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フィリピン制作の実写リメイク版「超電磁マシーン ボルテスⅤ」、フィリピン地上波放送決定!

【VOLTES V LEGACY】

2023年フィリピン地上波TV放送決定

 東映はフィリピンにて地上波TV局GMAネットワークによる「VOLTES V LEGACY」が2023年にフィリピン地上波TV放送決定したことを発表した。1月1日にGMAネットワークのYouTubeチャンネルにリリースされた「メガ・トレーラー」は、公開わずか3日間で130万回再生を突破したとのこと。

【Voltes V: Legacy: The world is under attack】

 「VOLTES V LEGACY」の原作は1977年に放映された日本のアニメ「超電磁マシーン ボルテスⅤ」。日本のアニメや特撮は安価に海外に輸出され様々な国で放映された。その中の何作かはその国の国民の心を掴み「国民的作品」として日本を凌ほどの人気を獲得したものもある。イタリアやスペイン、フランスでの「UFOロボ グレンダイザー」、ハワイでの「人造人間キカイダー」同様、フィリピンでの「ボルテスⅤ」の人気も非常に大きい。

「VOLTES V LEGACY」の原作は1977年に放映された日本のアニメ「超電磁マシーン ボルテスⅤ」

 「超電磁マシーン ボルテスⅤ」は大河ドラマ的な要素を取り入れ、兄弟愛や、差別、貴族階級、革命と行った様々な要素を盛り込み、敵側にもう1人の主人公とも言える美形キャラクター・プリンス・ハイネルを配し、骨太の物語を展開した。フィリピンでは子供達の心を掴み、最高視聴率は58%を超えたという。本作は大統領からの放送禁止命令で中止となるが、革命後再放送となった。リバイバルブームでも大きな人気を得、「ボルテスⅤ」の主題歌を歌った堀江美都子さんはフィリピンへ招待されたとき、国賓並みの厚遇を受けた、というエピソードもある。

 公開された「メガ・トレーラー」はその「愛」が全編にみなぎるものとなっている。ボルテスⅤの決め技である天空剣はもちろん、超電磁ゴマなどの必殺技もCGで描かれ、カットインされるエピソードも、原作を深く知っているからこそ楽しめる。「原作を余すことなくリメイクしよう」という気合いが感じられるものとなっている。「VOLTES V LEGACY」は日本ほか世界各地での放送・配信については続報があり次第発表するという。

東映㈱ TVプロデューサー・白倉伸一郎(『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』他特撮作品)コメント

「ボルテスV」を長きにわたって愛しつづけ、数々の試練を越えて、この巨大プロジェクトを実現にこぎつけたフィリピンの方々、ありがとうございます。一方、日本では、「ボルテスV」はすっかり忘れ去られてしまった……かというと、そんなことはありません。「ボルテスV」の流れは、後番組「闘将ダイモス」(1978)を経て、「バトルフィーバーJ」(1979)から実写シリーズにクラスチェンジしました。今でいうスーパー戦隊シリーズです。

時代は変わっても、その基本構図──圧倒的な侵略者を前に、選ばれし5人の若者たちが、5体合体ロボを駆使して立ち向かう──は変わりません。「ボルテスV」のDNAは、日本を代表する特撮ヒーローシリーズとして脈々と受け継がれ、世界中の子供たちを魅了しつづけています。とはいえ。世代を経るごとに洗練された反面、何か大切なものが抜けおちていったのかも知れません。そのことを教えてくれたのが「VOLTES V LEGACY」。

デカくて重くてとにかく強く、立ち姿だけでションベンちびる巨大ロボ。《男の子》の魂を持つ者なら、今もだれもが憧れてやまない、灼熱のスーパーロボット魂がここにある!