スクエニ、Wii「FFCC クリスタルベアラー」【特集第2回】
キャラクター編:クラヴァット族のレイルなど4つの種族が存在


11月12日 発売予定

価格:7,340円

CEROレーティング:B(12歳以上対象)


 株式会社スクウェア・エニックスは、Wii用アトラクション・アドベンチャー「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー」(FFCC クリスタルベアラー)を、11月12日に発売する。価格は7,340円。CEROレーティングはB(12歳以上対象)。

 「FFCC クリスタルベアラー」の特集記事の第2回目となる本稿では、本作の世界に存在する4つの種族と登場キャラクターの情報を紹介する。

■ 特徴の異なる4つの種族

 本作の舞台となる世界には、「クラヴァット族」、「セルキー族」、「リルティ族」、「ユーク族」の4つの種族が存在している。ここでは各種族の特徴を紹介する。

【クラヴァット族】
自己犠牲心が強く、温厚で平和を好み、大地を愛するクラヴァット族。器は大きいが野心や自己顕示欲が極端に低い為、リルティ族の使用人として生活する者も少なくない。農業や畜産業といった分野での活躍が目立ち、この分野では彼らの存在は欠かすことができないようだ。クリスタルベアラーであるレイルも、困っている人を放っておけないというクラヴァット族特有の性格を併せ持っている
【セルキー族】
自由奔放な性格の種族。多くのセルキー族はリルティ族の支配を嫌い、王国の支配機構と関係のない土地で生活をしている。このため王国からは、セルキー族は犯罪や犯罪まがいの行為に手を染める連中として警戒されている。中には組織的な動きを見せるセルキー族もいるが、反リルティ勢力としての力は弱く、ほとんど相手になっていないようだ
【リルティ族】
登場する種族の中で、唯一国家を持ち、王政を敷いているリルティ族。遥か昔は“武”の民と呼ばれ、戦場の覇者として名を馳せていたが、現在は持ち前の手先の器用さを発揮し、他種族をはるかに凌ぐ文明力・組織力を持っている。虚飾に満ちた貴族も多いが、武の民らしい職人気質の民や軍人も数多く存在している
【ユーク族】
4つ目の種族は、先の大戦でリルティ族に敗れ、世界から姿を消したユーク族。消えたはずの種族であるが、クリスタルアイドルを捜し求めるアミダテリオンはユーク族の1人である。アミダテリオンがクリスタルアイドルを追い求める理由とは一体!?



■ 登場キャラクター

● レイル:Layle

『俺に任せろ!』

種族:クラヴァット族
性別:男性

 右の頬の一部がクリスタル化したクラヴァットの青年。

 クリスタルベアラーという事もあり、よほどの事でもないとうろたえたり、躊躇したりする事がない。「俺に任せろ」という言葉に恥じない、結果を残す信頼できる男。仕事を邪魔された“借り”を返すためにアミダテリオンを追い始める。それは任務でもあり、私的な欲求でもある。

 クリスタルベアラーの持つ能力と一口でいっても、みな違った能力を持っている。本作の主人公であるレイルは、周囲に存在する物体を自由に操る(引きよせる、弾き飛ばす、放り投げるなど)、もしくは存在するものに干渉し、自らを操る(驚異的な跳躍)といった引力の力を自在に操ることができる。




● クァイス:Keiss

『やっぱお前はトラブルの種だぜ』

種族:セルキー族
性別:男性

 セルキーとしては珍しく、積極的に王国に関わって生きる男。

 参謀長のジュグランから直接の命令を受けることも増え、はみ出し者のクリスタルべアラー・レイルと手を組んで、軍では解決が難しい任務を引き受けている。今回も軍の代行として、平和の象徴・客船アレクシスの護衛にあたっていた。

 レイルの相棒として登場するクァイスは、自分では利益第一でスマートに生きていると思っているが、見た目の軽さとは裏腹に、頼れるしっかり者だったりする。レイルとの関係は、お互いに利益が優先されるものの、相棒としての信頼度は高いようだ。

クァイスの言動を見ている限りでは、セルキー族というのは俗世間から離れた存在のようだ。クァイスをはじめ、セルキー族がレイルの冒険にどう関わってくるかが非常に気になるところ

● ベル:Belle

『あたしはね、一人でやれんのよ』

種族:セルキー族
性別:女性

 多くのセルキーが盗みなどで暮らす中、情報を取引して暮らす活動的なセルキーの娘。

 どんな時も愛用のカメラ(恐らく盗品)を肌身離さず持ち歩き、情報収集に余念がない。今回もネタ探しのため、客船アレクシスの記念飛行式典に“密航”。そのカメラに収めた情報は、軍から追われるには十分すぎる内容だったようだ。そんな状況すら意に介さず、さらなる情報を探し求める彼女の行先は、レイルと同じ方向を向いているようだ。

 セルキー族のベルは、何かとレイルと関わりあいを持つことになる。常に明るく前向きで積極的な性格だが、口の悪さや自己中心的な所はセルキー族の特徴通りといっていいだろう。お宝の匂いに敏感な彼女は、いつも何かに追われているようだ。そんな状況すら意に介さず、さらなる情報を探し求める彼女の行先は、レイルと同じ方向を向いているようだ。


● バイガリ:Vygari

『悪さばっかりしてるみてぇだな』

種族:セルキー族
性別:男性

 セルキー離れした体格、凶暴そうな風貌の通り荒っぽい性格だが、仲間を思う気持ちは人一倍強く、セルキーズギルドの長としてその腕力と胆力で自分勝手なセルキーたちをまとめ上げている。

 支配層のリルティ族を嫌っており、王国の仕事をこなすクァイスを目の敵にしている半面、個性的で自主独立な人間を重んじる性格から、レイルとは良好な関係を築いているようだ。

 バイガリは、セルキーズギルドの長として君臨している。このためバイガリの下にはたくさんの情報が集まってくる。その情報を頼りに裏家業に身を落とす者たちが集まり、新たな情報を持ってくる。こうした背景から、バイガリは“情報”という武器の基に、反リルティ族の勢力を築き上げていった。

バイガリは、シドと同様にレイルの手助けをしてくれる存在のようだ。情報という名の武器を操るバイガリは、セルキーズギルドの長でもある。ギルドに関する情報は不明だが、レイルとの関わりが非常に気になるところである。レイルとの関係は良好だが、シドとは不仲?

 バイガリは魔晶機関を生み出したリルティ族を憎んでいるが、魔晶機関車を運用する「バイガリ鉄道」の社長という顔も持っている。バイガリ曰く、クラヴァットから二束三文で買い上げた機関車らしいが……。

【バイガリ鉄道】
何はともあれ広い世界を旅するには、各地に張り巡らされたバイガリ鉄道を利用しない手はないだろう。車内や駅構内には住民や旅人の姿も



● アルテア:Althea

『命に代えても私が守ります』

種族:リルティ族
性別:女性

 国王と王妃アレクシスの一人娘、すなわちリルティ王国の王女。

 幼いころに母アレクシスを無くし、国王が病床に伏せる今、彼女は自らを犠牲にしてでもリルティ族を守り、世界を守ろうとしている。また彼女の大らかな性格、利発さよりも優しさで人を惹きつける魅力こそが、国民の支持を集める理由となっている。お忍び姿で王都に出た際、レイルと運命的な出会いを果たす。


● ジュグラン:Jegran

『戦いに敗れた者が主張できる権利など、ない!』

種族:リルティ族
性別:男性

 リルティ王国軍参謀長。

 リルティとは思えない体躯の持ち主。魔晶機関の実験に参加するなど数々の功績が認められ、参謀長にまで上り詰めた。魔晶機関の運用に並々ならぬ意欲を持ち、客船アレクシスの記念飛行式典にも臨んでいる。彼の忠誠の対象は軍と王国であり、忠誠をまっとうするためなら手段は選ばない。それは今も昔もこの先も同じである。


● シド:Cid

『わしゃあ、信頼しとりますよ』

種族:リルティ族
性別:男性

 魔晶機関の生みの親で、元王国筆頭技師。

 現役を引退した今でも個人で工房を営み、スチームエンジンの研究をしている典型的な技術者。かといって意固地な職人肌でも無く、誰にでも親しく接することができるため、未だ王国の人間とのパイプは健在である。また知的好奇心からクリスタルべアラーにも興味を持っており、レイルとも親交が深い。

 クリスタルのエネルギーを産業に活かす「魔晶機関」を開発した天才でありながら、その人柄の良さから、王国内の主要人物はもとより、クリスタルベアラーであるレイルにも頼りにされるほどの好漢。王女アルテアには敬意と同時に娘のような愛情も感じており、良き理解者・相談相手となっている。セルキー族からは「玉ねぎ」と呼ばれている!?


 シドが工房を営む“橋の街”は、工業都市エリアとして栄えている。セルキー族やクラヴァット族、リルティ族が混在して生活しているこの橋の街では、混在から生まれる犯罪などが多発しており、治安の悪さは否めない。しかしながら、歩いているだけでも楽しめる独特の雰囲気を持っている場所でもある。

【橋の街】
王都と比べると全体的の雰囲気が暗く、汚れたイメージがある。個性的な住人が数多く存在するので、住人たちとのコミュニケーションを積極的に行なっていくといいだろう



● アミダテリオン:Amidatelion

『クリスタルが私に託した思い、その力を』

種族:ユーク族
性別:不明

 1人この世界に現われ、暗躍するユーク族。

 理知的であると同時に滑稽に見えることもある。そもそも、存在しないはずのユーク族が何故この世界に現われたのか、そして何を目的としているのか。その存在も含めすべてが謎に包まれている。クリスタルベアラーであるレイルと対等に相まみえることから、ユーク族という事を除いても、常人ならざる存在であることに間違いない。

 この世に存在しないはずのユーク族が、アレクシス号の記念飛行に魔物と共に現われ襲撃。混乱へと陥れた謎のユーク族・アミダテリオン。襲撃は始まりだというが一体何が始まるのだろうか。護衛任務を邪魔されたレイルは、その“借り”を返すべくアミダテリオンの行方を追い続ける……。


 アミダテリオンは、魔法を自在に操ることができる種族として名を馳せたユーク族の1人。これまで何度かレイルと対峙したが、その度にレイルが呼ぶところの「すり抜け」なる能力によって逃げられてしまっていた。この能力もまたユーク族であることに起因しているのだろうか?あるいは、クリスタルベアラーと呼ばれる一部の異能者が用いる能力を魔法と呼ぶなら、アミダテリオンもまたクリスタルベアラーということなのだろうか?

 リルティ族に滅ぼされたユーク族だが、アミダテリオンは存在している。アミダテリオンがこの世で暗躍する目的はただ1つ、“リザレクション”を成すことにあるという。はたしてリザレクションとは一族の復活を意味するのだろうか?

時空を操り、意のままに物質を消し去り、そして出現させる能力を持つアミダテリオン。この能力は見方を変えると“召喚”にも見えると思うが……
リルティ族の至宝と呼ばれるクリスタルアイドルを手にしたアミダテリオンは、クリスタルに力を宿そうとする
目的はリザレクションであることを、レイルに語るアミダテリオン一族の無念を背負い邁進するアミダテリオン。邪魔するものは排除するのみ


(C)2009 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Character Design:Toshiyuki Itahana.

(2009年10月7日)

[Reported by 志賀康紀 ]