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日本向けコンテンツ盛りだくさんだった「Xbox Tokyo Game Show Showcase」詳報

9月24日発表

 オンラインで開催された東京ゲームショウ 2020の実質的な開幕を飾ったMicrosoft。「Xbox Tokyo Game Show Showcase」と題された配信では、完全新作の発表こそなかったものの、日本のクリエイターによる国産タイトルのXbox Series Xへの展開が次々に発表され、日本のゲーム文化に対する強いリスペクトが感じられた内容だった。

 冒頭には、Head of Xboxのフィル・スペンサー氏が、日本のファンにむけてメッセージを寄せました。スペンサー氏は、「龍が如く」、「メタルギア」、「バイオハザード」、「ペルソナ」、「ドラゴンクエスト」、「ファイナルファンタジー」、「あつまれ どうぶつの森」などのタイトルを挙げて、日本は世界のゲーム史に名を刻む数々のゲームが生まれた場所であると言い、Xboxが日本のタイトルを世界中で配信することによって、更に多くの人たちが日本人が創造した物語やキャラクターに夢中になることができるだろうと語った。また逆に世界中の優れたタイトルを日本のファンにも提供したいとも付け足した。

 2020年4月にサービスが開始されたXbox Game Passの効果もあり、現在Xboxの利用者はXbox史上最も多く、Xbox Liveを通してゲームをプレイしているユーザーの数は、対前年比でなんと82%も増加しているという。そして次世代機Xbox Series X(49,980円、税別)とXbox Series S(29,980円、税別)は、どちらも日本国内では2020年11月10日に発売される。この放送があった翌日の9月25日からは、予約販売が開始される。

 これまで、どちらかと言えば“洋ゲーの牙城”という雰囲気のXboxだったが、今回紹介されたタイトルは、ファーストパーティでは日本の風景を徹底的に見せる「Microsoft Flight Simulator World Update I: Japan DLC」、多くの人気ユーチューバーが登場する「マインクラフト」のコミュニティなど、日本人にとってもなじみのある、日本人だからこそ楽しめるコンテンツを主軸にしており、サードパーティは国産メーカーで固めるなど、これまでになく日本市場を意識した構成になっていた。

 この記事では、今回発表された主だった情報をまとめて紹介したい。

フィル・スペンサー氏のあいさつでも、これまでとは違う日本市場へのアプローチが感じられた

2021年前半にクラウドゲーミングを日本で提供

 Xboxでは「プレーヤーをすべての体験の中心に据える」というビジョンにのっとり、プレーヤーがより多くの選択肢の中から遊ぶためのデバイスを選べるようサービスの提供を進めている。

 その一環として、かねてより「Project xCloud」として開発を進めてきたクラウドゲーミングをXbox Game Pass Ultimateと統合して、2021年の前半に日本で提供を開始すると発表した。Xbox Game Pass Ultimateのメンバーであれば、追加費用なしで、Android端末で100タイトル以上のゲームをプレイできるようになる。詳細は近々改めて発表されるとのことだ。

Xbox Game Pass Ultimateのメンバーは追加料金なしでクラウドゲーミングをプレイできる

「Microsoft Flight Simulator」の「Japan World Update」を発表

 Asobo Studiosのフライトシミュレーター「Microsoft Flight Simulator」のアップデート「Microsoft Flight Simulator: Japan World Update」が公開された。このアップデートは9月29日に無料で提供される。

 このDLCでは、より精度の高いデジタル標高マッピングを日本全体に展開し、仙台、高松、徳島、東京、宇都宮、そして横浜の6都市の高解像度3D写真測量による再現。八丈島、慶良間、釧路、長崎、下地島そして鹿児島県トカラ列島にある諏訪之瀬島など6カ所の空港が、高精細なモデルで実装される。

 これらに加えて、様々な条件が用意されたランディングチャレンジを各地の空港で行えるようになり、実力を試すことができるようになる。

【Microsoft Flight Simulator - Japan World Update Trailer】

「Minecraft with RTX」で日本を感じる「妖怪祭り」のビルドを紹介

 番組内でも長い時間を取って紹介された「マインクラフト」。番組では、日本の「マインクラフト」コミュニティを祝うために、日本の夏をイメージした「妖怪祭り」を紹介した。

 制作したのは、国内在住のコンテンツクリエイターDr Bond氏。日本の民間伝承である「妖怪」をモチーフに、「Minecraft with RTX」だからこそ表現でできる光の反射や、発光、環境エフェクトを含めた特殊なテクスチャーツールを用いた風景が、レイトレーシングによって煌めくような夜の情景を生み出した。現在、Dr Bond氏が手掛けた12の無料ダウンロード可能な世界が「Minecraft Marketplace」に用意されている。

【妖怪祭り】

「SCARLET NEXUS」のスペシャルムービー

 バンダイナムコエンターテインメントの新作アクションRPG「SCARLET NEXUS」と、人気バンドTHE ORAL CIGARETTESによるスペシャルムービーを公開した。

【SCARLET NEXUS x THE ORAL CIGARETTES 「Dream In Drive」Special Movie】

「バランワンダーワールド」や「PRAGMATA」など、国産タイトルのトレーラーが多数登場

 中裕司がスクウェア・エニックスで開発している「バランワンダーワールド - BALAN WONDERWORLD」や、Xbox Series Xに最適化された「侍スピリッツ」、2021年に発売が予定されている「バイオハザード ヴィレッジ(VIII)」、カプコンの新作「PRAGMATA(プラグマタ)」、「ぷよぷよテトリス2」、「Tetris Effect: Connected」や、多数のインディーゲームなど国産タイトルを中心としたラインナップでトレーラーが紹介された。

【「バイオハザード ヴィレッジ」】
【「バランワンダーワールド - BALAN WONDERWORLD」】
【「SAMURAI SPIRITS」】
【「PRAGMATA」】
【「ぷよぷよテトリス2」】

〇インディーゲーム

【「Tetris Effect: Connected」】
【「Bright Memory」】
【「R-Type Final 2」】
【「ライトの伝説」】