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「ニーア オートマタ」スマート・トイ「白の契約」と「ポッド042」をレポート! 音声収録などギミック多数

第1弾「白の契約」

2025年秋発売予定

第2弾「ポッド042」

2027年発売予定

 本稿では、「NieR:Automata(ニーア オートマタ)」より小型剣「白の契約」(2025年秋発売予定)と随行型支援ユニット「ポッド042」(2027年発売予定)のスマート・トイについてレポートしていく。

 両製品は、プレイステーション 4/Xbox One/Nintendo Switch/STEAM/用ゲーム「NieR:Automata」に登場する主人公2Bが持つ小型剣「白の契約」と、同作に登場する随行型支援ユニット「ポッド」の男性型「ポッド042」をヒビノが再現したスマート・トイ。

 いずれもヒビノが新たにスマート・トイブランドとして設立した「anitech(アニテック)」からの発売となる。なお、製品の開発や製造、広報支援などについては子会社のCerevoが協力する。

 なお、これら2製品については、8月28日20時よりYouTubeで生配信されるスクウェア・エニックスの番組「ゲーム酒場の夏2024」にて、これら商品コンセプトや開発秘話のほか「白の契約」の切り抜き加工パネルや「ポッド042」のミニチュアモックアップなどが紹介される。

【ゲーム酒場の夏2024】
ゲーム内で2Bが持つ小型剣「白の契約」(作中イメージより)
公式サイト内動画より。2Bが「白の契約」を構える様子
今夜紹介予定の「ポッド042」の造形サンプルのフィギュア

第1弾 1/1スケールの小型剣「白の契約」

 第1弾製品となる「白の契約」はゲーム「NieR:Automata」に登場する主人公の2Bが最初に手にする小型剣を再現したスマート・トイ。最終的な製品の仕様やサイズについては確定していないが、作中のサイズの現実化が同ブランドの特徴の1つであるため、130㎝以上の圧倒的存在感とリアルな質感を表現しているという。

 本体には2Bの音声が収録されているほか、動きに連動して振動、発光、効果音で戦闘シーンが再現できるギミックを内蔵する。また、第2弾「ポッド042」をリモート操作する機能も備える。なお、「NieR:Automata」にはゲーム以外にアニメ版も存在するが、今回の製品についてはゲーム版をベースとして立体化、スクウェア・エニックスによる監修を受けている。

 現段階では製品について情報のみで実際のトイに触れることはできなかったが、多くのスマート・トイの実績を誇るCerevoがかなり開発協力として力を入れているようなので、質感や再現性などは期待できそうだ。

公式サイト内動画より。6軸ジャイロセンサー搭載で2Bの音声が収録されていることが紹介されている
公式サイト内動画では、スクウェア・エニックス全面監修をアピール
公式サイト内動画では、2025年秋発売の予定を告知

第2弾 自動変形機構を備える随行型支援ユニット「ポッド042」

 第2弾製品となる「ポッド042」は同じくゲーム版「NieR:Automata」において、2Bのそばを浮遊してサポートする随行型支援ユニット「ポッド」の男性型「ポッド042」のスマート・トイ。

 現段階で確定している情報はゲーム内と同様、戦闘時に本体部が開閉する自動変形機構を備える点と、開放時には効果音と発光で「ポッド042」が攻撃時に使用するレーザー照射を疑似再現するギミックを備える点だ。そのほか、前述の「白の契約」または、スマートフォンを使用することで、リモート操作が可能な点、本体を撫でることでメッセージを発声する機能、音声による目覚ましやアテンション機能なども搭載予定となっている。

 なお、本製品に浮遊ギミックは搭載できないため、ゲーム内のような浮遊は残念ながら対応していない。そのため、専用のスタンドが付属し、スタンドに載せて飾るような遊び方を想定しているようだ。

 こちらについては、参考として造形サンプルのフィギュアを拝見させてもらったが、これを単体のフィギュアとして発売してもいいくらいの精細なモデルとなっており、ゲーム内の元データがベースになった物だが、造形の再現性は期待してもよさそうだ。

 また、サイズについても原寸大を目指しているが、一方で「ポッド042」のゲーム内での実測サイズは74.8483cmもある(上部の突起含む)。そのため、スマート・トイとしてはやや大きすぎるという考えもあるため、最終的な製品をどのくらいのサイズにするかについては、現在も議論の段階としている。

今回事前に見せてもらった「ポッド042」の造形サンプルフィギュア。なお、今回のフィギュアは動作しないが、実際の製品ではアームなども手動で動かして好みのポージングなどが行なえるらしい
本体(頭部?)のディティールもかなり綿密だ。
アーム部もかなり精細な作り。なお、輸送中のトラブルで本体中央の小さなマニュピレーターの爪が1か所折れてしまっている
背面もきっちり作り込まれている
自動で開閉するギミックを備えるため、閉じた状態と中央部が開いた状態、戦闘時の開放状態の写真を頂戴したので紹介しておこう。こちらは通常モード時
正面から見たところ。マニピュレータの精細なデザインもかなり細かく再現されている印象
中央部が開いた状態
開放時には上部の突起部が下がる仕組みになっているのが分かる
開放状態。製品サイズにもよるが想像以上に薄く見えるので、ここにどのようにギミックを仕込むのか興味深い
開放状態。実際の製品では開放した部分にレーザー照射のギミックが内蔵されることになる

ヒビノとCerevoの協力で新たなシナジーを生み出していく「anitech」

 今回ヒビノが新たに立ち上げたブランド「anitech」はアニメーションとテクノロジーを組み合わせた造語で、アニメやゲームなど仮想世界に存在するアイテムを、多様な技術とこだわりの質感で精巧に再現し「手にする歓び」と「触る感動」を届けるのを目的に立ち上げたという。

 筆者個人の感覚では、ヒビノには業務用の音響機材や映像機器といった裏方的なイメージがあったため、同社のこれまでの事業と比べるとやや趣が異なる新ブランドというイメージがあった。だが、「anitech」事業を行なう部署のメンバーたちの多くはゲームやアニメが好きだったり、過去にゲームを遊んでいて最近再燃した人などが集められたようだ。今回の製品についても、ヒビノ社内のゲーム好きの社員たちと協力して、製品の品質向上や、こだわりポイントを深めるような動きを見せているようなので、実際の製品にも期待が高まる。

 なお、「anitech」と子会社のCerevoが協力することで得られるシナジー効果は大きい反面、同じスマート・トイを扱うため、競合になる可能性もあるが、差別化などは考えているか聞いてみると「スマート・トイの場合は、IPが異なれば競合になることはないので、そこは事前に情報共有などを進めながら対応するため、心配はしていない。将来的には差別化も必要かもしれないが、そこはお互いのブランド、商品拡大を狙ってのことになる。Cerevoとは今後もそれぞれの販売拡大に協力することで、ユーザーのみなさんに面白いものを届けていきたい」とした。

 海外含め、2017年発売のタイトルながら、今なお根強い人気を誇る「NieR:Automata」。そのスマート・トイの完成度はどのような物になるのか、興味がある人は是非その片鱗を確かめるべく、先ずは今夜配信される「ゲーム酒場の夏2024」をチェックしてみてはいかがだろうか。

公式サイトの動画では「NieR:Automata」とコラボする「anitech」のロゴも表示されていた