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ホテル「丸福樓」内に任天堂の原点に触れるライブラリーがオープン

ケント紙の初代ファミコンなどが展示。旧任天堂本社利用のホテルが本日開業

【丸福樓(まるふくろう)】

4月1日 グランドオープン

 任天堂を創業した山内家は4月1日、任天堂旧本社社屋を利用したホテル「丸福樓」に任天堂創業の理念を表現したライブラリー「dNa(でぃーえぬえー)」をオープンした。

 「丸福樓」は、任天堂旧本社社屋を利用した全18室のPlan・Do・Seeプロデュースによるホテル。4月1日にグランドオープンとなり、任天堂の挑戦の原点を、次世代の挑戦者を応援する場所として提供することで、京都に社会貢献という形での恩返しをしたいことから開業に至ったという。

 またホテル内に公開されたライブラリー「dNa」は、任天堂の歴史とその原点に触れられる空間。ファミリーコンピューターなど任天堂の昔のおもちゃに着想を得たアートなどが置かれており、「挑戦」を大切にする先代・山内溥氏のスピリットを感じられる場所として公開される。

山内家 山内克仁氏 コメント

京都・鍵屋町は山内家が商いをはじめた特別な土地です。私の父、山内溥もここで育ちました。そして任天堂旧本社社屋は、任天堂の創業時の記憶を色濃く残す場所です。
日本が戦禍を経て新しく生まれ変わる激動の時代である1930年代から1950年代に、地域の皆さんと共に試行錯誤を繰り返し挑戦し続けた歴史が詰まっています。
任天堂旧本社社屋は、これまで一般には未公開だったにも関わらず、ファンの方が記念に訪れるシンボリックな場所として知られていました。先代より託された理念や哲学、建造物などすべてのレガシーを次世代のために共有していくことが山内家にとっての新しい挑戦と考えています。次世代の「挑戦」がまたこの京都の地から生まれることを願っています。

京都市 門川市長 コメント

京都から世界へ。任天堂の挑戦の記憶が刻まれた旧本社社屋を活用した、魅力的なホテルとライブラリーが誕生。山内さんのように古くから京都にお住まいの方が京都を愛し、地域に貢献してくださっていることを、大変嬉しく思います。また、山内財団様からの「高瀬川再生プロジェクト」への多大な御支援のお申し出に感謝いたします。魅力あふれる京都のまちを共々に創ってまいりましょう。

【「丸福樓」内観】
【ライブラリー「dNa」展示品】
ケント紙で制作した初代ファミリーコンピュータ(制作:小坂学)
片目の木彫達磨。山内溥氏が、成功したと自分で言いきれる瞬間は永遠にこないと達磨の片目を塗らずに飾っていたことから着想を得て制作(制作:壱両)
花札をあしらったトリックを使った映像作品(制作 Rhizomatiks)
【ライブラリー「dNa」内観】