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「少年ジャンプ+」がアニメ、漫画など映像コンテンツのコンテや漫画ネームをつくれるアプリ「World Maker」をリリース

【アプリ「World Maker」】

7月12日 リリース

基本料金:無料(一部課金)

 集英社の「少年ジャンプ+」編集部(以下、「ジャンプ+」)は、Android/iOS用アプリ「World Maker」を本日7月12日にリリースした。基本料金は無料(一部課金)。

 「World Maker」は、アニメや漫画、映画、ドラマ、CMなど、映像コンテンツのコンテや漫画ネームをつくることができるアプリ。開発パートナーのカヤックの協力で、2021年9月にリリースされたβ版に比べ機能が大幅にアップデートされている。また、アプリのリリースに合わせ、日本中に眠る新たな才能を発掘することを目的とした、デビューが確約された3つの大型コンテストが開催される。

【アニメ、漫画、映画、ドラマ、CMを誰でもつくれる「World Maker」】

アプリ「World Maker」について

リリース日:7月12日(水)
価格:基本無料(一部課金)
対応端末:iOS、Android対応スマートフォン・タブレット
※PCでも一部機能のみ提供予定
※海外でのアプリ配信は現在準備中

 「World Maker」は、アイデアさえあれば誰でもアニメ、漫画、映画、ドラマ、CMなど様々な映像コンテンツのコンテや漫画ネームをつくることができるアプリ。これまで「絵が描けないから」、「アウトプットの仕方がわからないから」と諦め、眠らせていたアイデアも、アプリを活用することで簡単にコンテ・ネーム化し、発信できるようになる。

 アイデアがひらめいたら、600万種類以上あるパーツから、イメージにあったものを選んで自由に組み合わせ、内容やセリフを入力するだけ。コマ割りのテンプレートもあるので、漫画ネームを作ったことがない人でも最短10分で自分の漫画ネームをつくることができる。

 さらに、今回のアプリで追加されたコンテ制作機能では、ズームやパンなどのカメラワークを設定することで、静止画だけではなく動画のコンテをつくることもでき、誰もが気軽に簡単にアイデアを形にすることが可能となっている。

「World Maker」でできること

基本機能

 本サービスは、誰でも、どこでも、絵が描けなくても、アプリさえあれば漫画ネームや映像コンテンツのコンテをつくることができるというもの。脚本を書いてコマ割りを決めたら、表情やポーズなどを自由に変えられるカスタムキャラ、背景、ふきだし、オノマトぺ、さらには「いらすとや」などの素材を自由に組み合わせて装飾することで、簡単に世界で1つだけの漫画ネームが完成する。

静止画に加え動画の映像コンテ作成が可能に。作品の自動翻訳機能によるグローバル対応も

 アプリ版では、漫画ネームに加え、新たにアニメや映画、ドラマ、CMなどの映像コンテンツのコンテ作成が可能になった。さらにワンタップでできる作品の自動翻訳機能(英・中・韓・仏など17カ国語対応)や、作家をフォローしたり作品にコメントしたりできるコミュニティ機能、600万種類を超える豊富なパーツなどが拡充されている。

 映像コンテンツのコンテは静止画だけでなく動画にすることも可能。セリフの自動読み上げ機能やカメラワークの自由な設定など、これまで以上に自由に創作することができる。そのため、絵が描けなくても自分のアイデアを形にでき、作家や監督として世界へ作品を発信する機会が広がる。

【機能紹介画像】

【アプリ版「World Maker」でできる主な機能】

・漫画ネームの他、アニメ、映画、ドラマ、CMの映像コンテンツのコンテも制作可能
・作品のテキストをワンタップで自動翻訳しグローバル対応可※
・見開き対応、コマのはみ出し機能などより自由度の高い漫画表現を実現
・600万種類を超えるパーツの拡充
・多様なパーツを購入できるストア機能
・作品に「いいね」や「コメント」をすることで作者を応援できるコミュニティ機能
・創作欲がUPするイベントやコンテストの定期開催

※17カ国語対応:日本語・英語・中国語 (簡体字)・韓国語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語・ ポルトガル語・オランダ語・デンマーク語・ノルウェー語・フィンランド語・ポーランド語・ルーマニア語・ロシア語・トルコ語

【「World Maker」でつくれる映像コンテンツのコンテ例 】
【「World Maker」でつくれる漫画ネーム例】

デビューが確約された3つの大型コンテストをパートナーと開催

 新たな才能を発掘するため、原作者としてデビューが確約された3つの大型コンテストが、Netflix、東宝、集英社「少年ジャンプ+」と共に8月より順次開催される。

 それぞれのコンテストの大賞受賞作品は実際にアニメ化、映画化、漫画化の上で公開される。詳細は後日発表予定。

・World Maker アニメコンテスト(共催:Netflix)
・World Maker 映画コンテスト(共催:東宝)
・World Maker 漫画コンテスト(共催:集英社「少年ジャンプ+」)

コメントを紹介

 「World Maker」のプロジェクト責任者である林士平氏と、 「World Makerβ版」を利用して応募したネーム作品「相場探偵」が「となりのヤングジャンプ」10漫画賞ネーム部門 期待賞を受賞した、オカリ氏のコメントが公開されている。

【「World Maker」プロジェクト責任者:林士平氏 コメント】

 アニメ、漫画、映画、CM、全て、絵(映像)と言葉で出来ています。 絵が描けないが故、創れなかった方が、世界中にいる、そう思ったので、素晴らしいチームと共に、このアプリを企画・開発しました。

 私たちは、「World Maker」を使うことで、「絵を描く」という制約を超え、誰もが自分のアイデアを世界中に届けられるようになる、と信じています。 絵が描けなくても、「World Maker」は直感的なインターフェースと強力な機能を備えており、あなたのアイデア・物語・世界をビジュアルで表現する手助けをします。

 目指すのは、世界中の、未来の作家・アーティスト達の可能性を広げることです。私たちは創作のハードルを下げ、創造的なプロセスをより多くの人に広げることを目指しています。

 絵が描けなくても、「World Maker」を使えば、あなたのストーリーを世界に届けることができます。私たちのアプリがあなたの創造力をサポートし、新たな表現の道を開くことを楽しみにしています。

 一緒に素晴らしい作品を創り出し、世界を驚かせましょう!

【プロフィール】
 漫画編集者。2006年、集英社に入社。「月刊少年ジャンプ」、「ジャンプスクエア」の編集部を経て、現在は「少年ジャンプ+」編集。「SPY×FAMILY」、「チェンソーマン」、「ダンダダン」、「HEART GEAR」、「神のまにまに」、「アンテン様の腹の中」、「全部ぶっ壊す」、「宇宙の卵」、「ベイビーブルーパー」、「幼稚園WARS」など、数々の人気作品を担当。

【オカリ氏のコメント】

 「脳内に傑作はある。けど絵が描けないからつくれない」……この言い訳を潰した罪深いツールです。やることは棒人間と「いらすとや」のコピペ漫画であり、あくまでネームに過ぎません。しかし、スマホ片手につくれる簡便さ、豊富な素材、様々なアングルのキャラなど。絵が描けない人でも「World Maker」なら「絵柄に統一感のあるネーム」を制作できるので、妄想を具現化できるようになりました。

 私もβ版がリリースされた2021年9月まで漫画制作の経験は一切無く、せいぜいPCの片隅に小説を書き散らしてはそっとパスワード付きフォルダに保管するド素人でした。ですが「第1回World Maker漫画ネーム大賞」をはじめ、たった4ページの物語でも公開して「面白い」と評されることが嬉しく、すっかりライフワークの一部に。調子に乗って「少年ジャンプ+」の原作漫画賞に50ページ超のネームを2作投稿。落選。「となりのヤングジャンプ10漫画賞」に3作目投稿。受賞し担当が付いて……と。本当に人生変えさせられたツールでした。アプリ版も楽しみです。

【プロフィール】
 水産学部出身の元新聞記者。東京や新潟で働いたあと、退職して博士課程に進学。現在は魚の遊泳について研究しています。好物はみかん。