英Codemasters、インド最大手ゲームメーカーZAPAKの傘下に


4月6日正式発表(現地時間)



 英大手のゲームメーカーであるCodemastersは現地時間の4月6日、株式の50%をインドのReliance ADAグループの子会社でありReliance Big Entertainment(RBEL)に対して売却することに合意したと発表した。契約の詳細や今後の方針については明らかにしていない。

 今後Codemastersは、RBELのゲーム部門ZAPAK Digital Entertainmentの傘下としてゲーム事業を展開していくことになる。ZAPAKは、インド最大規模のゲームメーカーとして、インド内でオンラインゲーム配信ビジネスやネットカフェ運営、ゲームソフトの流通などを行なっている。他の子会社としては、欧米やアジアでカジュアルゲームやモバイルゲームを展開しているJump Gamesがいる。

 ZAPAKとしては、ゲーム専用機の開発力と販売網を持つゲームメーカーの買収は今回が初めてとなる。ZAPAKが今後グローバル展開を推進していく上で、Codemastersをどのように活かしていくのかが注目される。

【ZAPAK CEO Rohit Sharma氏のコメント】
私たちはCodemastersと提携することを大変嬉しく思います。Codemastersには優秀な技術や開発力、そして強力な販売体制がありますので、私たちが国際的に展開する、ゲームのポートフォリオを補強してくれることと確信しています。またZAPAKの強みである、モバイルゲームにおける国際的な競争力を活かすことで、Codemastersの得意とするレースゲームやクリケットなど、魅力的で人気のタイトルが十分に活用できるものと期待しております。

【Codemasters CEO Rod Cousens氏のコメント】
このような提携の機会に恵まれたことは非常に光栄であり、開発面および販売面においても素晴らしいニュースだと思います。RelianceそしてZAPAKは、潤沢なリソースを有していますので、マルチプラットホームで展開する、ゲームのコーディング技術の可能性とオンラインでの卓越性を最大限に引き出してくれることでしょう。特に世界で最も急速に成長する市場においては、これを実現してくれるものと思います。Codemastersの未来は、かつてないほど輝いています。この先には、まったく新しいゲームが待っているのです。

(2010年 4月 7日)

[Reported by 中村聖司 ]