株式会社バンダイナムコゲームスのドームスクリーン式戦術チーム対戦ゲーム「機動戦士ガンダム 戦場の絆」が、先日REV.2.03へバージョンアップしたことは記事でもお伝えした。そしていよいよ3月16日より、AOUアミューズメント・エキスポから告知が始まった、全国を地球連邦軍、ジオン公国軍で2分して戦い、各勢力のミリタリーバランスゲージを共有し、勢力戦終了時のゲージ量の多さで勝敗を決するイベント「勢力戦」が行なわれる。
この「勢力戦」において、6機種のモビルスーツが先行支給される。旧来からのプレーヤーであればおなじみの「先行支給」は、対戦相手が3人以上の対人マッチング戦で、1回以上勝利する(オフライン時、停戦時間中は除く)ことで、ターミナルにパイロットカードを通すたびに1回、「くじ」が引けるようになる。このくじが当たれば、モビルスーツが支給される。くじは、何度か外れるごとに選択肢が減り、最終的には1か2の2択になる。当たった場合、その時点で機体が支給されるので、通常の機体支給のように次にもらいたい機体を選択し、ポイントを稼ぐ必要はない。
今回は、この先行支給がイベントモードプレイ時に行なわれる。ステージは「北極基地」。支給される機体は全部で6機体。なお、それぞれの機体ごとに支給に必要な階級が設定されているので、確認しておこう。
【先行支給機体と取得条件】 |
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地球連邦軍 | 取得可能階級と条件 | ジオン公国軍 |
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デザート・ジム | 軍曹以上 | ザクI(S) |
ジム・ストライカー(ネメシス隊) | 大尉以上で 上記モビルスーツ取得済み | ザクII寒冷地仕様 |
ジム・ガードカスタム | 大佐以上で 上記モビルスーツ取得済み | ズゴックE |
なお、勢力戦は、10時~23時59分まで選択可能。そしてミリタリーバランスゲージは50:50からスタートし、途中どちらかが100%になっても期間中は終了しない。所属軍の1戦ごとの最終ミリタリーポイント(敵戦力ゲージを減少させた値)が自軍のミリタリーバランスゲージに反映される。つまり、敗北しても、その際も相手勢力の戦力ゲージ減少分は相手勢力のミリタリーバランスゲージへと反映されることになる。スケジュールは1週間単位で区切られており、勢力戦1週間、結果発表1週間、次に軍を入れ替えて勢力戦1週間、結果発表1週間、という流れになっている。3月16日から開催中だが、スケジュールの詳細は公式ページで確認してほしい。
この勢力戦に参加し「20勝」以上した場合、勢力戦で勝利した軍に所属していたプレーヤーは結果発表時から30日間限定で、「特別機体」が支給される。結果発表期間内にターミナルにパイロットカードを通せば支給される。もし、両軍とも甲乙付かず引き分けになった場合には、どちらの軍にもモビルスーツは支給されない。支給される機体は地球連邦軍の場合は「ジム(バズーカラック仕様)」、ジオン公国軍の場合は「ザクII(指揮官機)」となっている。
【ジム(バズーカラック仕様)】 | 【ザクII(指揮官機)】 |
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カテゴリ:近距離戦型 適応ステージ 地上・宇宙 基本スペック:HP258 コスト120 射撃攻撃:ビーム・スプレーガンA サブウェポン:頭部バルカン砲 格闘攻撃:ビーム・サーベル
| カテゴリ:近距離戦型 適応ステージ 地上・宇宙 基本スペック:HP255 コスト120 射撃攻撃:ザク・マシンガン サブウェポン:クラッカー 格闘攻撃:ヒート・ホーク
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■ 先行支給機体インプレッション
さて、それでは早速、くじ引きでもらえる先行支給モビルスーツのインプレッションをお届けする。ユニークな特徴を持った武装や、ほかの機体には見られないセッティングパターンなど、従来の機体にない特徴を持ち合わせている機体がいるので、使いこなせてくると、また戦場に変化が起こるかもしれない。なお、特別機体に関しては、ベースとなった機体と大きな差異はないようなので、今回は割愛させていただく。
【ジム・ストライカー(ネメシス隊)】 |
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カテゴリ:格闘型 適応ステージ 地上 基本スペック:HP282 コスト200 射撃攻撃:100mmマシンガンA サブウェポン:頭部バルカン砲 格闘攻撃:ビーム・サーベル
角川書店発行の「ガンダムエース」誌上で好評連載中である、曽野由大氏によるコミック作品「機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊」の作中に登場する、「ネメシス隊」仕様の「ジム・ストライカー」。従来の「ジム・ストライカー」と異なる外観と、武装オプションを持ち、トレードマークと呼べる「ツイン・ビーム・スピア」も2タイプが装備可能。「プロトタイプガンダム」と同様に、セッティングによってブーストリミッターを解除できる機体でもある。 |
【ズゴックE】 |
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| カテゴリ:格闘型 適応ステージ 地上 基本スペック:HP276 コスト200 射撃攻撃:ビーム・カノン砲A サブウェポン:魚雷A 格闘攻撃:アイアン・ネイル
近接戦闘におけるポテンシャルの高さに加え、格闘型モビルスーツとしては屈指の射撃性能も兼ね備えたモビルスーツ。水陸両用かつ格闘型としては先輩にあたる「ズゴック(S)」と同様に、サブ武器の魚雷ではクイック・ドローを行なえないといった特徴もあり、大佐以上に支給されるモビルスーツにふさわしく、より高度な運用テクニックが要求される機体と言えそうだ。武装支給が進むと、「ズゴック(S)」と同等、それ以上の戦果も期待できるかも。水陸両用モビルスーツの長所である、水中における機動性能の向上を活かした戦い方も模索したい。 |
【ジム・ガードカスタム】 |
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| カテゴリ:近距離戦型 適応ステージ 地上・宇宙 基本スペック:HP315 コスト240 射撃攻撃:ビーム・スプレーガン サブウェポン:肩部バルカン砲 格闘攻撃:ビーム・サーベル
初期武装のビーム・スプレーガンの形状はジムのものとは異なり、オプションの支給品には、機体の特徴である巨大なガーディアン・シールドから発射される武装が存在する。Nセッティングでの時点で耐久値が300を超えるなど、見た目通りにタフな機体ではあるが、オプションに装甲セッティングは存在せず、最高で機動8までのセッティングに変更できるのが特徴的。「タフ」や「守備的」といった、外観だけのイメージで運用すべき機体ではないようだ。 |
【ザクII 寒冷地仕様】 |
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| カテゴリ:近距離戦型 適応ステージ 地上 基本スペック:HP262 コスト160 射撃攻撃:ザク・マシンガンA サブウェポン:クラッカーA 格闘攻撃:ヒート・ホーク
寒冷地帯での局地戦用に改良された「ザクII」。オプションの武装は「ザクII」とほぼ同様のものが用意されているが、初期武装に「クラッカーA」とあるように、異なる性能のクラッカーを装備できることで、「ザクII(F2)」のような運用が可能という点がストロングポイントとなるようだ。なお、射撃武器の最大ロック距離はやや短くなっており、射撃戦での特性は「ザク・デザートタイプ」を思わせる。「ザクII」、および「ザク・デザートタイプ」、「ザクII(F2)」の運用に熟練したパイロットの活躍を期待させるモビルスーツだ。 |
【デザート・ジム】 |
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| カテゴリ:射撃型 適応ステージ 地上 基本スペック:HP265 コスト160 射撃攻撃:ハイパー・バズーカ サブウェポン:ハンド・グレネイド 格闘攻撃:ビーム・サーベル
機体コストは160と安価ながらも、長射程かつ高威力なバズーカである「ハイパー・バズーカ」を装備。従来のイメージで言うなら、ジオン公国軍の「ザクII(FS)」に近いコストと火力のバランスを持つモビルスーツといったところだろうか。追加で支給される武装によって、これがさらに「ザクI(S)」のような運用もできるし、地球連邦軍の「射撃型」というカテゴリだけのイメージにとらわれない、機体コストの低さを活かした運用方法を模索する、などといった楽しみを与えてくれそうなモビルスーツである。 |
【ザクI(S)】 |
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| カテゴリ:射撃型 適応ステージ 地上・宇宙 基本スペック:HP255 コスト160 射撃攻撃:90mmアサルト・ライフル サブウェポン:クラッカー 格闘攻撃:ヒート・ホーク
従来のモビルスーツではお目にかかれなかった90mmアサルト・ライフルは、1トリガーでの単発発射に加えて、トリガーを引きっぱなしにすることでフルオート射撃も可能な実弾武装で、射撃型モビルスーツとしては珍しい性能が与えられている。追加で支給される武装も存在するようなので、地球連邦軍にロールアウトされる「デザート・ジム」の対抗機体といった立ち位置のようだ。「デザート・ジム」と同様に、武装それぞれの特性を組み合わせつつ、低めのコストという強みを活かした運用方法の模索が期待される。 |
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