コーエー、「真・三國無双 Online」大規模アップデート「Revolution 5」先行体験レポート
3種類の新武器や「属性付加」など新要素の使い心地をチェック!

11月10日

CJインターネットジャパン本社



新章では「赤壁大戦」後の三国志世界が舞台になる

 コーエーが開発し、CJインターネットジャパンが運営しているMMOアクション「真・三國無双 Online ~神将乱舞~(以下、三國無双 Online)」の最新大型アップデート「Revolution 5」がいよいよ11月17日に実装される。

 「三國無双 Online」は三国志の世界観を舞台にしたコーエーの大ヒットゲーム「真・三國無双」シリーズをベースにしたオンラインゲーム。「真・三國無双」と同様の爽快感のある戦闘をパーティープレイで楽しんだり、最大12対12の対人戦を行なう事ができる。レベルの概念はなく、武器の強さがキャラクターの強さに直結するため、武器の強化が重要な要素になる。

 「Revolution 5」では「赤壁大戦」後の魏・呉・蜀鼎立時代が舞台の新シナリオ「荊州鳴動」がスタートする。また武器に属性を付加できる「錬成炉」と3つの新武器、新しい動物副将「熊猫(パンダ)」が登場する。アップデートを間近に控えて、情報を見ながらワクワクしている人も多いだろう。今回、一足早く「Revolution 5」を体験できるチャンスを得た。盛りだくさんなアップデートの中身を紹介しつつ、体験プレイのインプレッションをお届けする。



■ 新シナリオ「荊州鳴動」では「南蛮」の武将「孟獲」と「祝融」が登場!

新NPC勢力「南蛮」。原作同様、南蛮征伐に行くことになりそうだ

 「Revolution 5」は、赤壁の時代から1年後の208年から始まる。ついに三国が鼎立し、蜀の領土が比較的多い状態だ。原作では南蛮征伐がある時代なので、勢力図にも南蛮が登場している。南蛮はNPCだけの勢力として登場するので、残念ながらプレーヤーが所属する事はできない。だが「争奪」によって武将「孟獲」と「祝融」を所属武将として迎えることは可能だ。南蛮は位置的に四川の下にあるので、劉備の勢力に属するプレーヤーが早い段階で戦う機会を得そうだ。

 新章で、登場する武将のラインナップも一新される。赤壁で命を落とした周瑜がいなくなって、関羽の息子関平らが新たに登場するなど、世代交代が行なわれているのが特徴だ。周瑜ファンは「列伝特務」に新たに加わる「苦肉の計」で会える。「苦肉の計」は12月1日の15時から開始される。「Revolution 5」では他にも「列伝特務」の新ストーリーが予定されており、月に1本程度のペースで実装されていく予定らしい。



■ 新動物副将「熊猫」や、新たな対NPC戦「賊討伐」でプレイの幅がさらに拡大

新しい動物武将「パンダ」。やや小振りなのでまだ子供なのだろうか?

 メインストーリー以外の部分では、新たなNPC戦「賊討伐」と、パーティーを組みやすくする新機能「出撃勧誘」が実装される。今までのNPC戦は、対NPC用のクエストコンテンツ「特務」と、対人コンテンツの「激突」で相手が来ない場合に起こっていたが、「賊討伐」はそのどちらとも違う新たなコンテンツだ。内容は、目的を達成して報酬を得る「特務」に近いが、「特務」にある参加人数の縛りがない。ソロから4人までその時にいる人数でプレイすることができるのが特徴だ。「激突娘娘」に新たに追加されるコマンド「賊討伐」から参戦できる。

 始まると、ルームマスターが強さを設定する。スタート地点に「初級」、「中級」、「上級」というNPCが立っているので、そのいずれかに話しかけることで制限時間などが設定される。今回の体験プレイでは「初級」を体験した。最初の目標は、4人がそれぞれ敵を100人ずつ倒せというもの。制限時間は5分でその時間内に目標を達成できれば、次の目的が提示される。次の目標は武将撃破で、最後は全員で2,000人の敵兵を倒せば無事クリアとなった。


「賊討伐」は、NPCが相手の自由な人数で参加できる「特務」というイメージステージに飛ぶと最初に難易度を決定する難易度が決まると、勝利条件が提示される
死ぬと近くの拠点から再出発する。「パンダよ、ふがいなくてすまん」制限以内に全員が条件をクリアしなければならない条件をクリアすると、次の条件が提示される

 もう1つの要素「出撃勧誘」は、「激突」、「闘技」、「演習」に出撃する際、「自動勧誘」が選べるようになるというもの。ルームを作るときにデフォルトでONになっており、ルームを作ってから30秒間部屋が満員にならなかった場合、ルームマスターの「格」に近いプレーヤーをシステムが自動的に勧誘する。街中でぼんやりしていると、突然勧誘される事もあるわけだ。参加するチャンスは1度だけなので、断るとそのルームの戦闘にその場から参加する事はできない。ちなみに、勧誘希望の設定をしていなかったり、絶交しているキャラクターは勧誘されない。

 人気のある対人戦「乱戦」用には、新たな地形「山道(さんどう)」が追加される。「山道」自体は既に「激突」にある地形で、基本の構造は「激突」用と同じだが、対人用にMOBの配置やオブジェクトの位置が変更されている。

 他にも、新動物副将にはいかにも中国らしい「猫熊(パンダ)」が追加された。このパンダを連れて街で新コマンド「/trick」を実行すると、パンダがエフェクトとともに可愛く踊ってくれる。他にもいろいろと可愛い動きでプレーヤーを楽しませてくれる。スタッフ入魂の戦闘モーションもこれまたキュートなので、パンダを連れて戦場に赴いた時にはぜひ、パンダの活躍を見守ってあげて欲しい。


街中を歩いていると、突然勧誘が来ることもある「乱戦」に新たに「山道」マップが追加された「乱戦」用にオブジェクトの配置などが変更になっている
パンダのモーションはぜひ実際にやって確かめて欲しい



■ 「属性付加」で武器を強力に強化、しかし最強の武器を作るのはかなり険しい道

「属性付加」には新家具「錬成炉」が必要になる
「属性付加」を施した武器は属性ごとに色が変わる

 「属性付加」は武器自体に属性を持たせる新しいシステムだ。今までは武器への属性は1回限りの使い捨てアイテム「属性玉」で行なっていた。だが「属性付加」によってアイテムを使う必要がなくなるので、出撃の時に選べる「直接アイテム」の選択肢が増える事になる。例えば武器に炎属性を付加して、アイテムは回復系ものを使う事もできる。1回の戦闘中に発動する属性は1種類だけで、アイテムの効果が優先される。武器に風属性が付いていても、火属性の「属性玉」を持っていれば発動するのは火属性になる。属性武器や属性玉を持っていると、プレーヤーキャラクターの腕に属性ごとに色が違うエフェクトが付くので、外からでもどの属性の武器を装備しているかが一目でわかる仕組みだ。

 武器に属性を付けるには、新家具の「錬成炉」を使う。無双コインで入手する、やや成功率が高くなる「錬成炉・改」もある。錬成には土台となる武器の他、「錬丹」と「極炎玉」などの材料が必要になる。成功すると、炎なら赤、風なら緑、雷なら黄色、氷なら青、斬なら紫に武器の色が変わる。

 属性が発動する確率は、武器に付けた属性のレベルが高いほど上がる。属性のランクは5段階あり、「錬成」の成功率は順を追うごとに下がっていく。最初は75%程度だったが、5段階めでは3%程度になるのでかなりの運が必要だ。武器には従来の「鍛錬耐久度」に加え「属性耐久度」が新たに加わる。どちらの耐久度も戦闘で減少していき、「属性耐久度」が0になると、せっかく付けた属性が1段階ランクダウンしてしまう。修理にはそれぞれ別のアイテムが必要だ。


炎属性を付けた「旋棍」雷属性を付けた「盤刀」氷属性を付けた「鉄笛」



■ 3種類の新武器「鉄笛(てってき)」、「旋棍(せんこん)」、「盤刀(ばんとう)」の使い心地をチェック

新しくユーザー使用可能になる3つの武器

 「Revolution 5」では「鉄笛」、「旋棍」、「盤刀」の3種類の新武器が登場する。「Revolution 5」の開始と同時に実装されるのは、甄姫(しんき)が使用している「鉄笛(てってき)」のみで、「旋棍」は12月15日予定のアップデート「旋棍で」、「盤刀」は2010年1月19日予定のアップデート「盤刀」から入手可能になる。今回のテストでは3つ全てを試す事ができたので、それぞれの印象を説明と合わせて紹介しよう。

・「鉄笛」

 「鉄笛」は文字通り戦闘用に加工した鉄製の笛で、女性用の武器らしくモーションも全体的に女性的だ。リーチは短めだが、回転攻撃で周囲の敵をなぎ払える。コンボ攻撃や「無双乱舞」では笛を吹いて相手を倒すというトリッキーな技が使える。「究極強化」の「天運(てんうん)」は、敵味方すべての武器の究極効果がランダムに変化するという、こちらもクセのある技。威力やリーチを考えると、玄人向きの武器と言えそうだ。


回転攻撃で周囲の敵をなぎ払っていく
「無双乱舞」は笛を吹いて相手を吹っ飛ばす特殊な攻撃
「究極強化」は全ての効果がランダムで発動する。今回は「不屈」が発動楽器を元にした武器らしく、音符を出しながら戦う

・「旋棍」

 「旋棍」は対術と駆使した軽快な攻撃が可能な棍で、形はいわゆるトンファーだ。NPCでは孫策が使用していた。両手に持って振り回りながら戦う。乱闘に向いた使い易い武器で、コンボを決めるとキックを交えながら激しく打ち込んでいく。「無双乱舞」も、まさに乱舞といった雰囲気の乱打攻撃だ。また「究極強化」では、体力に比例して攻撃・破壊・防御力が上下する。


無双シリーズを象徴、ある意味オーソドックスな武器。殴って殴って殴りまくろう


・「盤刀」

 幅の広い刃を持つ大刀で、切るというよりなぎ払うといった大振りな攻撃を行なう。攻撃スピードは全般的に遅めで、移動スピードも上記2つの武器に比べると遅いが、その分威力がある。また、弓の名人黄忠の使用武器だったため、チャージ攻撃では弓による遠距離攻撃となる。


威力はあるが、やや攻撃スピードに劣る
チャージ攻撃では弓に持ち替えて攻撃する



■ GMですらクリアできなかった究極の「挑戦特務」に挑戦!

腕に自信のあるプレーヤーが己の限界を試す場所だ

 上記の要素に加え、高レベル向けの新規コンテンツとして、3本の「挑戦特務」が追加される。「挑戦特務」は制限時間内に任務を達成するタイムアタックのコンテンツ。新しく加わる「挑戦:英傑強者」、「挑戦:英傑達人」、「挑戦:英傑修羅」は既存の「挑戦特務」を全てクリアしたプレーヤーだけが受けられる高難易度の「特務」だ。3つの「挑戦特務」にはそれぞれ「真・三國無双」シリーズの武将が登場する。クリアするには、次々に現われる武将を、だいたい1人当たり2分程度で倒して行く必要がある。

 早速「挑戦:英雄達人」と「挑戦:英雄修羅」を試してみた。「挑戦:英傑達人」は湖沼ステージで、「挑戦:英雄修羅」は連環船ステージだ。最初の達成条件は「挑戦:英傑達人」が「甘寧を撃破せよ!」で「挑戦:英雄修羅」は「許猪と典韋を撃破せよ!」だった。武器は最高ランクまで「属性付加」したものだったが、既にこの時点でまったく歯が立たない。武将に1発殴られてると死んでしまうので、近づくのも危険という状態だ。案内をしてくれたGMによると、武器を「制圧」用に強化しているため、武将を倒すには不利だからということだ。

 試しにGMにお手本を示してもらった所、まずは武将の周囲にいる雑魚を倒し、「仙箪(せんたん)」を拾って充分にキャラクターを強化してから、準備万端で臨んでいた。それでもワンミスが死につながるタイトさゆえに残念ながら撃破はできなかった。

 新たに追加された3つの特務は、このクエストで何かを手に入れるというよりは、今まで培ってきた力を試す最高の戦場として用意されている。全ての武将を倒すのは現時点では限りなく不可能に近いが、今後プレーヤーの中にはクリアする強者もでてくるかもしれない。


難易度は「S」。いざ出陣すぐに最初の目標「許猪」が現われるそして即死。一撃死とは……
もう1人の目標「典韋」カウンターの数字に注目して欲しい約1秒で死亡。かなりの強敵だ
諦めてGMの方にお手本を見せてもらう華麗にコンボを決めつつ戦うが、力尽きる結局最初の敵をここまで減らしたところでタイムアップ



■ 高レベル向けのコンテンツが充実した「Rev 5」。よりマッチングしやすくなり、戦い易くなった

新章を記念したキャンペーンが多数予定されている

 「Revolution 5」の実装を記念した「記念服飾」が男女各3点ずつ戦場でドロップする。また、過去に実装されて人気のあった服飾が、11月17日15時から12月15日12時まで「骨董商」で入手できる。他にも新章を記念した様々なキャンペーンが予定されている。

 プレイしてみて印象的だったのは、属性攻撃が出やすくなった事や腕にエフェクトが付いたり武器の色が変化したりと、ビジュアル的に今まで以上に華やかさが増した事だろう。新しい3つの武器もそれぞれに個性的で、人気が出そうだ。さらに新動物副将パンダのかわいらしさは予想以上。入手難易度はそれほど高く設定されていないそうなので、ここはぜひ手に入れておきたい。

 武器に属性が付加できるようになったことで、防具への属性付加が持つ属性攻撃を防ぐ能力がこれまで以上に重要になる。武器への付加も、毎回同じでは相手に対策をとられてしまう事になるので、そのあたりの駆け引きが熱くなりそうだ。


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(2009年 11月 16日)

[Reported by 石井聡]