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ロシアのウクライナ侵攻を題材としたビジュアルノベルADV「Ukraine War Stories」10月18日正式リリース

宇スタジオが実際の出来事と目撃者の証言に基づいて開発

【Ukraine War Stories】

10月18日 正式リリース

価格:完全無料

 Starni Gamesは、PC(Steam)用ビジュアルノベルADV「Ukraine War Stories」を10月18日に正式リリースする。価格は完全無料。

 本作は、ロシアによるウクライナ侵攻を題材にしたビジュアルノベルADV。プレーヤーは、ロシア軍の占領下で暮らす市民として、兵士ではなく民間人として、極限状態に生きる人々の現実を追体験できる。愛する人と主人公を守り、安息の地へと脱出するためには、勇気と知恵、時には“犠牲”も必要となる。

 最初の戦場であるホストメリ、惨劇の都市ブチャ、マリウポリでの決死の抵抗と3つのシナリオに分割。シナリオは全て実際の出来事と、目撃者の証言に基づいて製作されている他、背景などのイラストは実際の戦場で撮影された写真が元になっている。

 開発したのは、ウクライナの首都キーウを拠点とするインディーゲームスタジオ「Starni Games」。金銭目的に開発されたものではなく、ウクライナの人々の身に実際に起きた出来事を世界中の人々に知ってもらうために作られたタイトルであり、日本語にも対応している。

 開発スタジオは本作の説明欄にて「開発チームのメンバーの1人は、ロシア軍占領下のブチャで1週間にわたり地下ガレージに隠れ住んだのち、家族と共に脱出を果たしました。彼の住んでいた家は他の住民たちのそれと同様、ロシア軍に破壊され、略奪されました。作品には彼自身の戦争体験も反映されています。また、他のメンバーも、その友人や親族も、同じ戦争に巻き込まれた民間人です。幸いにもチームメンバーの中に死者はいません。もっとも、それも現時点では、の話ですが……」と開発陣の境遇を説明。さらに同国の企業として、今回の戦争を座視できなかったため本タイトルを開発したと明かした。

 なお、「成人向けコンテンツの説明」として「文章によるアルコール乱用の表現」、「文章による幼児虐待の表現」、「文章による暴力表現」、「文章による合意の無い性行為を示唆する表現」が挙げられている。

Steam「Ukraine War Stories」のページ

【Ukraine War Stories | Developer's Gameplay】