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戦いを繰り広げるCIAとイラク兵を4000年前の闇が飲み込む……「THE DARK PICTURES HOUSE OF ASHES」の魅力を開発者が語る

6月14日 発表

 バンダイナムコエンターテインメントは、E3において、ホラー・アドベンチャー「THE DARK PICTURES」のシリーズ第3弾である「HOUSE OF ASHES(ハウス・オブ・アッシュ)」の開発者インタビューを紹介した。「HOUSE OF ASHES」は北米では2021年10月22日発売予定。

【ティザートレイラー THE DARK PICTURES: HOUSE OF ASHES】

 「THE DARK PICTURES」は様々なホラーストーリーを扱うシリーズ。「HOUSE OF ASHES」は2003年のイラク。地下の化学兵器施設の調査を命じられたCIAの調査部隊と、それを迎え撃つ現地のパトロール隊は戦いの中地震により地下に飲み込まれてしまう。その地下には"神殿"があった。そしてその神殿で2つの部隊は"何か"に遭遇する。むごたらしく殺されていく仲間たち。彼らは地下で何を見たのか……。

エクゼクティブプロデューサーのDAN MCDONALD氏
CIAとイラク兵を飲み込むのは4000年前の帝国の神話だ

 エクゼクティブプロデューサーのDAN MCDONALD氏は、「『THE DARK PICTURES』は歴史や実際の人々の生活を基にした物語を展開している」と語る。「HOUSE OF ASHES」でもイラクの伝説や神話、4000年前のメソポタミア最初の古代帝国アッカド帝国で起きたことがベースになっているという。トレーラーの最後には明確なモンスターが姿を現わした。あれは何なのか、1体だけなのか、何千体もいるのか……そこも物語の面白さになるとのことだ。

 ゲームの中で登場人物たちの置かれた状況は過酷であり「60もの死」が待っているという。プレーヤーがその死をいかに避け物語を進めていくかが鍵となる。最新の銃など武器を持っている彼らでも脅威の前では死は避けられない。「THE DARK PICTURES」はシリーズを重ねることでゲーム性も進化させており、カメラを360度回転させ状況をより明確に見ることができるようになっている。これは逆に恐怖の演出を制限する要素でもある。この相反する要素をいかに乗り越えるかのチャレンジが行なわれている。

 また「光」の演出は今作の見所。暗闇の中の光は恐怖の効果を高めている。前作から取り入れられた「QTE(決められたタイミングでボタンを押すことで物語が進むゲームメカニズム)」はプレーヤーがその要素を入れるか、入れないかの選択ができるようになった。「ゲームの難易度」をプレーヤーの希望で変更でき、QTEが苦手なプレーヤーも物語が楽しめるようになったという。

むごたらしい死が待ち受けている
自由に動かせるカメラでいかに恐怖を演出するか。光の演出も今作の見所

 そして本作の大きな魅力は「キャラクター」だとMCDONALD氏は語った。彼らを生かすことができるか、死なせてしまうか。それは彼らとのつながりがプレーヤーに感情移入をもたらすことで一層真剣なものとなる。MCDONALD氏がお気に入りなのはCIAの部隊とイラクの兵士が出会うシーン。脅威に囲まれた中で敵である人間とどういう関係を結ぶかは本作の見所だという。

 「HOUSE OF ASHES」は緊張感のある面白そうなホラーアドベンチャーだと感じた。特にMCDONALD氏が最後に語った。「脅威に囲まれた中で敵である人間との関係」というのは興味深い。本作をプレイするのが楽しみだ。

感情移入をもたらすキャラクター描写こそ、物語にプレーヤーをのめり込まさせる要素だ

【E3 2021 - Day 4】