C&Cメディア、「タルタロス」最新アップデート体験レポート
新ギミック盛りだくさんの「結界の帳幕」に挑戦!


4月20日開催

シーアンドシーメディア本社



 株式会社シーアンドシーメディアは、Windows用MORPG「TARTAROS -タルタロス-(以下、タルタロス)」に新マップなどを追加するアップデート「UPDATE ver1.4 結界の帳幕(ちょうばく)-拘束の空中要塞-」を4月28日に実装する。今回実装されるのはレベル63から入れるようになる新マップ「結界の帳幕」と、2つの新ミッション、各キャラクターの新装備だ。新マップ導入に合わせてレベルキャップが63から65まで引き上げられる。

 また、“アップデートの実装記念”と“端午の節句”に合わせて4月28日から5月12日の2週間に、2つのシステムイベントが開催される。この期間中は広場に兜の五月飾りと鯉のぼりがお目見えする。アイテムモールでは背中に装着できる鯉のぼりが2色販売されるほか、イベントの報酬として頭でぴちぴち動く小さな鯉も手に入る。

 この記事ではシーアンドシーメディア本社にお邪魔して体験してきた、新マップと新ミッションをレポートしたい。合わせて、「タルタロス」運営ディレクター川原久義氏に話を聞いてきた。


【端午の節句にあわせたイベントを開催】
プレーヤーが集まる広場に兜の五月人形や鯉のぼりが出現。この季節ならではの記念撮影を楽しもう
背中に付ける2色の鯉のぼりアバターと、課金アイテムに加えて、イベントでももらえる頭に食い付いたミニ鯉



■ いよいよクライマックス間近! 空中に現われた要塞を封じろ!

「結界の帳幕」マップにある村の上空には、結界に囲まれた審判の要塞が見える

 前回実装された「アルニカ修道院」のラストで登場した巨大な浮遊兵器「審判の要塞」。今回実装されるのはこの審判の要塞を封じるための道筋に当たるマップだ。今回はミッションのみの実装となり、このマップを舞台にしたシナリオは6月に入る予定だ。以前はミッションとストーリーは同時に入っていたが、ここ数回はミッションが先行する形が続いている。

 「結界の帳幕」マップの村はアルニカ修道院から山手に入った場所にある、空を見上げると巨大な結界で動きを封じられた審判の要塞を間近に見上げることができる。村には要塞を封じるために世界各地から力をもった術法師が集まっているため、人間だけではなくいろいろな種族の術法師を見かける。

 「アルニカ修道院」には話しかけるキャラクターによって反応が変わるNPCがいたが、それが好評だったのか、このマップでは、すべてのキャラクターでNPCの返事が変わるようになっている。シノというキャラクターで試してみたが、共通メッセージとオリジナルメッセージがランダムで登場する形だったので、何度か話しかけてみるといいだろう。


上空に審判の要塞が浮かぶ夜の村には緊張感がある
村には要塞を封じるために集まった術法師が大勢いる。中には人間ではない人種も
NPCのセリフは、話しかけるキャラクターによって微妙に変化する。特定のキャラクターでしか得られない情報もあるようだ



■ 「ロックの駐屯地」には近距離と遠距離の攻撃を使い分けるモンスターが登場

ワニに似たロックという獣人が住む沼地

 推奨レベルが63から64の「ロックの駐屯地」は、今までのミッションと同じようにポータルを移動しながらボスのところまで行く形のダンジョン。「ロック駐屯地」はロックと言うワニに似た獣人がたむろう沼地だ。マップの道が少し広くなった場所には「タワー」という防衛兵器が設置してある。これは今まであった遠距離攻撃してくる砲台的な敵だが、近付くと同心円状に機雷をばらまく範囲攻撃をしてくる。

 同じく「ロックハンター」というワニのNPCは遠距離にいる時には手にしたパチンコで玉を撃ってくるが、近づくとパチンコを棍棒のように振り回して攻撃してくる。「今までは遠距離攻撃をしてくる敵は、1度下がって距離をとってから攻撃をしてくるようなものが多かったのですが、今回は今までとは違う攻略の楽しみが増えるのではないかと思います」(川原氏)。

 このミッションのボスはワニガメのような巨大カメに乗ったワニ「呪術師ディセント」。体力があるうちはカメで突撃してきたり、カメが地面を踏みつけて飛び出した瓦礫で攻撃したり、カメが口から吐く炎の範囲攻撃などカメを使ったパワータイプ的な攻撃を仕掛けてくる。体力が半分前後まで減ってくると、太鼓を叩きながら円形のエフェクトを出して広範囲に雷を落とす範囲攻撃を使ってくる。攻撃に当たると感電状態になる。円形のエフェクトが出た時点から攻撃を受け付けなくなるので、すぐに逃げて回避したほうがいい。


凶暴そうな亀に乗ったボス「呪術師ディセント」。良く見ていると、時々振り落とされて怒っている
沼地の道には遠近攻撃を使い分けてくるタワーや、ロックハンターといった敵が出没する
ボスの攻撃は最初はパワータイプ。円形のエフェクトが見えたら直後に雷の範囲攻撃がくるので注意



■ 4段階の難易度ごとに目的が変わる、新ミッション「審判の要塞」

「審判の要塞」は「召喚の門」がある広場だけのミッション。4種類のミッションはそれぞれに趣向が違って遊びごたえがある

 レベル64から65向けのハイエンドミッション「審判の要塞」には難易度によって4種類の遊び方がある。ミッションにはノーマル、ハード、エキスパート、マスターという4つの難易度があるが、これまでのミッションではハードからマスターの3段階は敵の強さ以外に違いがなく、作業感の強さを指摘する声があった。その改善策として、「審判の要塞」ではすべての難易度に違った内容のミッションが導入されている。

 「審判の要塞」は道を進んでいくタイプではなく、上空に要塞が浮かぶ広場のような場所だけのダンジョンだ。広場には結界の要塞から敵を送りこむ転送装置「召喚の門」がある。「ノーマル」のミッションは、この門から送りこまれてくる「バルガスクリーチャー」という敵を地面のポータルに入れないように5分間守り切るというものだ。

 門は3つあり、バルガスクリーチャー以外にもたくさんの敵が出てくる。バルガスクリーチャーはドラゴンのような姿のモンスターで、頭の上に剣のアイコンが浮かんでいる。現われるとまっすぐにポータルを目指してくるので、すぐに倒さなくては入られてしまう。制限時間以内に15匹に入られてしまうと失敗だ。最初のうちは1カ所ずつ出てくるのだが、タイムリミット近くになると3カ所同時に複数のモンスターが出てくるので非常に忙しい。5分間ポータルを守り切った後、最後に出てきた「殉神団護衛隊長」というボスを倒せばクリアとなる。


【ノーマルモード】
「召喚の門」から出てくるバルガスクリ―チャーをポータルに入れないよう素早く倒す

 「ハード」モードでは結界を張る術法師を襲ってくるモンスターから守るという内容に変わる。術法師は術の最中動けないので、プレーヤーが敵を倒したり、回復したり、タウントで敵をひきつけたりして5分間守り抜くとボスが出てくる。こちらも最後に「殉神団護衛隊長」を倒せばミッションクリアとなる。


【ハードモード】
イベントシーンのあと、門から続々と沸いてくるモンスターから5分間、術法師を守る

 「エキスパート」モードも、同様に術法師を守るが、さらに3つある召喚の門を壊していくという要素が加わる。制限時間はないが、門は結界に守られていて、術法師がその結界を解くまではダメージを1しか与えられない。装置を壊せばモンスターは出てこなくなるので、最初が1番大変だ。またここから最後に出てくるボスが、「審判のノイテリア」という鎧を着た敵に変わる。


【エキスパートモード】
守っている術法師が召喚の門にかけられた結界を解いてくれる。順番に門を壊していけば、最後にボスが現われる

 「マスター」モードでは、壊さなくてはならない門の数が4つに増え、すべて破壊すると最終ボス「無形のベルコス」が現われる。黒い不気味な人型の敵だが、攻撃をする時だけカマキリや牛、鳥に形を変形させてその形に即した攻撃を仕掛けてくる。このボスを出現してから5分以内に倒すことができればクリアだ。かなり強いボスなので5分はあっという間だ。門からは「エキスパートモード」のボス「審判のノイテリア」も出てくるので、残したまま門を壊すとボス2人が暴れまわることになる。


【マスターモード】
すべての装置を壊すと、カットシーンが始まり「無形のベルコス」が現われる
川原氏によると「マスター」モードは社内テストでもフルパーティーでなければクリアできなかったそうだ
マスターモードのボス「無形のベルコス」。無機質で今までになく邪悪そうな雰囲気の敵だ



■ 6月に新シナリオ実装のアップデート、次回アップデートで「スキルフェーズ」の調整も

 6月に実装予定のシナリオで、第1部の8割ぐらいのストーリーを消化しているのではないかと川原氏。まだ最終的なボスがどうなるかは分からないが、年内の完結に向けていよいよクライマックスに突入していくという感じだ。

 ストーリー部分以外の調整についても聞いてみた。3月29日に実装された新システム「スキルフェーズ」によって、キャラクターのスキルでの差別化が可能になり、1つの方向性に特化したキャラ作りで個性を出せるようになった。しかし実装された能力に対して様々な意見が出ており、現在は試用期間という形でユーザーから意見を集めている。

 「愛着があるキャラクターが弱くなった、もしくは特定のキャラクターが急に強くなったというご意見をたくさんいただいております。そういったユーザー様のご意見をお問い合わせだけでなく、公式掲示板やゲーム内でも募り、まとめて開発に提示させていただいています。特性を覚えるためのポイントが足りず「スキルフェーズ」を楽しめないといったご意見を多くいただいておりましたので、弊社と開発元で充分に協議をし、4月14日に獲得できる特性ポイントを増加させる修正を実施しました。不具合に関してはなるべく早い修正ができるように対応を行なっています」ということで、4月28日のアップデートに合わせて第1回目のバランス調整が入る予定だ。

 このバランス調整では、ユーザーからの意見を元に、各キャラクターごとにスキルディレイの時間調整やスキル効果の調整など、様々なバランス調整がはいる。また、特定のキャラクターが強くなり過ぎないように微調整も行なわれる。

 「今後もプレーヤーの皆さまと開発、運営が三位一体でゲームを盛り上げていきたい」と川原氏。夏に向けても様々な企画が進行しているようなので、こちらも新情報が出次第、随時お伝えしていきたい。


キャラクターの新装備

Copyright (c) 2010 C&C Media Co.,Ltd. All Rights Reserved.
Copyright (c) WeMade Entertainment Co.,Ltd. All Rights Reserved.
Copyright (c) INTIVSOFT. All Rights Reserved.

(2011年 4月 27日)

[Reported by 石井聡]