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マウス「NEXTGEAR」、初のゲーミングノートPCは落ち着いたグリーン筐体が特徴

AMD&RTX40シリーズ搭載で12万円台~の低価格を実現

【「NEXTGEAR J6」シリーズ】

10月24日 発売

価格:124,800円より

 マウスコンピューターは10月24日、同社のゲーミングPCブランド「NEXTGEAR」初となるノートPC「NEXTGEAR J6」シリーズを発表した。また、同時に既発表のデスクトップPC「NEXTGEAR JG」シリーズに、AMD Radeon RX 7800 XTを搭載したモデルが追加された。

 報道関係者向けに発表会が開催されたので、発表会で展示されていた実機を中心に紹介する。

AMDプラットフォームと100%受注生産によりコストを削減

 マウスコンピューターのゲーミングPCブランドとしては「G-Tune」が有名だが、「NEXTGEAR」は「G-Tune」よりもカジュアルな一般ゲーマー向けのブランドとして展開を行なっている。マウスコンピューター 代表取締役社長 小松永門氏は、ゲーミングPCの市場を広げるには、より価格の安いモデルが求められるとして、そのニーズに応えるために誕生した製品がNEXTGEARだと説明した。

 NEXTGEARは、価格性能比に優れたAMDプラットフォームを採用し、100%受注生産・直販限定で販売することで、コストを極限まで抑えている。プロも含めた幅広いゲーマー層をターゲットにしたG-Tuneとはきっちり棲み分けができており、NEXTGEARは一般ゲーマーを対象にする。

【「NEXTGEAR」ブランドの位置付け】
マウスコンピューター 代表取締役社長 小松永門氏
NEXTGEARの特長。価格性能比に優れたAMDプラットフォームを採用し、100%受注生産でコストを抑制する
NEXTGEARとG-Tuneの違いについて。NEXTGEARのターゲットは一般ゲーマーで、販売チャネルはEC(直販)のみとなる

SNSでの投票を基にボディカラーをグリーンに決定

 今回、発表された新製品NEXTGEAR J6シリーズは、NEXTGEARブランド初のノートPCであり、CPUとしてAMD Ryzen 5 7535HS(6コア/12スレッド)またはAMD Ryzen 7 7840HS(8コア/16スレッド)を搭載し、GPUとしてGeForce RTX 4050 LaptopまたはGeForce RTX 4060 Laptopを搭載する。

 ベースモデルとして、Ryzen 5 7535HS+GeForce RTX 4050 Laptopを搭載したJ6-A5G50GN-A、Ryzen 5 7535HS+GeForce RTX 4060 Laptopを搭載したJ6-A5G60GN-A、Ryzen 7 7840HS+GeForce RTX 4060 Laptopを搭載したJ6-A7G60GN-Aの3モデルがあり、価格はそれぞれ124,800円、149,800円、189,800円である。

 ベースモデルの搭載メモリは、J6-A5G50GN-AとJ6-A5G60GN-Aが16GB、J6-A7G60GN-Aが32GB、ストレージはJ6-A5G50GN-Aが256GB NVMe対応SSD、J6-A5G60GN-Aが500GB NVMe Gen4対応SSD、J6-A7G60GN-Aが1TB NVMe Gen4対応SSDとなるが、J6-A5G50GN-Aのベースモデルに1万5,000円追加することで、メモリが32GBに、ストレージが500GB NVMe Gen4対応SSDに強化される。その他、J6-A5G60GN-Aのメモリとストレージ倍増モデルや、J6-A7G60GN-Aの16GBメモリ/500GB NVMe Gen4対応SSDに変更したモデルも用意されるため、全部で6モデルとなる。

【「NEXTGEAR J6」ラインナップ】
マウスコンピューターの直販店では全6モデルをラインナップ。カスタマイズにも対応している

 液晶は16型で、解像度は1,920×1,200ドットのWUXGA、リフレッシュレートは最大165Hz対応であり、FPSやTPSを主にプレイするゲーマーでも満足できるスペックだ。

 Wi-Fi 6Eに対応し、Bluetooth 5も搭載する。インターフェースも充実しており、Mini DiplayPortとHDMI出力、USB 2.0、USB 3.0×2、USB 3.1 Type-C、有線LAN、マイク入力、ヘッドセット端子、SDカードリーダーを備えている。拡張性も十分だ。

 キーボードはテンキー付きの全102キーで、キーピッチは約18.82mm、キーストロークは約1.4mmで、配列も標準的で無理がない。キーボードバックライトはフルカラーで、4つのゾーンに分けて発光色を制御できる。本体のサイズは358.4×268.3×26.3mmで、重量は約2.29kgである。

 また、ボディカラーとしてグリーンを採用したことも特徴だ。他社のノートPCではほとんど見られないカラーだが、落ち着いた色で好感が持てる。実は、このボディカラーは、Xで4つの候補(シルバー、レッド、ブルー、グリーン)から、アンケートによって決まったものだという。マウスコンピューターの開発陣は、当初無難なシルバーになると考えており、グリーンが1位となったことは想定外であった。アンケート結果を信じてグリーンで出すか、それともオーソドックスなシルバーにするか悩んだそうだが、アンケート結果に従ってグリーンを採用したという。

【「NEXTGEAR J6」シリーズ】
Ryzen 5 7535HS+GeForce RTX 4050 Laptopを搭載したJ6-A5G50GN-A
J6-A5G50GN-Aのスペック
Ryzen 5 7535HS+GeForce RTX 4060 Laptopを搭載したJ6-A5G60GN-A
J6-A5G60GN-Aのスペック
Ryzen 7 7840HS+GeForce RTX 4060 Laptopを搭載したJ6-A7G60GN-A
J6-A7G60GN-Aのスペック
NEXTGEAR J6の天板。薄めのグリーンというゲーミングノートPCでは他に類を見ないカラーを採用した
キーボードは全102キーで、フルカラーのキーボードバックライトを搭載
キーボードバックライトは4つのゾーンに分けて発光色などを制御できる
左側面には、USB 2.0とマイク入力、ヘッドセット端子が用意されている
右側面には、USB 3.0×2とSDカードリーダーが用意されている
背面には、Mini DisplayPortとUSB 3.1 Type-C、HDMI出力、有線LANが用意されている
ACアダプターは230W仕様である
全部で6種類のモデルが用意されている
SNSアンケートの結果からカラーリングを決定した

デスクトップPCにはAMD Radeon RX 7800 XT搭載モデルが追加

 また、デスクトップPC「NEXTGEAR JG」にGPUとしてAMD Radeon RX 7800 XTを搭載したモデルが新たに追加された。Radeon RX 7800 XTは、2023年9月に発表されたGPUで、GeForce RTX 4060 TiやGeForce RTX 4070がライバルとなる。こちらもCPUやストレージなどが異なる複数のモデルが用意されている。例えば、NEXTGEAR JG-A7A8Xは、CPUとしてAMD Ryzen 7 7800X3Dを搭載、メモリは16GB、ストレージは1TB NVMe Gen4対応SSDという仕様で、254,800円となる。

 こちらのケースのデザインも、SNSアンケートによって決まったものであり、やはり担当者が予想していたものとは異なった結果になったが、そのアンケート結果に従うことにしたとのことだ。

【「NEXTGEAR JG」に追加されたRadeon RX 7800 XT搭載モデル】
Radeon RX 7800 XTを搭載したNEXTGEAR JG-A7A8X
NEXTGEAR JG-A7A8Xのスペック
左のサイドパネルが透明になっており、中のパーツが見える
内部の様子。CPUには水冷ヘッドが装着されており、上部にラジエーターが設置されている
フィルターは簡単に取り外せる
NEXTGEAR JG-A7A8Xの上面
NEXTGEAR JG-A7A8Xの背面
NEXTGEAR JGシリーズのモデル一覧。数多くのモデルが用意されている
デスクトップPCのデザインもSNSアンケートの結果によるもので、こちらも想定外だったという

ホワイトモデルも12月に発売予定

 会場にはNEXTGEAR JGのホワイトモデルも参考出展されていた。最近、ゲーミングPCやクリエイターPCなどで、ホワイトモデルの人気が高まっている。アンケート結果も、ホワイトモデルが欲しいという意見が多かった。それを踏まえ、NEXTGEARにも12月にホワイトモデルを追加する予定とのことだ。

【12月発売予定の「NEXTGEAR JG」ホワイトモデル】
参考出展されていたホワイトモデルの「NEXTGEAR JG-A7G7T」
ホワイトモデルの内部
ホワイトモデルの上面

超お得な限定セットモデルも販売される

 さらに、NEXTGEARの販促キャンペーンがいくつか実施される。1つ目は、本体と湾曲モニター、ゲーミングキーボード、ゲーミングマウス、ゲーミングヘッドセットをセットにした特別モデルの販売だ。セットになる湾曲モニター「G-MASTER GB3468WQSU-B1」は、は現時点では未発売の製品であり、解像度は3,440×1,440ドット、リフレッシュレートは最大165Hzというスペックだ。セットに付属するゲーミングキーボード、ゲーミングマウス、ゲーミングヘッドセットはすべて性能と使い勝手の良さで定評のあるロジクール製品である。特別モデルは限定400台だが、219,800円という価格は非常にお得だ。

 また、直営店舗から注文すると、最短で翌営業日出荷になるキャンペーンや10月31日までに会員登録を行なうと、30歳未満の方はNEXTGEAR全製品を11,000円引きで購入できるキャンペーンも行なわれている。11月以降は値引き額が5,500円に半減されるとのことで、対象の方はお早めに会員登録を行なうことをおすすめする。

 今回発表された製品は、どれもコストパフォーマンスに優れた製品であり、ゲーミングノートPCも、最新ゲームをフルHD解像度で遊ぶなら十分なスペックだ。初めてゲーミングノートPCを購入する人にもおすすめだ。

【湾曲モニターやゲーミングデバイスとのセットモデル】
未発売のゲーミングモニターやゲーミングデバイスがセットになる特別モデルが400台限定で販売される
特別モデルは2モデル用意されているが、どちらにも未発売の34型湾曲モニターが付属する
特別モデルのセット内容。このセットを購入するだけで快適なゲーミング環境が整う
特別モデルのスペック。この内容で219,800円は非常にお得だ
34型湾曲モニターのスペック。リフレッシュレートは165Hzである
定評のあるロジクールのゲーミングデバイスがセットになる
直営店舗から注文すると、最短で翌営業日出荷になる
10月31日までに会員登録を行なうと、30歳未満の方はNEXTGEAR全製品を11,000円引きで購入できる。11月以降は値引き額が5,500円になる
ASRockやAMDのゲストも登壇した