スクエニ、「FINAL FANTASY XIII PREMIERE PARTY」開催
PS3「FINAL FANTASY XIII」の発売日やテーマソングを発表
和田氏「『FF』のクリエイターたちは、皆様の期待を決して裏切りません」


9月8日 開催

会場:東京「日本科学未来館」


司会進行役を務めた山本モナさん

 株式会社スクウェア・エニックスは9月8日、東京の「日本科学未来館」にて「FINAL FANTASY XIII PREMIERE PARTY」を開催した。

 「FINAL FANTASY XIII PREMIERE PARTY」では、フリーアナウンサー/タレントの山本モナさんの司会進行のもと、プレイステーション 3用RPG「FINAL FANTASY XIII」(FFXIII)の発売日や価格をはじめ、テーマソングやサントリーとのコラボレーション企画といった「FFXIII」関連の情報が明らかにされた。

 発表会当日は、スクウェア・エニックス 代表取締役社長の和田洋一氏をはじめ、「FFXIII」のプロデューサーを務める北瀬佳範氏、同ディレクターの鳥山求氏、同コンポーザーの浜渦正志氏、さらにゲストとして、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ) 代表取締役社長兼グループCEOの平井一夫氏とサントリー食品 食品事業部部長の柳井慎一郎氏が登壇した。

 「FFXIII」の発売日と価格は、速報版でお伝えしたとおり、2009年12月17日、9,240円。そしてPS3本体同梱版に関する情報も、平井氏の「『FFXIII』の発売日には、新型PS3本体の同梱版を発売させていただきたいと考えています」というコメントのみで、詳細については後日改めて発表される。「FFXIII」のゲーム内容や新型PS3同梱版の詳細については、続報に期待したい。

 ちなみに、発表会では触れられなかったが、終了後に配布されたリリースによると「FFXIII」のCEROレーティングはB(12歳以上対象)となっている。


 冒頭の挨拶として登壇した和田氏は、発売日と価格を発表。続けて「1987年12月18日に初代『ファイナルファンタジー』が誕生して以来、全世界でシリーズ累計8,500万本を販売し、22年間に渡りファンの皆様に愛され続けております。“シリーズ”とは言っていますが、1作目から13作目まですべて、新たに生まれ変わった『FF』です」と「FF」シリーズの足跡を振り返った。

 また、10日ほど前に鑑賞した本作のPVについて「素晴らしい出来でした。『FF』になったと実感しました」と感想を述べたあと、「毎回、異なるストーリー、世界観、ゲームシステムでお届けしている『FF』ですが、『FF』を作っているクリエイターたちの魂こそが『FF』なのだと思います。それがユーザーの皆さんに理解して頂けているからこそ、これだけ長い間愛され続けているのだと感じています。『FF』のクリエイターたちは、皆様の期待を決して裏切りません。どうかご期待ください」とファンへのメッセージを残した。

 ゲストとして登場したSCEJの平井氏は、「PS3で初の『FF』シリーズとなります。思い起こせば、PSシリーズの歴史というのは、『FF』とともに歩んできたと思います」と、PSシリーズと「FF」シリーズの関係を述べ、「世界中のファンが待ちに待ったこのタイトルですが、私どももスクウェア・エニックスさんとタッグを組んで、年末に向けてサポートしていきたいと思います」と、今後も協力を惜しまない姿勢を覗かせた。

スクウェア・エニックスの和田氏SCEJの平井氏
和田氏に続いて登壇した北瀬氏(写真左)と鳥山氏(写真右)。発売日が決まった今の心境としてそれぞれ、「僕自身も発売日をお伝えできる日がくるのを心待ちにしていました。時期的にも年末年始という、家で過ごせる時間の多いタイミングだと思うので、インフルエンザに気をつけて万全の体調で発売日を待っていていただけたらと思います(北瀬氏)」、「『FFXIII』は、“RPGの未来形”をコンセプトに開発してきました。美麗なグラフィックスや感動的なストーリー、アクション性が増した新たなアクティブタイムバトルなど、すべてが「FF」の名に恥じない内容に仕上がりました(鳥山氏)」とコメントした「ゲーム中でもオーケストラによる音楽を使用しています。海外で100人を超える編成のオーケストラを収録したり、ゲーム中で歌が流れるなどの新たな試みも盛り込んでいます。音楽のほうも相当すごいことができたと自負しております。『FFXIII』にぜひご期待ください」と語る浜渦氏

 本作のテーマソング・挿入歌は、フォーライフミュージックエンタテイメント所属のアーティスト 菅原紗由理さんが担当。テーマソングのタイトルは「君がいるから」で、この曲は菅原さんも作詞を手がけた。作詞では事前に教わった、奇跡、永遠、夢、願いという「FFXIII」のテーマを参考に歌詞を制作したという。

 「FF」シリーズのテーマソングを担当したアーティストと言えば、倖田來未さんやアンジェラ・アキさんが記憶に新しいが、2人ともテーマソングを担当したことがきっかけとなりブレイクしている。菅原紗由理さんの今後の動向にも注目していきたい。

本作のテーマソング「君がいるから」を熱唱したアーティストの菅原紗由理さん。歌を披露した後「私は、これまでにいろいろな歌に励まされてきました。今度は私が皆さんの心に届くような歌を届けていきたいと思います」とファンへのメッセージを残した。今後の動向にも注目したい

サントリーの柳井氏

 サントリーとのコラボレーション企画は、シリーズファンにはもはやお馴染みの商品。その名も「FINAL FANTASY ELIXIR」で、ゲームに登場するアイテム「エリクサー」をモチーフに開発される。

 「FINAL FANTASY ELIXIR」についてサントリーの柳井氏は、「『エリクサー』の持つ回復力の裏づけとして、カフェインとロイヤルゼリーを通常の商品の3倍、ビタミンB1、B6というエネルギー源を1日の必要量入れております」と本物に勝るとも劣らない回復力を持つとアピールした。

 デザインを含めたラインナップは大きく分けると、全16種のキャラクター缶とその16種がコンプリートされた限定BOX、それにフィギュアの付属した製品の3種類となっている。発売時期は12月を予定。価格やパッケージ内容などの詳細に関しては、10月中旬にサントリーより発表される。

デザインを含めると、3種類のラインナップが展開される「FINAL FANTASY ELIXIR」

 発表会の会場には、9月24日から27日にかけて(一般公開日は26日、27日)幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2009」に先駆けて試遊台が設置されていた。この試遊台は、ライトニングとスノウの2人のバトルを体験できるバージョンとなっていた。

 試遊台の内容を説明した鳥山氏によると、ライトニング編は「FF」シリーズでお馴染みのボスとのバトルを体験でき、スノウ編では最強のパーティで戦えるようになっているという。「召喚獣のシヴァとオーディンも呼び放題の特別バージョンとなっていますので、ぜひ召喚してみてください」とは鳥山氏の弁。

 なお発表会の最後には、「東京ゲームショウ2009」で公開予定の最新トレーラームービーが上映された。ムービーでは、奇跡や願いといった「FFXIII」のテーマが感じられるシーンを名場面集のように次々と展開。戦闘シーンやゲームプレイ映像なども見ることができた。

ザ・コクーンシンフォニックスの演奏により、「ファングのテーマ」などの「FFXIII」の楽曲が数曲披露された会場の脇には、「FFXIII」の試遊台が設置されていた。「東京ゲームショウ2009」に先駆けて体験できると言うことで、たくさんの来場者が集まっていた試遊台では、キャラクターの戦闘スタイルが変化する「オプティマシステム」や召喚獣を変形させる「ドライビングモード」などのバトルシステムの一部を体験することができた


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(2009年9月9日)

[Reported by 中野信二 ]