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文化庁、「鬼滅の刃」の作者・吾峠呼世晴氏を芸術選奨文部科学大臣 新人賞に選出

「困難な現今(げんこん)に生きる人々の心を燃やした」として

3月3日 発表

 文化庁は3月3日、令和2年度(第71回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞における受賞者を発表した。

 文化庁では、芸術各分野において優れた業績を挙げた人物や新生面を開いた人に対し、芸術選奨文部科学大臣賞および新人賞を贈っている。令和2年度の受賞者が発表され、メディア芸術部門の新人賞として漫画「鬼滅の刃」の作者である吾峠呼世晴氏が選ばれた。

 贈賞理由も発表されており、「鬼滅の刃」が破格の単行本売り上げや映画の興行収入新記録を達成したと称賛し、「愚直なまでに優しい主人公と献身的な仲間たちが理不尽な絶望を乗り越える姿は、困難な現今(げんこん)に生きる人々の心を燃やした。『週刊少年ジャンプ』のモットー『友情・努力・勝利』を体現し、マンガとアニメを軸に社会現象と化した本作は、メディア芸術分野の歴史にふさわしい厚みと現在性を兼ね備えている」という理由が述べられた。