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元「FFXV」ディレクター田畑端氏率いるJP GAMES、メタバースのフレームワークを開発

アリババクラウドと技術提携

12月23日 発表

 JP GAMESは12月23日、アリババグループのアリババクラウドと技術提携を行ない、メタバース空間構築フレームワーク「Pegasus World Kit」のネットワークシステムを構築したと発表した。

 「Pegasus World Kit」は、「The Pegasus Dream Tour」の技術基盤と、ゲームエンジンUnreal Engineを活用し、ジェーシービーのID、ソラミツのブロックチェーン技術を加えて構成した、企業向けメタバース空間構築フレームワーク。今回の技術提携によりアリババクラウドを利用する法人が、オンライン上のショッピングスペースの提供や、仮想空間での音楽コンサートや展示会の実施などをより展開しやすくなる。

 アリババクラウドと技術提携を行なったJP GAMESは、「ファイナルファンタジーXV」でディレクターを務めた田畑端が立ち上げたゲーム開発スタジオ。2021年6月にはパラリンピック公式ゲーム「The Pegasus Dream Tour」を配信し、仮想空間におけるユーザーであるアバターがパラリンピックを体験できるオンライン仮想街「ペガサスシティ」を提供した。

 今回の発表に合わせて田畑端氏は「東京2020大会でも採用されていたアリババクラウドは、信頼性の高いシステムに加えて、充実したサービスの提供に特徴があります。その両方が揃っていることが、当社のメタバースプラットフォーム開発を先進化させてくれると考えています。規格外のパワーを持つアリババグループの中核として、その土台を支え続けるアリババクラウドが、JP GAMESのビジョンに共感してくれたことを光栄に思います」とコメント。ANA NEOが開発および運営を進めるバーチャルトラベルプラットフォーム「SKY WHALE」においてもPEGASUS WORLD KITが導入されている。