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カバー、VTuber動画用イラストなどの委託で「下請法」に違反。公正取引委員会から勧告と指導

10月25日 発表

 公正取引委員会は10月25日、カバーに対する勧告を行なった。

 公正取引委員会によると、カバーに対し調査を行なったところ、下請代金支払遅延等防止法(下請法)の規定に違反する行為が認められたため、勧告を行なったとしている。

 概要としては、令和4年4月から令和5年12月までの間、下請事業者に責任がないにも関わらず、VTuber動画などに用いるイラスト等を、発注書等で示された仕様等からは作業が必要であることが分からないやり直しを無償でさせていたとのこと。その回数は該当する下請事業者23名に対し合計243回。

 これらの行為を踏まえ、無償でやり直させたことによる費用に相当する額を速やかに支払うことや、下請法を遵守する体制の確立、発注担当者に対する下請法の研修を行なうといった社内体制の整備についてなど、勧告と合わせて指導を行なったという。

 今回の勧告を受け、カバーは自社公式サイトにてお知らせを掲載。「本勧告等を真摯に受け止め、責任を痛感。コンプライアンスの強化と再発防止に向け改善を図る方針」としている。

□公正取引委員会「(令和6年10月25日)カバー株式会社に対する勧告等について」のページ
□カバー「公正取引委員会からの下請代金支払遅延等防止法に基づく勧告について」のページ