バンダイナムコ、DS「有罪×無罪」Web体験版を公開
あなたの結論は有罪? 無罪? 保留?


5月21日 発売予定

価格:5,040円

CEROレーティング:B(12歳以上対象)


体験版をプレイする前に、事件概要の説明を見ておこう

 株式会社バンダイナムコゲームスは、5月21日に発売を予定しているニンテンドーDS用裁判員推理ゲーム「有罪×無罪(ゆうざいむざい)」の公式サイトにおいて、Web体験版を公開した。「有罪×無罪」は、5月21日より施行される“裁判員制度”をテーマにした社会派推理アドベンチャーゲームで、プレーヤーは裁判員となり、有罪とも無罪ともとれる事件の謎を解き、真実を見つけ出して正しい判決を下していくことが目的となっている。

 今回公開された体験版では、本編の第2話となる「大学教授保険金殺人事件」の一部を体験できる。本作は実際の裁判と同じようにストーリーが展開していくが、体験版は、1日目の検察側・弁護側の主張を聞き、9人で構成された裁判員たちとの評議(話し合い)を行なった後、1日目の評決を行なうというところをプレイできる。ストーリーの概要は、体験版ページ左側のFlashムービーにシンプルにまとめてあるので、体験版本編をプレイする前に確認しておこう。

 検察側・弁護側の主張を聞いた限りでは、有罪とも無罪とも取れる内容が開陳された後、いよいよ評議がスタートする。事件の内容はいくつかの争点=ファクターにまとめられており、そのファクターごとに話し合いが行なわれる。1つのファクターについて話し合われると、1回につき10分が消費され、体験版での評議は最大4時間で終わることになる。誰かの発言に質問したり、賛成意見を述べたり反対意見を述べたりすることでゲームは進行する。面白いのは、賛成、反対意見を述べるだけでなく、質問しつつ話題を追及しながらも、自分がまだその話し合いに納得しない場合、結論において無言を通すことができるというもの。ただし、無言を選択した場合、話題は進行してしまうので、後ろ向きな肯定ととられてしまうわけだが……。もう1つ、納得いかないファクターは何度も話し合うことができるのもユニーク。

 証拠品などは別にチェックすることができる(下画面左上にタブが用意されているので、それをクリックする)が、自分が新たに証拠を見つけるといった要素はない。ただし、ほかの裁判員が思い込みやデータをきちんと調べていないで発言していることもあるので、きちんと証拠のデータを把握して、話し合いに参加することが大切だ。こうすることで、プレーヤーの選択肢によっては新たな発見へと導けるかもしれない。総当り的な選択肢を持つアドベンチャーゲーム違い、ボタン連打で話を進めてしまうと、流れがよくわからなくなってしまうし、10分で済むとはいえ、評議にかける時間は限られているので、何度も何度も同じファクターをプレイしていると時間がなくなってしまう。各人の発言をちゃんと見ながら、自分の考えを落ち着いてまとめつつ、話を進行させていく必要があるだろう。

 自分がプレイした限りでは、結局のところは保留となった。結論を出すことが裁判なら、さらに話し合いを重ねていけばいいのだろうが、今の段階ではここまでだった。あなたの出す結論は有罪? 無罪? それとも保留? 1度プレイしてみてもらいたい。


証拠品や検察側・弁護側の主張などはあらかじめチェックしておきつつ、話し合いに参加しよう
ほかの裁判員の主張も気になるが、あくまで決めるのは自分だ
体験版はここまでとなる。本編が気になるつくりだ

(C)2009 NBGI

(2009年 5月 1日)

[Reported by 佐伯憲司]