーを公開。ムービーでは、黒を基調とした衣装を身に纏い戦うGOD EATER達、ハンマータイプの神機、これまでのシリーズには登場していない新たなアラガミなどが見て取れた。


 ムービー放映後、ディレクターを務める吉村広氏が登場。富沢氏、吉村氏の2名による新要素のプレゼンテーションに。それぞれ項目毎に紹介していきたい。

○ 新部隊「ブラッド」
 本作は、前作から3年後が舞台。ゴッドイーターの中でも特殊な能力を持ったメンバーを集めた部隊「ブラッド」の活躍が描かれている。衣装は黒ベースで、腕輪の色も従来の赤から黒をベースにしたものになっている。

○ フェイシャルモーション採用による表現力の向上
 アニメ調の表現ながら、フェイシャルモーションを採用し、表現力を向上。このため、少しリアル寄りになっている。ただ、今までのユーザーにとってかけ離れたものにならないように、より感情移入しやすくなる表現を目指している。ハイエンドなモデルはあくまでイメージ用であり、ゲームでの表現は完全リアル調にはならない。

○ 新武器「ブーストハンマー」
 多段変形機構を持つハンマー。本来重たい武器だが、ブーストを使うことで素早く振ることができる。ブーストの使い方、変形を使いこなすという、若干玄人向けの武器。

○ 新武器「チャージスピア」
 タメ動作を起点に、槍の特徴を生かした、直線的でピンポイントな攻撃が可能。ブーストハンマーと同様に変形機構があり、槍が伸びるなどする。

 これまでのシリーズにある武器も健在で、それぞれの特徴を生かした改変がなされる。新しい武器が追加されているが、従来の操作感、スピード感はそのままで、シリーズらしさを損なわないように開発している。

○ 新アラガミ「マルドゥーク」
 犬科の要素を受け継いだ、本作で看板的な存在のアラガミ。特徴は、開発内でガントレットと呼ばれる大きな前足。

○ アラガミのリーダー格!?「感応種アラガミ」
 これまであった禁忌種などの種別に、感応種(「マルドゥーク」は感応種)を追加。ゴッドイーター同士で感応現象(心が通じ合う)が起きていたが、これをアラガミ同士がやってきて、一緒に登場するアラガミに対して、なんらかの影響を及ぼしてくる。中には非常に凶悪な効果を及ぼす感応種アラガミも。ただやっかいなだけでなく、どう戦い、倒すかをというところで、戦局を有利に運べるような仕組みも考えている。

○ 新フィールドを追加
燃えている町など、荒廃感をより強めた新フィールドを追加。閉塞感のあるフィールドが多かったため、荒廃感は残しつつも、開放的な青空の広がるフィールドも追加される。

○ マルチプレイ推奨ミッションルート新設、エンゲージシステム(仮)
 マルチプレイに対し、ユーザーからあった要望「ストーリーは自分のペースでじっくり楽しみたい!(これまではストーリーモードを一緒に遊ぶため、進捗の遅れているプレーヤーは周りからムービーをスキップしろと言われることも。)」、「マルチプレイ時には相応のやり応えとメリットがほしい!」に対し、GE2では、マルチプレイ推奨ミッションルートを新設し、エンゲージシステム(仮)を搭載。

 ストーリーが進行するミッションルートに、いつでもできるマルチプレイとして独自の進行が存在するマルチプレイ推奨ミッションルートを追加。ストーリー進行を気にせずマルチプレイが楽しめる。なお、これまで通り、ストーリーモードをマルチプレイで進めることもできる。

 エンゲージ申請をPCやNPCにし、許可が取れるとエンゲージ状態に。エンゲージ状態になった2人は、HPやOPといったリソースが加算され、共有することに。これを活かせば、1人が剣形態で切りまくってOPをため、もう1人はたまっていくOPを銃形態で使うといった戦法が可能。また、加算されることで1人の時ではありえない量のOPが得られるため、エンゲージ状態専用の大量OP消費バレットを使うこともできる。このようにエンゲージシステムを利用することで、戦略の幅が広がる。

本ステージでは数々の新情報が明らかになった。なお、企画・開発はこれまで通り、バンダイナムコゲームスとShiftがタッグを組んで行っている。加えて、グラフィック協力として、FlightUNIT(キャラクターモデルやフェイスなどを担当)、Dynam Pictures(PVやゲーム中のデモを担当)が新たに参加している


 ■ 「GE」シリーズの今後の展開を発表!「GE BURST」と「GE2」のデータ連動も決定!

「モンスターコレクションTCG」(スターターデック「ゴッドイーター」)
アリサのフィギュアの元となる書き下ろしイラスト

 2012年の「GE2」の発売に先駆け、「GE」シリーズの様々な展開も発表された。

 ・コミック
 電撃マ王にて新コミック連載が決定。原作:バンダイナムコゲームス、漫画:片桐いくみさん。GEとGE2をつなぐ物語が描かれる。

 ・トレーディングカードゲーム
 「GE」初のカードゲーム、「モンスターコレクションTCG」(スターターデック「ゴッドイーター」/「アラガミ」)が、9月17日に各1,575円で発売。カード50枚(内容は固定)に、特製ダイス・リファレンスシート・プレイマットが同梱されている。

 ・アリサ 1/7フィギュア化計画
 「GE」の人気キャラクター「アリサ・イリーニチナ・アミエーラ」の1/7フィギュア化計画が進行中。

 ・「GE BURST PSP the BEST」発売。GE2とのデータ連動が決定!
 「GE BURST PSP the BEST」(UMD版 2,800円 / DL版 2,500円)が、9月15日に発売。詳細は未定だが、「GE2」とのデータ連動も決定!

 2つの公式サイトがオープン
 GE COMMUNITYGOD EATER2公式サイトが9月15日にオープン。今回のステージで公開されたムービーや新要素が公式サイトでも公開されることが予想される。


 ■ 最後に

 ステージの最後は富澤プロデューサー、吉村ディレクターからのコメントで締めくくられた。

 吉村ディレクター「GEシリーズは駆け抜けながら作ってまいりました。GE2に関しては立ち止まり、お客様が何を求められているのか、何が魅力なのかを考え抜いて開発している。今日発表したのはごく一部、みなさんを予想以上の進化を見せられるように準備を進めている。今後の情報に注目いただきたい。」

 富澤プロデューサー「コンセプト映像はあくまでゲームの表現で、創造を膨らませてもらいたいと考えて作ったものです。これまでのユーザーの中には、アニメ的な表現から(リアル調へ)変わってしまってしまうのでは?と懸念されている方もいらっしゃるようですが、全く心配ないと断言したいと思います。また、オープニングアニメもCGになるのでは?という方もいらっしゃいますが、こちらに関しては10月に徳島で開催されるマチ★アソビで発表します。GEシリーズは、様々なユーザーの皆様に楽しんでいただける幸せなタイトルになったことを嬉しく思っています。それだけにバランスを重要視しています。今回それを壊すつもりはなく、1つずつの面白さをよりピーキーに、強く打ち出すことで、新たなユーザーさんを含め、楽しんでいただきたいです。発売まではまだ長いですが、一緒にGE2を作っていければと思っています。」

 今回多くの新要素が公開された「GE2」。これでも新要素はごく一部ということで、どんな新要素が搭載されるのか、続報に期待したい。


(C)NGBI

(2011年 9月 15日)

[Reported by 木原卓]