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夏を感じさせるOvercastの新作アドベンチャー「メルト・アウェイ」の物語はいかに【TOKYO SANDBOX 2024】

実力派インディーゲームサークルの第2作を試遊

【TOKYO SANDBOX 2024】

6月22日 開催

会場:ベルサール秋葉原

 Overcastは、インディーゲームのイベント「TOKYO SANDBOX 2024」にてPC用アドベンチャー「メルト・アウェイ」を試遊出展した。

 本作はアドベンチャー「クラウディ・デイズ」を手掛けたインディーゲームサークルOvercastの新作タイトル。「クラウディ・デイズ」では地球への小惑星の衝突が10日後に予告された世界を舞台にヒロインとの再開を描く作品で、2022年にリリースされた。第2作目として開発が進められている「メルト・アウェイ」は同じくテキストベースのアドベンチャー作品で、「青春ADV」と銘打たれた新作になっている。

 今回の試遊版は物語の冒頭をプレイできる形で、主人公の安生 祐希と伊藤 夏菜子が病院に向かうシーンからスタートする。そこでメインヒロインの上野真昼と出会うシーンまでがプレイできた。どうやらヒロインの真昼はこの病院に入院しているようで、ここに同じく入院する幼い子どもたちにピアノの演奏を披露していた。

画像は公式Xにて公開されている紹介映像より

 かなり限られた内容になっていたため主人公とヒロインとの詳細な関係性などはわからなかったが、個人的に注目したいのは本作の背景である。どちらかと言えばゲームにおける背景は縁の下の力持ちのような存在だが、試遊版の冒頭に登場する病院の外観や待合室、お遊戯室などの背景デザインは非常に高いクオリティを感じた。公式のビジュアルには「死んだ人のことなんて 忘れてしまうんだ。」というキャッチコピーが描かれており、儚さや切なさを感じさせる文言だが、キャラクターデザインはもちろんのこと、この謳い文句の説得力を生み出す背景デザインにも注目したい作品となっていた。

 また、ゲーム内の季節は真夏であり、これからの時期にぴったりの作品になっているが、発売はもう少し先となるようで2024年内もしくは2024年初頭を予定しているそうだ。完成を心待ちにしたい。

「メルト・アウェイ」のメインビジュアル