KDDI、au携帯電話の2010年夏モデルを発表

「KCP 3.0」端末が登場。アプリ通信量制限なしの機種も多数


5月17日 発表



スマートフォンやフォトフレームを含め、13機種をラインナップ

 KDDI株式会社は5月17日、au携帯電話の2010年夏モデルを発表した。5月下旬から順次、計13機種が発売される予定。

 今回発表された新端末において、ゲーム的なトピックは3点ある。1つは、CPUにQualcommのSnapDragonを搭載した新プラットフォーム「KCP 3.0」が登場したこと。処理速度が大幅に向上し、さまざまな操作のレスポンスが向上している。アプリケーションに関しては、従来の「KCP+」プラットフォームと同じBREW 4.0だが、より快適なゲームプレイを求めるならば「KCP 3.0」対応端末を選ぶべきだろう。対応端末は「REGZA Phone T004」と「BRAVIA Phone S004」の2機種。

 2つ目は、アプリケーションの通信量制限なしの端末が増えたこと。従来機種ではアプリケーションでの通信量が1日3MBまでに制限されていたが、その制限がない端末が2009年秋頃から登場している。今回発表された端末の中では、「簡単ケータイ」とスマートフォン「ISシリーズ」を除く8機種が通信量制限なしとなっている。ゲームプレイ時に頻繁に通信が発生するオンラインゲームをプレイしたいユーザーにとっては必須の機能といえるだろう。

 3つ目は、「au Wi-Fi WINカード」の登場だ。文字どおり、携帯電話で無線LANを使用できるようにするもので、microSD形式の超小型LANカードとなっている。これも高速で安定した通信が求められるオンラインゲームや動画配信サービスなどを利用する際には重宝するだろう。対応機種は「REGZA Phone T004」と「BRAVIA Phone S004」の2機種。本体とは別売りとなり、6月中旬よりauショップなどで4,200円で販売される予定。対応規格はIEEE 802.11b/g。なお「AQUOS SHOT SH008」は標準で無線LAN機能を有しており、「au Wi-Fi WINカード」なしで同様のサービスを利用できる。

 今回発表された端末の中で、ゲームユーザーに最もお勧めできるのは、上記3点を全て満たした「REGZA Phone T004」と「BRAVIA Phone S004」となるだろう。仕様的には「REGZA Phone T004」は12メガピクセルのカメラを搭載、「BRAVIA Phone S004」は画面を縦横両方に開けられるデュアルオープンスタイルを採用しているといった特徴がある。あとは見た目も含め、好みで選ぶといいだろう。

 また今回ゲームユーザーにとって最も恩恵の大きいのは、アプリケーションの通信量無制限の端末が揃っていることだ。通信量制限のために遊んでいたゲームが中断し、翌日まで遊べなくなった……という経験がある人には、今回の端末は必携だ。選択肢も8機種と幅広く用意されているのも魅力となるだろう。


東芝製端末「REGZA Phone T004」。「KCP 3.0」に対応した端末で、12.2メガピクセルのカメラや、ワンセグ画質を向上させる「モバイルレグザエンジン2.0」などを搭載する。ゲームアプリの「ドラゴンクエストIII」の体験版は、「簡単ケータイ」とスマートフォンを除く8機種全てに収録されていた。「デビル メイ クライ4 リフレイン」はダウンロード用アプリで、起動すると公式サイトへ誘導される
ソニー・エリクソン製端末「BRAVIA Phone S004」。「KCP 3.0」に対応し操作レスポンスが向上。さらにデュアルオープンスタイルや、ワンセグのコマ数を4倍にする高画質機能を有する。ゲームはワンボタンで遊べるテニスゲーム「ガチンコ☆テニス Mobile」の体験版を収録
日立製端末「beskey」。キーの入力方式に応じて最適化された3つのキーパッドを自由に交換できる「セレクトキーパッド」が特徴。「KCP 3.0」には対応しないが、インターフェイスを好みに変えられるのはゲームユーザーにとってもメリットがある。ゲームは「ぷよぷよフィーバー」の体験版を収録
カシオ製端末「EXILIMケータイ CA005」。国内最高という13メガピクセルのカメラを搭載ソニー・エリクソン製端末「Cyber-shot ケータイ S003」。従来比48倍の明るさを持つPLASMAフラッシュを搭載したカメラケータイシャープ製端末「AQUOS SHOT SH008」。標準で無線LAN機能を搭載。12.1メガピクセルのCCDカメラも搭載する
シャープ製端末「SOLAR PHONE SH007」。ソーラー充電対応端末で、従来機種よりも発電効率が向上している京セラ製端末「SA002」。世界初という防水対応のスライド型携帯電話。7色のバリエーションが用意されている
シャープ製スマートフォン「IS01」。Android OS 1.6を搭載した端末で、5インチタッチパネルとフルキーボード、ワンセグ機能を搭載。“~@ezweb.ne.jp”の電子メールに8月下旬以降に対応予定東芝製スマートフォン「IS02」。Windows Mobile 6.5.3を搭載したWindows phoneで、4.1インチ有機ELタッチパネルを搭載。スライド型のQWERTYキー搭載機種としては世界最薄としている

(2010年 5月 17日)

[Reported by 石田賀津男]